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第11章 出向社員的ダンジョンマスター
第429話 砂海渡り 後始末が一番つらいモンスターな鮫。
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出落ちで終わったサンドシャークも解説を見る限り、凄い強敵であり、不意打ちの勝利だと思えた。が、それよりも問題なのがこの巨大洞窟いっぱいに広がるこの巨体だった。
「どうするよ、これ。」
「放置できないだろ。」
「ですわね。」
「総長。これ、どうします?」
「解説だとこれ、地面に放置すれば土魔法を使って勝手に移動しちゃうよね。」
「………危険…。」
周囲を回ってみるが…巨大な口はそれだけで洞窟みたいなものであるが、その口が顎からでさえ上るにはかなり苦労しないといけないほど…巨大だった。
「ダンジョン設営して確保する?}
「………無理…。」
「どうして?」
陽華は小鳥ちゃんを手招きすると、耳打ちする。
「マスターが言うには…こいつ、砂漠でしか生息できない上に大ぐらい、餌代も莫大にかかる。だから行かすだけでも相当コスト大きい。それに専用エリアってなると、面積足りない。で、DPにして変換するにしてはきついって、後しっつこいくらいかわいくないのが嫌みたい。」
「無理強いは無理だわ。私も嫌いだから。」
「じゃあ…。」
黒川が手をあげようとするが、それを飯場崎が止めた。
「総長、我々の現状これを持って運べません。それにこれを放つ場所もないです。ボス戦に使うにしても…。これ相手だと、いう事聞くかが怪しいので。」
「だよな…。じゃあ、殺すか?」
今は気絶しているうえに、更に弱点にロープを巻き、押さえつけることにしている。
「これを?」
「それはまずいな。臭い。」
「どういう意味だ?}
飯野が立派なサンドシャークの革に触れ…。
「こいつが海のサメと一緒なら、極めてえぐいアンモニア臭がするはずだ。しかもここは海中じゃない。その匂いだけでこっちが死にかねないぞ。」
「あ…。」
「解体して分割すれば…。」
今はともかく今後を考えれば、こいつを殺しておけば今後の安全は確保される。
「…難しいな…。これがスポナー産なら?}
「「あ…。」」
スポナーで生まれたモンスターは基本、一度発生すれば領域外に出て活動もできる。となると、こいつがサンディーンの女王が作ったモンスターの可能性もある。が殺されても誰も感知しない。
「…殺しても次がって奴だ。」
だからと言って殺しても、今後の交通の安全につながるかは微妙である。それに危険地帯であるが、その生態だけ把握して放置しておけば逆に切り札に使える”中立モンスター”でもある。また今後を考えると、取っておいて、登録したい思いもある。
「となると放置がいいのか…。」
「念のため、縛っておくわ。今日はここで野営ね。逆にこいつから目を離すと怖い。」
「そうするか。」
奥原はポケットから草の種をいくつか取り出すと、蔓の鞭を発動、鼻先を縛りついでに尾びれも縛っておいた。こうすることで動くのを抑えれる。但し…。
「念のため、バリアもこっちで張っておきます。」
音無が、更にバリアを後光で発動した。光が続く限り壁は発生し続ける。
「そうだ、マスター、送れたのはこちら、試作品ができました。」
小鳥ちゃんが取り出したのは白い液体がかかったかき氷だ。
「これは?」
「メイが作った試作品で、ニンジンの甘みを引き出した”オレンジ”と水飴とブランブルカウの乳を合わせた”練乳”です。これを作るに手間がかかりまして。」
勇者たちの前に…いや魔王国のメンバーの前にもかき氷が置かれていく。橙色のかき氷と…。
「一応ニンジンだけだときつかったので、少し水飴と練乳を混ぜ・・・リンゴも少々混ぜました。」
「私たちの分もあるが?」
「…見てるだけだと、マスターが快適に食べれない。だから持ってきた。このために遅れたんだ。とっとと食う。」
「すまない。」
「………うん…。」
陽華の顔は幸せそうに蕩けていた。それは確実だった。
「どうするよ、これ。」
「放置できないだろ。」
「ですわね。」
「総長。これ、どうします?」
「解説だとこれ、地面に放置すれば土魔法を使って勝手に移動しちゃうよね。」
「………危険…。」
周囲を回ってみるが…巨大な口はそれだけで洞窟みたいなものであるが、その口が顎からでさえ上るにはかなり苦労しないといけないほど…巨大だった。
「ダンジョン設営して確保する?}
「………無理…。」
「どうして?」
陽華は小鳥ちゃんを手招きすると、耳打ちする。
「マスターが言うには…こいつ、砂漠でしか生息できない上に大ぐらい、餌代も莫大にかかる。だから行かすだけでも相当コスト大きい。それに専用エリアってなると、面積足りない。で、DPにして変換するにしてはきついって、後しっつこいくらいかわいくないのが嫌みたい。」
「無理強いは無理だわ。私も嫌いだから。」
「じゃあ…。」
黒川が手をあげようとするが、それを飯場崎が止めた。
「総長、我々の現状これを持って運べません。それにこれを放つ場所もないです。ボス戦に使うにしても…。これ相手だと、いう事聞くかが怪しいので。」
「だよな…。じゃあ、殺すか?」
今は気絶しているうえに、更に弱点にロープを巻き、押さえつけることにしている。
「これを?」
「それはまずいな。臭い。」
「どういう意味だ?}
飯野が立派なサンドシャークの革に触れ…。
「こいつが海のサメと一緒なら、極めてえぐいアンモニア臭がするはずだ。しかもここは海中じゃない。その匂いだけでこっちが死にかねないぞ。」
「あ…。」
「解体して分割すれば…。」
今はともかく今後を考えれば、こいつを殺しておけば今後の安全は確保される。
「…難しいな…。これがスポナー産なら?}
「「あ…。」」
スポナーで生まれたモンスターは基本、一度発生すれば領域外に出て活動もできる。となると、こいつがサンディーンの女王が作ったモンスターの可能性もある。が殺されても誰も感知しない。
「…殺しても次がって奴だ。」
だからと言って殺しても、今後の交通の安全につながるかは微妙である。それに危険地帯であるが、その生態だけ把握して放置しておけば逆に切り札に使える”中立モンスター”でもある。また今後を考えると、取っておいて、登録したい思いもある。
「となると放置がいいのか…。」
「念のため、縛っておくわ。今日はここで野営ね。逆にこいつから目を離すと怖い。」
「そうするか。」
奥原はポケットから草の種をいくつか取り出すと、蔓の鞭を発動、鼻先を縛りついでに尾びれも縛っておいた。こうすることで動くのを抑えれる。但し…。
「念のため、バリアもこっちで張っておきます。」
音無が、更にバリアを後光で発動した。光が続く限り壁は発生し続ける。
「そうだ、マスター、送れたのはこちら、試作品ができました。」
小鳥ちゃんが取り出したのは白い液体がかかったかき氷だ。
「これは?」
「メイが作った試作品で、ニンジンの甘みを引き出した”オレンジ”と水飴とブランブルカウの乳を合わせた”練乳”です。これを作るに手間がかかりまして。」
勇者たちの前に…いや魔王国のメンバーの前にもかき氷が置かれていく。橙色のかき氷と…。
「一応ニンジンだけだときつかったので、少し水飴と練乳を混ぜ・・・リンゴも少々混ぜました。」
「私たちの分もあるが?」
「…見てるだけだと、マスターが快適に食べれない。だから持ってきた。このために遅れたんだ。とっとと食う。」
「すまない。」
「………うん…。」
陽華の顔は幸せそうに蕩けていた。それは確実だった。
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