魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

文字の大きさ
上 下
420 / 1,319
第11章 出向社員的ダンジョンマスター

第417話 急に静かになる空間には何かがあります。

しおりを挟む
 その月を見ているときに不審な影が…いや、影というよりとがった何かが砂地を横断している。
「んだべ?」
 昔話の余韻に浸り、夜の砂漠で月明かりに輝く砂漠を鑑賞しつつお茶を飲み会話を楽しんでいるときだったから…それは確実に全員の目に留まった。
「あれは?}
 静まった砂漠に急に現れる…飛び跳ねる何か…。そして…しばらく見つめていると、さらに…
「なんか様子がおかしい、こっちに来てないか?」
 だが、頭に砂漠で飛び跳ねる者なんて、地球でも聞いたことが無い。
「んだば、鑑定だべ!」

名前:未設定
種族:サンドフィレイターLV7
ソウルレベル 1
状態:栄養失調(中)
HP:2
MP:22
STR:25
VIT:4 
INT:3 
MID:2
AGI:25  
MAG:22 
 
スキル:ピット器官LV1、噛みつきLV1 

ピット器官LV1 (特殊系)
 
 超視覚亜種。熱を見る事が出来て、その体温で相手を判別可能。個体識別可能。但し通常視覚は退化する。 必要DP3000DP

サンドフィレイターTIPS:大砂海に住む、砂を泳ぐ魚で、小さいが砂をかき分ける手足と特殊な生態を持つ、目は暑すぎて退化し、触覚とピット器官が発達し、温度による生物の位置が感知できるようになり、小動物や岩を食べれる凶悪に鋭い歯、そして、噛みついたら離れない顎が売り、また、基本どのサンドフィレイターも飢えている為
あいさつ代わりに噛みついて、そのまま殺し相手を食べる事が多い。またこれを餌とする上位種も存在する。

 解説を聞いた時、全員の目戦が、銀色の砂海の先に集まる。当然だ、今砂を跳ねていたのは凶悪モンスターだ。
「あれはやばくないか?」
「おらはどうにかなるべ。だけんど、あんな凶悪動物初めて聞くべ。」
 が、どう考えてもまだ気が付いてはいない。だがあれが出てくるとなると話が違う。あの群れだ。一度襲われたら死ぬだろう。
「どうする?」
「今更空中だべ?」
「隠密の意味がない。」
 現在この砂海はある意味サンディーンの女王の領域だ、目立ちたくないので、一致して普通の食事とこの土がべによる宿泊で進んでいた。領域の購入は月下も含め。今はしたくない。反亜人同盟で人を集めていても、ぶつかるとなれば…被害は甚大だろう。それに…。
「どうしますの?」
 この黒川美玖の事例は黒川及び、月光たちにある意味躊躇を生んだ。勇者やダンマスの中に”家族”が敵同士で存在している可能性があるのだ。そうなると、勇者に手を出すことや逆にダンマスを死なせるのはまずい。変な同士討ちをしかねない。という事になる。
「今は土壁を下にも張って寝るべ。」
「それでいいのか?」
「圧縮一回かけて、厚くしておくだ。それ以上は無理だべ。」
「…分かった。」
 そこからの砂漠の旅にさらに困難が追加されたことになった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判

七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。 「では開廷いたします」 家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

私のお父様とパパ様

ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。 婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。 大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。 ※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。 追記(2021/10/7) お茶会の後を追加します。 更に追記(2022/3/9) 連載として再開します。

冤罪で追放した男の末路

菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

処理中です...