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第11章 出向社員的ダンジョンマスター
第399話 地味に村には好立地だが、ダンジョンに不向きな地形があります。
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それから数時間後にミヨちゃんが帰ってきて、マップをサンテが解析してこっちに送ってもらう。が…。
「…これはやばいな…。」
「でしょー。ダンジョン建てにくすぎ。」
ココカカ村の周辺は数キロぐらいは平原であり、細かい道があり、そして北側に森があり、山脈がそびえる。大体森まで15kmとほどほどに遠く、微妙に森まで遠い。南側は、草原、そして林が又あり、その南は…砂漠だ。通称”大砂海”。この大陸を南と北に分ける大砂漠で砂嵐も多く、あの林は防砂林となっている。当然村で南に近寄る
人間はいない。
「確かに、これは難敵ですな。」
呆れるのもわかる、まずはこのココカカ村は街道沿いに立った村だ。この街道俗称”黄金街道”と呼ばれる、巨大街道だ。東はリラシルトの港までつながりそこから塩が運ばれる。そしてリラシルトは麦の大生産地で、非常に多くの麦を売りさばいている。そして中央のザガートン国では鋼鉄を武器とした好物武器の販売で儲けが出ており、
また鉄器、銅器などの金属系が売りだ。そして、その東反対側には”草原連盟国”7か国がある。小さいが、こちらは麻や綿などの衣類系が多い。この売り買いが活発でそのトレードはすべて、この”黄金街道”を使われている、ここを通れば金に困らないから黄金街道。という、非常に大きな街道だ。その為、比較的交通は多い。が距離が微妙
な上にこの村の東西南北には少し大きな町があり、この村はスルーされやすい。では何でこの村がこの場所にあるかというと…しょうもない理由だった
「しかもここ自体は貧しいからな…。」
昔はこの北側にある、森の傍に村を立てていたが、街道から少し離れたこの村に好き好んでくる旅人もおらず、かといって目の前は平原だ。なのに来ない。森から木や獣の革や、骨を使った矢じりを作っても売れない。売って、塩とか、様々ないい物や、少しでもいいものが欲しい。ならば、街道傍にして、街道に露店を出して売ろう。というコンセプトで、数年前に村ごと街道沿いに引っ越した。一応町長が暇つぶしにパンを食べていたところ、雑談して知った。その為、もっと微妙になった。が、この東西と北の町はダンジョンがないが、その隣の東方伯領都となると、ダンジョンが一つ亜人同盟で存在する。元々この依頼はこのダンジョンで多すぎるダンジョン熱により、噂になり、各まちまちに人口乖離を防ぐためだ。近くにダンジョンがあればいいという案件だ。だが、そのダンジョンの利益を損なわないように、且つそれでいてほどほどのダンジョンという。難しい塩梅のダンジョン建築だった。
「そこがもっと問題なんだがな。」
そうしてできた、どう見ても寄生な村、ココカカ村。当然ダンジョンができれば周辺の村々からも人々が来るのだろうが、この村は地味に人口が少なすぎる。盗賊の話も怖い。私は人間と戦っては来たが、水木が戦って来たとは思えない。だが、ここで村にダンジョンができ、人が集まれば、商人にとっては中間地点の補給基地が一個増え
ここに街ができれば、発展する素地はある、素地はな。
「すまないな。」
「いえ、」
一応、ミヨちゃんには、小鳥の形態で、周囲地形の偵察に向かってもらったが、ダンジョンの組み立てが今回の課題だ。どうもここはそれなりに向上心はあるが、警戒感はあると言った感じか。となると、一アクションかけて森の捜索をしてもらわないと、ダンジョンに引き込むことも出来んぞ。
「でもどうします?}
「一応物資の交換はするが、あの森の距離だと、誘因は届かん。」
そう、かなり遠い。街道沿いにある村なので、この位置でないといけないとはいえ、木を一本づつ運んだんだろうか。ついでに今回の最大の問題は宝箱の設置料と誘因距離の問題だ。大体、経験則的に宝箱一個につき誘因距離は200mであり、累加的に増える。但し結構数を置かないと10kmを超える事は難しい。よっぽど目の前にいるか、そうでない要件で入った冒険者を出しにくくするくらいしか効果がない上に宝箱は空いている状態だと、誘因効果を”逆転させる”効果がある。宝箱を開けた場合、アイテムを持ったまま帰る。という行為に出る事が多い、中にいれたアイテムの価値もあるだろうが100万のアイテム一個程度では200mが限界だ。となると、ダンジョンは建設しても、森においてある限り誰も寄ってこない公算が高い。最悪そろそろ冬なので、森に入らないまま半年経過。なんてありうるわけだ。そうなると一イベント起こさないと、誰も森に来ないぞ。そしてダンジョンも見つからないまま終わってしまう。当然中に入れた100万DPのアイテムなんて回収不可能となる。ついでに運悪く誘因効果を発揮してもこんなお宝置いてしまって攻略させてしまうと、最悪赤字でこっちが倒産しかねない。非常にさじ加減が難しいのだ。
「平地は?」
「あんな見通しがいい場所、ダンジョンができればすぐに見つかる。前からあったなんて言い訳通用しないぞ。」
そう、それ以外の草原というか荒野というか、それが非常に見通しがいい。それにこの村は壁内部に”畑”があるため、それでも外に出る人間もいない。という寂しい結果になった。だから、誘因可能距離まで村にタンジョンを寄せるという事はできない。それにダンジョンが”生えました”的なあれは個人的にイラっと来る。
「…これはやばいな…。」
「でしょー。ダンジョン建てにくすぎ。」
ココカカ村の周辺は数キロぐらいは平原であり、細かい道があり、そして北側に森があり、山脈がそびえる。大体森まで15kmとほどほどに遠く、微妙に森まで遠い。南側は、草原、そして林が又あり、その南は…砂漠だ。通称”大砂海”。この大陸を南と北に分ける大砂漠で砂嵐も多く、あの林は防砂林となっている。当然村で南に近寄る
人間はいない。
「確かに、これは難敵ですな。」
呆れるのもわかる、まずはこのココカカ村は街道沿いに立った村だ。この街道俗称”黄金街道”と呼ばれる、巨大街道だ。東はリラシルトの港までつながりそこから塩が運ばれる。そしてリラシルトは麦の大生産地で、非常に多くの麦を売りさばいている。そして中央のザガートン国では鋼鉄を武器とした好物武器の販売で儲けが出ており、
また鉄器、銅器などの金属系が売りだ。そして、その東反対側には”草原連盟国”7か国がある。小さいが、こちらは麻や綿などの衣類系が多い。この売り買いが活発でそのトレードはすべて、この”黄金街道”を使われている、ここを通れば金に困らないから黄金街道。という、非常に大きな街道だ。その為、比較的交通は多い。が距離が微妙
な上にこの村の東西南北には少し大きな町があり、この村はスルーされやすい。では何でこの村がこの場所にあるかというと…しょうもない理由だった
「しかもここ自体は貧しいからな…。」
昔はこの北側にある、森の傍に村を立てていたが、街道から少し離れたこの村に好き好んでくる旅人もおらず、かといって目の前は平原だ。なのに来ない。森から木や獣の革や、骨を使った矢じりを作っても売れない。売って、塩とか、様々ないい物や、少しでもいいものが欲しい。ならば、街道傍にして、街道に露店を出して売ろう。というコンセプトで、数年前に村ごと街道沿いに引っ越した。一応町長が暇つぶしにパンを食べていたところ、雑談して知った。その為、もっと微妙になった。が、この東西と北の町はダンジョンがないが、その隣の東方伯領都となると、ダンジョンが一つ亜人同盟で存在する。元々この依頼はこのダンジョンで多すぎるダンジョン熱により、噂になり、各まちまちに人口乖離を防ぐためだ。近くにダンジョンがあればいいという案件だ。だが、そのダンジョンの利益を損なわないように、且つそれでいてほどほどのダンジョンという。難しい塩梅のダンジョン建築だった。
「そこがもっと問題なんだがな。」
そうしてできた、どう見ても寄生な村、ココカカ村。当然ダンジョンができれば周辺の村々からも人々が来るのだろうが、この村は地味に人口が少なすぎる。盗賊の話も怖い。私は人間と戦っては来たが、水木が戦って来たとは思えない。だが、ここで村にダンジョンができ、人が集まれば、商人にとっては中間地点の補給基地が一個増え
ここに街ができれば、発展する素地はある、素地はな。
「すまないな。」
「いえ、」
一応、ミヨちゃんには、小鳥の形態で、周囲地形の偵察に向かってもらったが、ダンジョンの組み立てが今回の課題だ。どうもここはそれなりに向上心はあるが、警戒感はあると言った感じか。となると、一アクションかけて森の捜索をしてもらわないと、ダンジョンに引き込むことも出来んぞ。
「でもどうします?}
「一応物資の交換はするが、あの森の距離だと、誘因は届かん。」
そう、かなり遠い。街道沿いにある村なので、この位置でないといけないとはいえ、木を一本づつ運んだんだろうか。ついでに今回の最大の問題は宝箱の設置料と誘因距離の問題だ。大体、経験則的に宝箱一個につき誘因距離は200mであり、累加的に増える。但し結構数を置かないと10kmを超える事は難しい。よっぽど目の前にいるか、そうでない要件で入った冒険者を出しにくくするくらいしか効果がない上に宝箱は空いている状態だと、誘因効果を”逆転させる”効果がある。宝箱を開けた場合、アイテムを持ったまま帰る。という行為に出る事が多い、中にいれたアイテムの価値もあるだろうが100万のアイテム一個程度では200mが限界だ。となると、ダンジョンは建設しても、森においてある限り誰も寄ってこない公算が高い。最悪そろそろ冬なので、森に入らないまま半年経過。なんてありうるわけだ。そうなると一イベント起こさないと、誰も森に来ないぞ。そしてダンジョンも見つからないまま終わってしまう。当然中に入れた100万DPのアイテムなんて回収不可能となる。ついでに運悪く誘因効果を発揮してもこんなお宝置いてしまって攻略させてしまうと、最悪赤字でこっちが倒産しかねない。非常にさじ加減が難しいのだ。
「平地は?」
「あんな見通しがいい場所、ダンジョンができればすぐに見つかる。前からあったなんて言い訳通用しないぞ。」
そう、それ以外の草原というか荒野というか、それが非常に見通しがいい。それにこの村は壁内部に”畑”があるため、それでも外に出る人間もいない。という寂しい結果になった。だから、誘因可能距離まで村にタンジョンを寄せるという事はできない。それにダンジョンが”生えました”的なあれは個人的にイラっと来る。
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