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第11章 出向社員的ダンジョンマスター
第386話 大手は大手の論理で動くので、理解できない拒否理由があります。
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「それは…」
相談した楽園の”春宮綾香”も苦い顔だった。すぐにアポを取り、ダンジョンバトルでの交渉に向かった。
「確かに勇者支援としては出すこともやぶさかではありませんが、この件は私は担当できません。」
「どうしてだ?」
「一応少し、リンシュメルトに行ってお待ちいただけますか?私も一応担当者に伝えてみます。」
楽園が土を持っているのではないのか?いや、ネルのとかと書いてあったから。そっちに許可が欲しいのか?
「南ちゃーん。」
春宮鈴香がちょうど、リンシュメルトの新規出店喫茶店で、食べ歩きしてる時だった。
「なに?」
「お母さんから。ネルの園の土出していいか?って。」
南も趣味が街の食べ歩きだけあって、それに付き合っていた。
「それ、ナオの案件じゃない?」
「一応頼みに行って…だって。勇者がどうも貧困した村に行ったらしくて、そこで基盤作るんじゃないかって話。」
もともとネルの園の土はネル様の農業研究で生まれたありえないほど速い育成能力を持つ極めて強い栄養素を持つ腐葉土である。がその開発の全てを実は聞いたことがない。しかもその土のあるネルの園の”ナオのログハウス区画”は基本立ち入り禁止。たかが勇者に使わせるには様々な許可がいる。が、実際作ってみて、この腐葉土が余っているのは事実である。
「一緒に行く?」
「いいよ。」
南がリンシュメルトの路地裏に入り、しばらく歩くと小さい通りに出る。ちょうどメイン通りの裏路地に当たり、実は立地がいい箇所に存在している。ここが”NEO雑貨店”である。場所も知らない限りはいる事ができず、近所にはそれなりに人が来るが、基本ここに来るのは”魔王軍関係者”のみである。
カラン、カラン
南たちが木のドアをくぐる際に釘に打ち付けられた鉄板同士が当たり、入店の音がする。
「いらっしゃい。」
「ちょっと用件ができてね。」
「…いちゃつく気ですか‗」
店主の少年”ナオ”とその横で、商品を手で品出ししている少女の二人だった。
「ちょっと用件あってね。人待たせちゃってるのよ。ね?鈴香?」
「うん。お願い。あれ、売っていい?」
「…あれって何?」
隣の少女は近くの椅子を設置すると、いつも通り店内に簡易テーブルと椅子を設置した。本来はここに来た大口商談用簡易応接間だ。
「まずは座ってください。お茶は…ハーブブレンドでいいですか?」
「できれば緑茶でお願い。」
「私はミルクセーキで。」
「…持ってきます。」
「お願いね、ハーリス。」
「ちょっと待ってね。千鳥万花からの依頼?」
店主ナオは南と鈴香から聞いた話を聞いて考え込んでいた。普通に考えると、これを欲しがるダンマスの理由が意味不明だからだ。
「うん、あそこって、確か”森魔法”あるはずでしょ?しかもダンマスでしょ?だから何でこれが欲しいのかわからなくて、うかつにゴーサイン出せないのよ。」
「あそこは現在発見された”古代米”の改良事業もしていましたね。」
「いや、それなら勇者関連とは言わないし、米は?」
「ちゃんと毎月、彼らの必要分買って行ってるわ。」
楽園はネルの作った森魔法”望みたる花”経由での”現代米=楽園米”の作成を行っており、その米を使った食品の販売を行っている。当然”コピー禁止”だ。自分たちは必要なくとも、勇者たちが欲しがれば、楽園米による食事の提供も欲しいので、高くてもこの”楽園米”の売れ行きは良かった。
「改良なのかな?」
「量は?」
「10㎏のみ。だから意味不明で、お母さんが一度交渉中断して様子見てる。」
「それが全然わからないのよね。」
「すまないけどハーリス。特に誰だっけ?音無ちゃんだっけ?その勇者の近辺洗って来て?偽装か確認したい。」
ハーリスに声をかけて数分で、正確には全員が少し飲み物を飲み、一服付いたころにハーリスは戻ってきた。
「確かに勇者関連です、かなり難しい問題です。」
「どういうわけ?」
「どうも、勇者に依頼があり、異世界人である依頼者に”村の徴税”を待ってもらい輪作を行ったが浅知恵で失敗。半月後に徴税菅が来る模様。ただ、ここで村の麦以外を出せば当然失敗が明らかになり、詐欺した扱いで村が滅ぼされるかもしれません。」
「うわ…。」
流石にこれには、全員がドン引きした。
「きついけどこれ出しちゃったら?」
「ちょっと難しいんだよね。そこには誰が今いるの?」
「それが全然意味が分からないのですが、魔王国の黒川、月下の庭園の月光もいます。そして千鳥万花の勇者たちもいます。なので、何が起きているのか、これ以上は確認しませんでした。」
ハーリスが緑茶のお代わり用にポットをテーブルに置き、自分も席に加わった。
「でも失敗ってあるの?勇者って大抵成功してるイメージない?」
「僕が知る限りそう言うのはない。勇者でも失敗するし、トライアンドエラーが基本だよ。だからとはいえ…大博打だね、これ。」
「相手も待ってもらい、一度温情は見せている以上、相手を撃破すると、”勇者剥奪”の可能性もあります。」
「中々厳しいわね。」
勇者を剥奪されたのが確認された場合、どんな勇者でも討伐体を向けるのが、ギルドの規則となっている。千鳥万花にはその話を十分にしてしかもそれを冊子にして渡してある。が、この案件は只救っても、大方終わらない。そこで、成長したことにするためにこの”ネルのその土”の話を…。
「でもこれ、秘密じゃなかった?」
「それがどうも、お姉ちゃんがぽろっと言ったのよ。普通の家のリフォーム頼んだ時に。」
「ああ…。」
本来はこのネルの園の土は魔王軍開発の軍需アイテムでナオが復帰した際に再度”封印”されたアイテムである。というのもこの1日もたたないで植物が3年分も成長しきるアイテムはリューネさんが悪用し、無限経験値製造機として使用してしまった過去がある。なので、これを使ったDP稼ぎができないように神様に奏上し現在は成長量は”維持DPと同量”となっている。それでもLV成長や様々なブーストの倍率が加算されるがその倍率効果をこの土に限り”無効化する”ように直してもらった。そこまでして封印処置してあるのがこのネルの園の土だ。そうでなくとも、このスピードでの植物の育成は市場を破壊する恐れがあり、その為現在は研究用以外の出の仕様は禁止されたものである。
「そうなるとこれ出さないと…どっちにも悪いね、ただ金額どうする?足元み過ぎるのも問題なんだよね。」
「勇者剥奪迄絡むとタダで出してもいいんだけどね。」
勇者剥奪による討伐は絶対の為、いくらい相手が優しくても人が良くてもダメで。だからと言ってこういう一般人みたいな人を討伐するのは当然気が引ける。
「でも、これ…。」
「何?ナオ?」
「無くても行けると思う。森魔法だけでね。」
「え?」
「ただし莫大なMPが欲しいけど、そこはあれだけ儲けた組織でしょ?」
「まあね。」
「なら使ってもらった方がいいよ。だから、今は禁止されてるって伝えておいてよ。こっちの秘密を出す必要はない。」
「でもいいの?勇者剥奪だよ?こっちも巻き込まれない?」
「相手がこれに気が付かないなら、相手としてふさわしくないさ。一応、あっちの手札だけでもどうにかなるはずだよ。」
相談した楽園の”春宮綾香”も苦い顔だった。すぐにアポを取り、ダンジョンバトルでの交渉に向かった。
「確かに勇者支援としては出すこともやぶさかではありませんが、この件は私は担当できません。」
「どうしてだ?」
「一応少し、リンシュメルトに行ってお待ちいただけますか?私も一応担当者に伝えてみます。」
楽園が土を持っているのではないのか?いや、ネルのとかと書いてあったから。そっちに許可が欲しいのか?
「南ちゃーん。」
春宮鈴香がちょうど、リンシュメルトの新規出店喫茶店で、食べ歩きしてる時だった。
「なに?」
「お母さんから。ネルの園の土出していいか?って。」
南も趣味が街の食べ歩きだけあって、それに付き合っていた。
「それ、ナオの案件じゃない?」
「一応頼みに行って…だって。勇者がどうも貧困した村に行ったらしくて、そこで基盤作るんじゃないかって話。」
もともとネルの園の土はネル様の農業研究で生まれたありえないほど速い育成能力を持つ極めて強い栄養素を持つ腐葉土である。がその開発の全てを実は聞いたことがない。しかもその土のあるネルの園の”ナオのログハウス区画”は基本立ち入り禁止。たかが勇者に使わせるには様々な許可がいる。が、実際作ってみて、この腐葉土が余っているのは事実である。
「一緒に行く?」
「いいよ。」
南がリンシュメルトの路地裏に入り、しばらく歩くと小さい通りに出る。ちょうどメイン通りの裏路地に当たり、実は立地がいい箇所に存在している。ここが”NEO雑貨店”である。場所も知らない限りはいる事ができず、近所にはそれなりに人が来るが、基本ここに来るのは”魔王軍関係者”のみである。
カラン、カラン
南たちが木のドアをくぐる際に釘に打ち付けられた鉄板同士が当たり、入店の音がする。
「いらっしゃい。」
「ちょっと用件ができてね。」
「…いちゃつく気ですか‗」
店主の少年”ナオ”とその横で、商品を手で品出ししている少女の二人だった。
「ちょっと用件あってね。人待たせちゃってるのよ。ね?鈴香?」
「うん。お願い。あれ、売っていい?」
「…あれって何?」
隣の少女は近くの椅子を設置すると、いつも通り店内に簡易テーブルと椅子を設置した。本来はここに来た大口商談用簡易応接間だ。
「まずは座ってください。お茶は…ハーブブレンドでいいですか?」
「できれば緑茶でお願い。」
「私はミルクセーキで。」
「…持ってきます。」
「お願いね、ハーリス。」
「ちょっと待ってね。千鳥万花からの依頼?」
店主ナオは南と鈴香から聞いた話を聞いて考え込んでいた。普通に考えると、これを欲しがるダンマスの理由が意味不明だからだ。
「うん、あそこって、確か”森魔法”あるはずでしょ?しかもダンマスでしょ?だから何でこれが欲しいのかわからなくて、うかつにゴーサイン出せないのよ。」
「あそこは現在発見された”古代米”の改良事業もしていましたね。」
「いや、それなら勇者関連とは言わないし、米は?」
「ちゃんと毎月、彼らの必要分買って行ってるわ。」
楽園はネルの作った森魔法”望みたる花”経由での”現代米=楽園米”の作成を行っており、その米を使った食品の販売を行っている。当然”コピー禁止”だ。自分たちは必要なくとも、勇者たちが欲しがれば、楽園米による食事の提供も欲しいので、高くてもこの”楽園米”の売れ行きは良かった。
「改良なのかな?」
「量は?」
「10㎏のみ。だから意味不明で、お母さんが一度交渉中断して様子見てる。」
「それが全然わからないのよね。」
「すまないけどハーリス。特に誰だっけ?音無ちゃんだっけ?その勇者の近辺洗って来て?偽装か確認したい。」
ハーリスに声をかけて数分で、正確には全員が少し飲み物を飲み、一服付いたころにハーリスは戻ってきた。
「確かに勇者関連です、かなり難しい問題です。」
「どういうわけ?」
「どうも、勇者に依頼があり、異世界人である依頼者に”村の徴税”を待ってもらい輪作を行ったが浅知恵で失敗。半月後に徴税菅が来る模様。ただ、ここで村の麦以外を出せば当然失敗が明らかになり、詐欺した扱いで村が滅ぼされるかもしれません。」
「うわ…。」
流石にこれには、全員がドン引きした。
「きついけどこれ出しちゃったら?」
「ちょっと難しいんだよね。そこには誰が今いるの?」
「それが全然意味が分からないのですが、魔王国の黒川、月下の庭園の月光もいます。そして千鳥万花の勇者たちもいます。なので、何が起きているのか、これ以上は確認しませんでした。」
ハーリスが緑茶のお代わり用にポットをテーブルに置き、自分も席に加わった。
「でも失敗ってあるの?勇者って大抵成功してるイメージない?」
「僕が知る限りそう言うのはない。勇者でも失敗するし、トライアンドエラーが基本だよ。だからとはいえ…大博打だね、これ。」
「相手も待ってもらい、一度温情は見せている以上、相手を撃破すると、”勇者剥奪”の可能性もあります。」
「中々厳しいわね。」
勇者を剥奪されたのが確認された場合、どんな勇者でも討伐体を向けるのが、ギルドの規則となっている。千鳥万花にはその話を十分にしてしかもそれを冊子にして渡してある。が、この案件は只救っても、大方終わらない。そこで、成長したことにするためにこの”ネルのその土”の話を…。
「でもこれ、秘密じゃなかった?」
「それがどうも、お姉ちゃんがぽろっと言ったのよ。普通の家のリフォーム頼んだ時に。」
「ああ…。」
本来はこのネルの園の土は魔王軍開発の軍需アイテムでナオが復帰した際に再度”封印”されたアイテムである。というのもこの1日もたたないで植物が3年分も成長しきるアイテムはリューネさんが悪用し、無限経験値製造機として使用してしまった過去がある。なので、これを使ったDP稼ぎができないように神様に奏上し現在は成長量は”維持DPと同量”となっている。それでもLV成長や様々なブーストの倍率が加算されるがその倍率効果をこの土に限り”無効化する”ように直してもらった。そこまでして封印処置してあるのがこのネルの園の土だ。そうでなくとも、このスピードでの植物の育成は市場を破壊する恐れがあり、その為現在は研究用以外の出の仕様は禁止されたものである。
「そうなるとこれ出さないと…どっちにも悪いね、ただ金額どうする?足元み過ぎるのも問題なんだよね。」
「勇者剥奪迄絡むとタダで出してもいいんだけどね。」
勇者剥奪による討伐は絶対の為、いくらい相手が優しくても人が良くてもダメで。だからと言ってこういう一般人みたいな人を討伐するのは当然気が引ける。
「でも、これ…。」
「何?ナオ?」
「無くても行けると思う。森魔法だけでね。」
「え?」
「ただし莫大なMPが欲しいけど、そこはあれだけ儲けた組織でしょ?」
「まあね。」
「なら使ってもらった方がいいよ。だから、今は禁止されてるって伝えておいてよ。こっちの秘密を出す必要はない。」
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