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第10章 VSクラウドドラゴン戦(裏)

第368話 本当の精鋭は名前が知られていないからこそ、情報に価値があります。

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 結局音無たちはドランに護衛に入ってもらい、陽華が憑依してカバーすることになった。部下は念のために葉隠ちゃんについてもらい、後のメンバーがこっちで
「この子です。」
 普通の飛竜に乗ることになった。鳥海、シロウ、私、ミヨちゃん。という大人チームとなった。
「でもあなたは?」
「大丈夫です。今回は…ばれないように参加するです。実は、私の参加はあまり…。」
 神の使徒が手伝うのは違っているな、確かに、懸賞かかけた側が手伝う感じだ。
「いいのか?」
「それ言い出したら、前回のあれもまずいです。」
 確かに。
「まあ、南とかが、いたぶられるのを見ていられるほど…私も何もないわけではないのです。まあ、”散歩のついでナオからのめいれい”です。」
「散歩…ですか。」
「そうです。だから油断しない事なのです。」
「そうさせてもらう。で、こいつの防御は?」
「あなた達ならいらないはずです。念のために防御は大丈夫のはずです。では。」
 普通に歩いて帰る彼女は…。以外だった。もっと魔王とか…一応魔王、戦闘にがっつくタイプかと思った。
「お前ら、ダンジョンマスターたちはこっちに来てくれ。これでもレベル7の精鋭どもだ。」
 集まっているのは20名を超えるダンジョンマスターたちだ、ここに来れるのは、ダンジョンレベル7になり、ダンジョンから離れられるようになったエースたちである。と言いたいが、実はこれが亜人同盟飛躍のきっかけだった。南がリンシュメルトで稼げたDPを使い費用を立て替えたのだ。そのキャンペーンで一気に初心者ダンマスが釣られ…ではじつはいない。というのも費用建て替えのほかにもう一つだけ存在するのだ。レベルに必要な”DP使用制限”だ。この条件はダンジョンを育て、自分好みに変える必要があるので、これを払って指導してはいけない。使用させるが問題なのだ。ついでにこの話は#ダンマス裏話に乗っていた。確かにその費用を立て替えられると自分何しているんだ。となる。が、有用な土地にダンジョンをタダで移して、その街に住める家も得られるとあって、結構飛びついた。ただこの話聞いていて思ったのは南は大方ファクターに対する知識があり、それを上位で複数必要になることを知っている。その上で、補佐することで、今後のモンスター運営を有利にする気だ。ドルカスも一緒だろう。
「こいつは?}
「ああ…新人だな。レベル7の。」
「よ、よろしくお願いします。」
 全員が一礼をする。ここは合わせないと、襲われかねない。が、ドルカスはすまないという顔をしている。実際ダンジョンで顔を合わせるのはバトルで戦う時か又は実際あった相手だけだ。そして、ダンマスは通常ダンジョンバトルでさえ表に出ない。でなくてもバトルはできるし、大抵はコア(ヒト化済み)か第一の僕を筆頭とした家臣団の誰かとなる。変身があるので、本人の姿が本当の姿とは限らないので、大抵はダンマス本人の顔も覚えようとしない。但しこれはある場所で嘘だ。それが変身のギミックだ。登録制で設定を掻き込んで使用する形だ。その為、大抵は1種類。最大でも2が多い。実際の登録最大数はレベル10の5種類らしいのだがそれでも5種類を超えるにはいろいろ考えないといけない。
「あいつらはいいのか?」
 指さした先は飛竜たちに乗り込み所定の位置に向かう勇者たちだった。
「あっちは勇者組だ。突入、無理ならだサポートだ。がこっちは、あいつを倒すために攻撃を繰り返す本命部隊だ。」
「内部のコアを破壊する計画だろ?」
「それが3時間前に変更になった。奴を倒すために外部から攻撃して雲を破壊する。それが一番いい。攻略法だって事らしい。だから内外含めた波状攻撃をかける。」
 確かに、それが効果的だ。
「で、奴を弱らせて勇者に打たせる。」
 全員が大きくうなずく。
「分かった。でも大変だな、そこまでして勇者をかばうとか…。」
「違うんだよ、勇者を売り込んでこっちに来させるんだよ、レベリングさせて大きくしてからな。」
「それこそダンジョン作れば?」
 養殖という考え方か。
「それにそこまで変わるか?}
「一レベルが来ても、大体5倍辛い10倍のDPがもらえる。育ってもペイの方が大きいんだよ。それで育てるって、南から聞いてる。実際そうだったからな。」
 確かに、そこまであるなら、常駐でどこかのダンジョンを襲ってもらいDPを稼ぐ、
「それにだ。今回天空城だろ?映像売りたいんだよ。全員。」
 あ、それはそうか。こういう報告系の映像はダンジョン間で結構高値で売られている。よく照会文で、情報売ります、応相談の文字が多い。当然映像や戦闘データは掲示板を通さず高く売れる。掲示板ではさすがにそこまで突っ込んだ話はできない。そこで、こういう出会いとか生まれる、
「俺のかっこいいドラゴンライダー映像絶対撮るぞ。」
 あ、そっちね、確かにアニメや漫画でも飛竜は乗り物として人気なうえ、どう見ても竜騎士だ。が…これ大丈夫なのか、ドルカスを手招きすると、ひょこひょここっちに来た。
「そう言えば、正面はどうするんだ?」
「今回は正面からも責める。キラリの攻撃のほかに今回はゴブリン村と、ギルドのハイエルフ部隊が先陣を切る、あっちに戦力を向けるふりをして地上から攻める。あそこが大方激戦区となるが、こっちはその援護だ。」
 ゴブリン村も来るのか。
「でもゴブリンはいなかったぞ。」
「今回はもっと上。”クラムブラッド”が来てるらしい。」
「何だそれ?」
「ゴブリン村の上層部で50人からなる鬼族の特選部隊だ。俺も聞いてびっくりしたが、第4階層とか第5階層でないと来ない連中らしい。」
「は?」
「ゴブリンメインから、オーガメインでかつ、実戦経験豊富な傭兵部隊。連中が指揮を取ったり、戦闘をすると、桁が違うそうだが。そいつらが先陣を切る。」
 それでか、リーメ君がいたのは。
「危険では?」
「あの成績で?」
 実際ゴブリン村という旧魔王軍の門番はステータスと数の暴力という2重トラップを兼ね備えたダンジョンだ。ミニゴブリンが1体歩いて来てさえ、ダンマスの軍隊が全滅するそんな凶悪ダンジョンがゴブリン村だ。これに挑んで、2Fでも行けば現在は上級ダンマス。3Fは一部の戦闘特化ダンマスのみ。と言われている。そのうち2名が”柳田”とドランだ。特にドランはその様子の画像とり、しかもリーメ君を出しての観光案内までさせた話で、有名ダンマスになったのだ。それ位このゴブリン村は、戦力のパラメーターになっている。視聴一回30万DPが飛ぶように売れたらしい。実際聞いて、相当儲かったらしい。ついでにこれに味を占め、”ドラゴンバスター”というだのタンジョンとのバトルメインの動画を上げているドランは戦闘ガチ勢だ。ただ、だからこそ4F,5Fの情報はない。
「ついでに動画にもあったが、5Fで一応戦闘は終わりなんだと。」
「それ、売っていいか?」
「やめとけ、亜人でもそれ心おられた奴いたんだ。まだもっと上があるのかよ…ってな。」
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