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第10章 VSクラウドドラゴン戦(裏)
第352話 雷鳥はランク6の中ボスランクで一体いるだけで大都市が壊滅の恐れがあります。
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鳥海が影から出てくると…そこは戦場だった。左からサンダーバードの群れ右からフライングエイが迫る。それを縫うように雲からも落雷が飛び交う。
「ちぃ!」
鳥海は一気に飛び出すとフライングエイの方に飛び込む。まだこっちは体当たりでもいいが、向こうはサンダーバート。雷の精霊は火に強い。火属性はまだ何とかなってもあれは無理。
「ホッホッホ。これはこれは。」
「行くだわさ!」
鳥海は息を思いっきり吸うと周囲の熱が集まる。ダメもとで試した竜魔法オーブが使えたのだ。そしてそれを全部投入した。得られたのは収束ブレスとチャージである。チャージは周囲の魔素を体に取り込み”増殖”させる事で吸った以上のものを吐き出す。能力や体力にもよるが溜め込んだ絵エネルギーは次の攻撃に強化して配分される。単純にためて攻撃なのだが、強化方向は思考で簡単な方向性を決定できる。また、これを飲み込んでMP回復という手も使える。使い勝手のいいスキルである。
「薙ぎ払う!」
チャージを連携加熱し熱を貯め込み、そのまま属性息を展開周囲をに薙ぎ払うといま目に見えるだけのフライングエイはいないが…無駄な魔力は使えない。
「だわさ!!!!」
大声が包む中…。向こう側では2番目に飛び出した。
「手伝おうか?」
鳥海の薙ぎ払いは無差別に首位を薙ぎ払っている。
「こっちはどうにかなるだわさ。だけど!」
ちらりと見るとサンダーバードが熱戦の弾幕を…ほぼ効果ない感じで通り抜けてくる。
「耐性だわさ!」
肉体がない零体であるサンダーバードは…もともと熱の効果が薄い。しかも電の塊で出来ているため、本隊も熱を通す構造となっており…効果が薄い。
「これしかないのぉ…。」
オウルが飛び出ると、フクロウの外見の…体から4本の手が生えてくる。その手の一本一本に光のエネルギーがたまっている。が、サンダーバードたちは縦横無尽に飛び交い照準がつけられる状態ではなかった。なので、乱射した。
「ホッホッホ。」
生えた腕から光の矢が連射で飛び交う。攻撃魔法による”魔法の矢”の加算、連射、分裂の三つのオプションを付け、さながらマシンガンによる走者が4本の腕から発射された。攻撃魔法は特殊な魔法で1レベルにある”魔法の矢”以外の使える魔法がない。その代わりその魔法の矢の利便性がレベルが上がるにつれ上がっていく。2レベルの”連射”は威力を10分の1にする代わりに10発連射して発射する。加算”は消費を最大レベル倍まで上げる事で一度に打てる本数を増やす。そして3の”分裂”は撃った矢を任意のタイミングで”分裂”させる事ができる。本数は現在本数×現レベルまで。威力に変動なしだ。という…乱射を敢行した。
「んー。それ大丈夫?」
「第一・・・雷属性に効く魔法が分からんのぉ。じゃから。夢属性の魔法ならいける…という訳でのぉ。」
実際サンダーバードの売りは零体化による物理無効と有効魔法属性がない事による防御能力と高速行動という…戦う側としては非常に厄介な能力を持つ。が、純粋魔力ではそれらも関係なくダメージを与え、乱射することにより、威力はともかく”回避不可能”にしてしまう。
「大丈夫?}
ミヨちゃんはじっと様子を見ていた。
「でもでも…そう言えば!あのヤベーさん。…来るのかな?」
「大丈夫です。もう来たのです。というより早いです。もう見つかるとか…。」
空中でじっと佇む魔王は…魔力もなく空中に立っていた。
「やっと援軍に来たのじゃ…が!」
ドランが追い付く頃には、船上は混沌だった。一方を鳥海のフェニックスがブレスで薙ぎ払い、もう一方を腕を生やしたフクロウがロボットみたいな光の弾幕を展開していた。そして逃げ回るミヨちゃんと、じっとしている魔王様だ。特に魔王様は…影に入っていないはずだが?
「出番は1?}
「こっち交代するだわさ!壁は!」
「あれ!」
ミヨちゃんが指差したのは、カーブにみせかけた…巨大な雲である。
「一周周ってみて、全部あれに包まれていた!だからあれ突破しないと無理!」
見える限りの…数キロはあるであろう巨大な雲が立ちはだかる。
「甘くないだわさ!」
「そっちはもらうのじゃ。鳥頭!早くやるのじゃ!」
ドランはフライングエイの大軍の方に飛び込む。
「行くだわさ。」
フェニックスの姿で鳥海はまたも息を吸い込む。そして、口をすぼめ強く息を吐きかける。これが竜魔法による最大の一撃”収束ブレス”である。ただこれは普通のブレスに比べ魔力で口を覆い、まるで自分の口を”銃口”に見立てレーザー砲を打ち込む必殺の一撃だ。これに属性息による”火魔法”及び”連携加熱”を重ね、MPをほぼすべて叩
き込んだ。
ボゥアアアアアア!
ダンジョンウォールがまるで丸くえぐられたように穴が開いた…。
「ほっほっほ!」
オウルが周囲を警戒し、ミヨちゃんが、その穴に滑り込んでいく。
「URはそこ迄甘くないです。」
「ちぃ!」
鳥海は一気に飛び出すとフライングエイの方に飛び込む。まだこっちは体当たりでもいいが、向こうはサンダーバート。雷の精霊は火に強い。火属性はまだ何とかなってもあれは無理。
「ホッホッホ。これはこれは。」
「行くだわさ!」
鳥海は息を思いっきり吸うと周囲の熱が集まる。ダメもとで試した竜魔法オーブが使えたのだ。そしてそれを全部投入した。得られたのは収束ブレスとチャージである。チャージは周囲の魔素を体に取り込み”増殖”させる事で吸った以上のものを吐き出す。能力や体力にもよるが溜め込んだ絵エネルギーは次の攻撃に強化して配分される。単純にためて攻撃なのだが、強化方向は思考で簡単な方向性を決定できる。また、これを飲み込んでMP回復という手も使える。使い勝手のいいスキルである。
「薙ぎ払う!」
チャージを連携加熱し熱を貯め込み、そのまま属性息を展開周囲をに薙ぎ払うといま目に見えるだけのフライングエイはいないが…無駄な魔力は使えない。
「だわさ!!!!」
大声が包む中…。向こう側では2番目に飛び出した。
「手伝おうか?」
鳥海の薙ぎ払いは無差別に首位を薙ぎ払っている。
「こっちはどうにかなるだわさ。だけど!」
ちらりと見るとサンダーバードが熱戦の弾幕を…ほぼ効果ない感じで通り抜けてくる。
「耐性だわさ!」
肉体がない零体であるサンダーバードは…もともと熱の効果が薄い。しかも電の塊で出来ているため、本隊も熱を通す構造となっており…効果が薄い。
「これしかないのぉ…。」
オウルが飛び出ると、フクロウの外見の…体から4本の手が生えてくる。その手の一本一本に光のエネルギーがたまっている。が、サンダーバードたちは縦横無尽に飛び交い照準がつけられる状態ではなかった。なので、乱射した。
「ホッホッホ。」
生えた腕から光の矢が連射で飛び交う。攻撃魔法による”魔法の矢”の加算、連射、分裂の三つのオプションを付け、さながらマシンガンによる走者が4本の腕から発射された。攻撃魔法は特殊な魔法で1レベルにある”魔法の矢”以外の使える魔法がない。その代わりその魔法の矢の利便性がレベルが上がるにつれ上がっていく。2レベルの”連射”は威力を10分の1にする代わりに10発連射して発射する。加算”は消費を最大レベル倍まで上げる事で一度に打てる本数を増やす。そして3の”分裂”は撃った矢を任意のタイミングで”分裂”させる事ができる。本数は現在本数×現レベルまで。威力に変動なしだ。という…乱射を敢行した。
「んー。それ大丈夫?」
「第一・・・雷属性に効く魔法が分からんのぉ。じゃから。夢属性の魔法ならいける…という訳でのぉ。」
実際サンダーバードの売りは零体化による物理無効と有効魔法属性がない事による防御能力と高速行動という…戦う側としては非常に厄介な能力を持つ。が、純粋魔力ではそれらも関係なくダメージを与え、乱射することにより、威力はともかく”回避不可能”にしてしまう。
「大丈夫?}
ミヨちゃんはじっと様子を見ていた。
「でもでも…そう言えば!あのヤベーさん。…来るのかな?」
「大丈夫です。もう来たのです。というより早いです。もう見つかるとか…。」
空中でじっと佇む魔王は…魔力もなく空中に立っていた。
「やっと援軍に来たのじゃ…が!」
ドランが追い付く頃には、船上は混沌だった。一方を鳥海のフェニックスがブレスで薙ぎ払い、もう一方を腕を生やしたフクロウがロボットみたいな光の弾幕を展開していた。そして逃げ回るミヨちゃんと、じっとしている魔王様だ。特に魔王様は…影に入っていないはずだが?
「出番は1?}
「こっち交代するだわさ!壁は!」
「あれ!」
ミヨちゃんが指差したのは、カーブにみせかけた…巨大な雲である。
「一周周ってみて、全部あれに包まれていた!だからあれ突破しないと無理!」
見える限りの…数キロはあるであろう巨大な雲が立ちはだかる。
「甘くないだわさ!」
「そっちはもらうのじゃ。鳥頭!早くやるのじゃ!」
ドランはフライングエイの大軍の方に飛び込む。
「行くだわさ。」
フェニックスの姿で鳥海はまたも息を吸い込む。そして、口をすぼめ強く息を吐きかける。これが竜魔法による最大の一撃”収束ブレス”である。ただこれは普通のブレスに比べ魔力で口を覆い、まるで自分の口を”銃口”に見立てレーザー砲を打ち込む必殺の一撃だ。これに属性息による”火魔法”及び”連携加熱”を重ね、MPをほぼすべて叩
き込んだ。
ボゥアアアアアア!
ダンジョンウォールがまるで丸くえぐられたように穴が開いた…。
「ほっほっほ!」
オウルが周囲を警戒し、ミヨちゃんが、その穴に滑り込んでいく。
「URはそこ迄甘くないです。」
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