魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第8章 勇者プロデューサーへの道

第305話 意外な前職があるかもしれませんが詮索はノーマナーです。

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 簡単に状況を説明するが…3人は戸惑っているようだ。
「では支援というのは…。」
「魔王を倒す…だわさ?でもそこまで鍛えるにはどうするだわさ?」
 あのヨミ…赤いドレスの女…そしてまだ見ぬ魔王。あのステータスなら、我々でも…ミヨちゃんとかが行っても…いや、ステータスだけがすべてではないが
「難しいぞ、大方…魔王がどれくらいか知らんが…。」
 田園地帯の奥の家の囲炉裏に座って…タミさん特性”適当ハーブティ”である。麦茶とかも開発しているが…旨く行ってないらしい。
「まず…全く足りん。それはわかる。」
「何だわさ?あたしとか、行けばいいだわさ?」
「確かに…そうかもしれんが、例えば他のダンジョンに行ってコアくれと言えば敵対とみなされるぞ、」
「ですよね。」
 音無ちゃんが肩を落とす。
「というより魔王を倒す必要があるのか?」
「え?」
 私が知っている連中は、言っては悪いが…ハーリスさんと同類だろう。
「願い事の多くは自分たちで叶えればいい。あきらめもないなら、予算もない、確かに魅力的だが…必要なのか?」
「確かに…でも…。」
「せっかくこの地に来たんです。何か…したいんです。」
「そうだな…。」
「経歴を聞いていいか?というより!」
「なんだ?」
「シロウ、あんた…前は何をやっていたんだ?」
 そう言えば、シロウの日本での食歴は聞いたことはない。後の3人は高校生の匂いがするが…。こいつは違うだろ。
「ああ、教師だ。」
「え?」
「体育教師。ほら、学校の修学旅行の付き添いって奴だ。その生徒92名も乗っていた。」
「「えー!}」
 学校の先生?いや、それより修学旅行生がって…。
「そんな話聞いたことないだわさ。」
「いう気もない、それに、仕事でないなら、生徒に責任もないぞ。」
「少し説明して欲しいだわさ。その飛行機事故のメンバーのリストがあればスカウトも簡単だわさ。」
 そりゃあそうだろう、
「俺が知っているのは、俺は学校の引率できていた。まあ、うっぷんもたまっているが、その時飛行機は6クラスの内半分のクラス生徒が乗っていた。後の半分は次の便だったからな。帰りだったから浮かれててな…。」
 この髭ワイルドが先生というのが驚きだ。
「あんたが…先生。」
「…ワイルドすぎるだろ。」
 言いたいことが分かる。
「…ほらあれだ。「生徒を探しに行くとか?」
 確かによくこういう話では先生は、責任感があって生徒を探しに行く話が多い。
「しねえよ。第一、狩られるぜ。それに大人だ。俺も義務でないなら生徒と付き合うあれはない。最悪俺を見たら、連中…襲ってきかねない。笑って済ませれる実力差があるならいいが。それがないなら…どっち向きでも合わない方がいい。」
「分かりますが…。」
 これがモンスターとしての辛さだな…。
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