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第7章 魔界慰安旅行一泊二日
第261話 状況はよくなるだけとは限らない
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そして期待して起きた、ビジネスホテルの朝…。本来なら、ここで目が覚めて、強制退出の実験となるはずだった。がならなかった。という事は。
「マスター。」
影から声がする。これは影支配の効果か。ミヨちゃんかな?
「何だ。」
「浮遊島は見つかったんだけど、出入り口が見つからなかった。どうも、浮遊島は移動していて、出入り口は固定されているって。ハーリスさんから聞いた。」
やっぱり。
「で、浮遊島は上空をランダムで飛ぶから見つからない可能性があるって、昨日一日探してみて、見つからなかった。」
これはまずいな…。捜索部隊を多く配置すればいいが。それはここで出来ない。
「では戻ってきてくれ、こっちは…今日が山場と判断している。」
「は!」
これは強制退去させられるまで、待つか、浮遊島経由で連絡をした方がいい。が、予想が悪い方向で当たった。出るには”強制退出しかない。”そして、出入り口をこっちに設置する。ん?後でやってみるか…一応、こっちのレベルもどうにかカンストはできていない、結構上限高いらしく、50超えたあたりからの伸びが弱い。ついでに双頭の欠点はこのレベルアップの遅さだ。職業がある場合、その職業含め全てのレベルに均等割りを経験値はかける。レベルアップはするが、相当高くないと。レベルが上がらない。しかも、今は首が2そして、職業素それぞれが1で、計6キャラ分の均等割りを受けているのだ。その為、全然上がらない。30超えたあたりから微弱化し、現在39で止まっている。先日のスタンピード×3を倒してもまだ、上がる気配がない。それだけ上がりにくい、双頭も善し悪しだな…。但しレベルアップとなると、もはや総計すると…数百億で1上がるかどうか…。DPで払うにしても、全然
上がらない。これ以上の収益効率がないなら、このまま緩やかに上げるしかない。だからこそ悩む。それにこの町を巻き込むのか?様々悩むが、飯は食おう、大方、急成長の経験値倍率アップがあろうが。ほぼ上がらないぞ、これ。
「じゃじゃーん戻ったよー。後事情聞かれて、そっちに誰か来た?」
「ああ、来たぞ、コックの人、」
「ああ、あの人?ん?あの人?」
「どうかしたのか?」
「うーん覚えてない。ま、誰か来たならいいや、取りあえず、脱出法教えに行ったって。」
「強制退出は聞いた。という事は時間がヒントか…。」
「後は、今度良かったら、リスト一度共通化させてもらえませんか、ギルドには伝えておきます。だそうで、その時にできればノウハウとかも教えて欲しいって。」
「分かった、こちらとして…今の世界だと商売フォーマットさえない。なら、向こうのデータがもらえるならよし。と伝えておいてくれ。」
大方ハーリスさんたちに逆らって勝てる見込みはない。そうみている、鑑定は使ってみたが…ヨミさんは”見えなかった”。って事は回避方があるのだ、鑑定は別の。あれは別の意味の強さだ。
「了解、伝えてくるよ。じゃ。」
そう言うと影の中に消えていった。外が騒がしい、…鳴き声も聞こえる、当然だろう、強制退出があるって事はそれが機能していない?確認してないはずがない、そう言う…あ、そうだ時間というとこの影が影時間効果がある、という事は…
「大丈夫か?」
外に出てみると・・奥原が内定邸、花木たちがそれを慰めていた。
「もしかして、帰れなくなったの?」
「一つ可能性を聞いて欲しい、もしかしたらだ。もしかしたら。」
「なんだ?」
「もしかしたら、時間の流れ方が違う可能性がある、」
「どういう意味だ?」
「分からない。検証方法もわからないから信じろとしか言えない。が強制退出の話はしたよな?」
「うん。」
「それが…どうした?」
「それ、仮定で元の世界を上と呼称するが、それと一緒か?一緒の一日か?」
「あ・・・。」
「向こうで一日。こっちでは…って事にならないか?」
「いつかは帰れる、だがいつかは保証しない。」
だがそれだけだと納得できない場所がある、
「となると…。いつかは勝手に帰れる?」
「という事になる、向こうではそんなに時間が経っていないんだ。」
よく聞くファンタジー系の話にある”元の世界との時差”問題だ。それを異世界経由で味わう…かもしれない。
「…じゃあ、いつかちゃんと帰れるの?」
「そうなる。」
認知度が低い内容と言った件からしても、当然これだろうと判断した。が、これはもっと怖い。その一日が経過するのは”一年”か?一生か?一応ダンマスは”不老”だ。エルフも不老があったので回収しておいたが…。そう言う意味でも不老だ。寿命もダンジョンが体調面はフォローするので、基本寿命では死なない。だから生きていける。そう考えれば生きる事は可能だ、無限大に湧く敵を倒せば生活費が稼げ、それで王都に暮らしていれば、いつか帰れるだろう、そこからはいつものダンジョンマスター生活。
「…分からなくなってきた。が、どうするか?」
「マスター。」
影から声がする。これは影支配の効果か。ミヨちゃんかな?
「何だ。」
「浮遊島は見つかったんだけど、出入り口が見つからなかった。どうも、浮遊島は移動していて、出入り口は固定されているって。ハーリスさんから聞いた。」
やっぱり。
「で、浮遊島は上空をランダムで飛ぶから見つからない可能性があるって、昨日一日探してみて、見つからなかった。」
これはまずいな…。捜索部隊を多く配置すればいいが。それはここで出来ない。
「では戻ってきてくれ、こっちは…今日が山場と判断している。」
「は!」
これは強制退去させられるまで、待つか、浮遊島経由で連絡をした方がいい。が、予想が悪い方向で当たった。出るには”強制退出しかない。”そして、出入り口をこっちに設置する。ん?後でやってみるか…一応、こっちのレベルもどうにかカンストはできていない、結構上限高いらしく、50超えたあたりからの伸びが弱い。ついでに双頭の欠点はこのレベルアップの遅さだ。職業がある場合、その職業含め全てのレベルに均等割りを経験値はかける。レベルアップはするが、相当高くないと。レベルが上がらない。しかも、今は首が2そして、職業素それぞれが1で、計6キャラ分の均等割りを受けているのだ。その為、全然上がらない。30超えたあたりから微弱化し、現在39で止まっている。先日のスタンピード×3を倒してもまだ、上がる気配がない。それだけ上がりにくい、双頭も善し悪しだな…。但しレベルアップとなると、もはや総計すると…数百億で1上がるかどうか…。DPで払うにしても、全然
上がらない。これ以上の収益効率がないなら、このまま緩やかに上げるしかない。だからこそ悩む。それにこの町を巻き込むのか?様々悩むが、飯は食おう、大方、急成長の経験値倍率アップがあろうが。ほぼ上がらないぞ、これ。
「じゃじゃーん戻ったよー。後事情聞かれて、そっちに誰か来た?」
「ああ、来たぞ、コックの人、」
「ああ、あの人?ん?あの人?」
「どうかしたのか?」
「うーん覚えてない。ま、誰か来たならいいや、取りあえず、脱出法教えに行ったって。」
「強制退出は聞いた。という事は時間がヒントか…。」
「後は、今度良かったら、リスト一度共通化させてもらえませんか、ギルドには伝えておきます。だそうで、その時にできればノウハウとかも教えて欲しいって。」
「分かった、こちらとして…今の世界だと商売フォーマットさえない。なら、向こうのデータがもらえるならよし。と伝えておいてくれ。」
大方ハーリスさんたちに逆らって勝てる見込みはない。そうみている、鑑定は使ってみたが…ヨミさんは”見えなかった”。って事は回避方があるのだ、鑑定は別の。あれは別の意味の強さだ。
「了解、伝えてくるよ。じゃ。」
そう言うと影の中に消えていった。外が騒がしい、…鳴き声も聞こえる、当然だろう、強制退出があるって事はそれが機能していない?確認してないはずがない、そう言う…あ、そうだ時間というとこの影が影時間効果がある、という事は…
「大丈夫か?」
外に出てみると・・奥原が内定邸、花木たちがそれを慰めていた。
「もしかして、帰れなくなったの?」
「一つ可能性を聞いて欲しい、もしかしたらだ。もしかしたら。」
「なんだ?」
「もしかしたら、時間の流れ方が違う可能性がある、」
「どういう意味だ?」
「分からない。検証方法もわからないから信じろとしか言えない。が強制退出の話はしたよな?」
「うん。」
「それが…どうした?」
「それ、仮定で元の世界を上と呼称するが、それと一緒か?一緒の一日か?」
「あ・・・。」
「向こうで一日。こっちでは…って事にならないか?」
「いつかは帰れる、だがいつかは保証しない。」
だがそれだけだと納得できない場所がある、
「となると…。いつかは勝手に帰れる?」
「という事になる、向こうではそんなに時間が経っていないんだ。」
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「…じゃあ、いつかちゃんと帰れるの?」
「そうなる。」
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「…分からなくなってきた。が、どうするか?」
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