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第7章 魔界慰安旅行一泊二日

第249話 本編での7夏SP後です。

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「おい!お飴ら。さっきすごい音がしなかったか?」
 町に近づくと、兵士が二人、警戒していて…城門を閉める準備をしていた。
「どうした?」
「いや、さっきすごい音が聞こえてな。ババババーンって感じの奴。で警戒してるんだ。めったにそう言う音はしたことないからな。」
「いや…そんな怖いならさっさと中に入れてくれ。私たちも怖くてね…。」
 が、兵士たち見ても普通の一般人だよな?
「なら、早く入ってくれ、少しの間警戒で門を閉める。」
「分かっただわさ、」
 全員が小走りで城門内に入っていく。」
「まあ、この辺には街があまりないからよ…。」
 兵士の人たちはそこまで…悪人じゃなさそうだな。
「じゃ、閉めるぞ!」
 そう言うと城門そばの巻き上げ機に何かをすると、鉄の格子城門が下りていく、
「そう言えばここに名前はあるのか?」
「ああ、シオバニラだ。シオバニラの町。観光都市でな。旅人よ、歓迎する。」
 その様子を通り抜けた全員が、いやに白い目で見ていた。

「シオバニラ…だわさ?」
 一通り笑った後に鳥海さんが周囲を見るが…普通に人が多いな、首都より活気がある街だぞ、ここ。
「が、おかしくない?」
「ああ、そう思う、」
「どういう意味だわさ?」
「だって…。」
 奥原が言うのもわかる、ここ通りに見えるすべての店が”宿屋”だったからだ。むしろ飲食店さえない。すべて”民宿”と書かれた差宿屋だ。
「宿屋よ、全部?しかも3F。」
 呆れるのもわかるし、花木さんの目は2度見開く。私もそうだ。そんなありえないだろ?全部民…観光地かここ。
「ただ、宿屋の値段怖いだわさ。」
「蓄えは入れてある、大丈夫だろう。その辺はいるか、食堂兼宿屋って言うのがあるな…。」
「うん、あっちに”洋服店兼宿屋”というのがあるわよ。」
「あ、あそこ”リネンサービス+宿屋”だ。」
 リネンサービスは宿屋街で言う”洗濯屋”で、シーツとかをまとめて洗う業者の事だ。地味な仕事だが、ないと宿屋が立ちいかないという店だ。
「………冷凍庫+宿屋……。」
「あそこは、骨とう品+宿屋よ!」
 私は、どこに来たんだ?頭抱えて、倒れそうだ。なんだこの無節操は!
「というか、武器屋+宿屋と、防具屋+宿屋、ついでにアクセサリー+宿屋。駄菓子+宿屋まであるな、というか何でも宿屋ついてないか?」
「と、取りあえず、入ってみるか…。」
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