魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第5章 決戦!時山田!

第210話 テスト事業は常に自分の影響がない場所で

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 しばらくして、食料の調達に関して予算を割くことを話し合い、支援のためにDPを供出、ダンジョンもほうも安定、で天使たちミヨちゃんの部下に植物学を使ってもらい大森林から植物を調査なり、その中で問題となったのがウルフェの部下問題だ。タミさんは眷属召喚からのシルキー部隊であるのだが、ウルフェの部下として数名現行ラクシャーサを雇用することになった。というのも超級種族に値する能力で獣、鳥、霊、鬼の4種の種族特性を持ち、しかもステータスが極めて高い、魔族よりは範囲が狭いがその分レベル上限が高い、というのが強い。その為即採用により警備員となり…。ウルフェのダンジョンの奥に2万人のオーガ居住区ができた。ついでにオーガは元々強さを偏重していてフェンリルであるウルフェ、および5体のラクシャーサはその強さ揺れにあこがれの対象となり、そのまま統治されることになった。お互い平原を挟み、オーガと人間が共存する不思議なダンジョンだった。そんな環境の中、もう一つの懸念。月下の庭園のいる大陸の方で進捗が発生した。
「ふむ、ついに家を取得できたか。」
「は、それに伴いコンちゃんを。」
 ウルフェの寂しそうな顔もあるがトップ2には及ばないものの、
「ああ、分かった、お前の弟分として?」
「はい、あの子にモフモフできないのが…寂しくて、なでなでクシュクシュしてあげたいのですが、」
「ああ、分かった。後こっちで9尾の謎を解くために検証をするから、そっちの副官として置いておいてくれ、但し、わざと荷車で攫う演出するが…。」
「は!」
 ウルフェの顔がはじけるぐらいに輝いていた。確かにダンジョン管理の仕事はきつい、だからこその保養が欲しいのだろう。
「ミヨちゃん、すまないが頼めるか?」
「何?」
「ああ、引継ぎだ。コンちゃんの仕事をわざと金持ちのおっさんが来た感じでコンちゃんを回収。その家を改修してくれ。店舗に書き換え、シルキーを置いて宿屋を設置する。」
「んだば?確か、あそこスラム街だべ?」
 どうもあの子爵国は差別が大きい国らしく、スラムがあった。しかも差別民族的な物だった。その為、しばらく住み着いていたら、家と認識された。これ位でいいだろう。
「ああ、だから大方娼婦館になる。寝る場所があるだけの館だ。で女をあてがうなら、いくらって奴だ。」
 一応都市整備上、数千人単位となると、こういう娼館は裏組織で地味にできてくる。その為必須なのだが、町が建物が立派なくせに小さすぎて会って3から4人の館が一軒あるだけのもので、しかもそれを知る数人しか使っていなかったとコンちゃんから報告があった。で、これで思いついたのがある計画だった。
「んだが?女はどうスッペ?」
「実は、今回、そこが悩んでる、今回花木と奥原の奴で出来るようになったモンスターがあってな。」

ニンフTIPS:ニンフォマニア(色欲狂)の語源となった妖精と精霊の間の幽霊。人間に近い精霊で人に恋することが多い、また思考、性別は人間そのもの。但し暴走しやすく、外見はほぼ見分けがつかない。但し特性上、スタミナが高く、大抵の人間は付き合いきれなくなる、

「これだべ?」
「ああ、恋のファクター専用の魔物でここから成長させるべく、後舘の管理で猫又を配置、警備に当てる。」
「また際物だべ。」
 まあ、こっちは軽く…モンスターディスペンサーで食っているだけで、スタックしたモンスターの育成が可能なので、それでゴーストを育成して作った。ニンフたちだが…。分かっているのは、モンスターを使った作業的経験値貯めよりこういう作業でレベルを上げるほうがモンスターの気持ちがいい事だ。特にやりたいことをさせていると忠誠度が上がっている…気がする。
「ちょっと太ましいだけで人間だべ?」
 タミさんが、チラチラ、ニンフを見つめる。
「で、通貨の確保が終わったので、彼女たちの衣類を購入、で、娼館を開いて、女性関連の調査を頼む。で、そこで歌と踊りをさせてみてくれ。」
「んだ?」
 今回の宿屋のコンセプトは、成功すれば、帝国にも導入予定だがこういう事はやったことがない。まずはテストして…データが欲しい。 
「分かったけど…いいの?私いないと困る?」
「困ってもいい、向こうの調査もしたい、天使たちはレベリング後にそっちに編成として送る、」
「試してみたいものがあってな。」
 それは本来隠れで行う、男性の性欲発症施設だ。スラムが増えるにつれ、こういう解消施設がない場合、性犯罪者が増えるのを抑止する施設が欲しいはずだ。が、これをモアレたちに頼むわけにはいかない、まずはテストだ。
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