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第5章 決戦!時山田!
第202話 魔王は常に一国を滅ぼすだけの力があるから恐れられる。
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花木は初期位置のダンジョンを畳み、市街地に家を借り、そこにダンジョンを置いて、自宅で治療院をしながら、教会でもアルバイトの治療院をして過ごすアルバイトの少女だった。ダンマスとしては”契約治療院”でヒールウォーターを格安で行い、ヒールを持たないダンジョンでの回復を行う、細々とした生活を送っていた。その収益で街道だけを手にしつつ地味に生活していた。家にはエルフの少年がいて、その子に助手をしてもらいつつの生活だった。が、そんな日々でも満足していた。町が豊かで幸せだったからだ。時折魔法やダンジョンでのスキルを使い、みんなの生活を助ける、そんな生活だった。がその日々も長く続かなかった。それが時山田だった。豪商として名がはせた”タイマオ商会を率いる大商人であり、資金力で商業連合の評議員にのし上がった時山田は文字通り称号連合を動かす豪商だった。その豪商に、
「この町のすぐそばまで軍隊を寄せた。この国を滅ぼさないで欲しいなら俺に協力しろ。俺はあの千鳥万花の野郎が気に食わない。あんな卑怯ダンジョン作りやがって。」
「あんた!」
「俺はもうこの町の一部と金で買い、もう何時でもここはオーガ共で制圧可能なんだ。分かるよな?この町でお前が言う事を聞けばいいんだ。黙って俺と会談をしろ。」
と言われ、仕方なく協力、その打ち合わせの現場を片思い中のアラン王子に見られたが、その為に王子が怪我を負ってしまった。しかも王子はそのことを王宮に隠すために教会で治療にあたっていた。というのが花木の説明だった。
「まあ、SNSが絡むだわさ、仕方ないだわさ。ただし、話の8割は終わっているだわさ。」
「は?あの時山田なのよ?」
流石にあり得ないという顔だった。
「ああ、まあ、終わってるな、時山田の軍隊がいた場所はそろそろ消えてるはずだ。」
「え?」
それは時山田の部隊が構える砦の真上からいきなり落下してきたのは一人のメイド服の…美人だった。それは一気に砦の中心の地面にいた。
「ん?」
それは毅然と背筋を伸ばしただ、佇んでいた。最初は音もなく着地したそれを…見逃してしまうほどにさも普通に存在する違和感だった。
「接収完了、」
そのつぶやくような言葉の直後、ありえないことが起きる、砦の建物がすべて消え、周囲の全てが光に包まれる。その光は共和国側の方の砦からも確認できた。がしばらくすると何事もなく…。空気の揺れさえなく…。時山田が置いたはずのレイド予備軍”13万”だけが消滅した無人の砦がそこにあった。
「んだば、ちょっとあっさりしてたっぺ、さ、帰っぺ。」
彼女はそのまま砦の壁さえも彼女のために道を開け、彼女は砦を去っていった。
「この町のすぐそばまで軍隊を寄せた。この国を滅ぼさないで欲しいなら俺に協力しろ。俺はあの千鳥万花の野郎が気に食わない。あんな卑怯ダンジョン作りやがって。」
「あんた!」
「俺はもうこの町の一部と金で買い、もう何時でもここはオーガ共で制圧可能なんだ。分かるよな?この町でお前が言う事を聞けばいいんだ。黙って俺と会談をしろ。」
と言われ、仕方なく協力、その打ち合わせの現場を片思い中のアラン王子に見られたが、その為に王子が怪我を負ってしまった。しかも王子はそのことを王宮に隠すために教会で治療にあたっていた。というのが花木の説明だった。
「まあ、SNSが絡むだわさ、仕方ないだわさ。ただし、話の8割は終わっているだわさ。」
「は?あの時山田なのよ?」
流石にあり得ないという顔だった。
「ああ、まあ、終わってるな、時山田の軍隊がいた場所はそろそろ消えてるはずだ。」
「え?」
それは時山田の部隊が構える砦の真上からいきなり落下してきたのは一人のメイド服の…美人だった。それは一気に砦の中心の地面にいた。
「ん?」
それは毅然と背筋を伸ばしただ、佇んでいた。最初は音もなく着地したそれを…見逃してしまうほどにさも普通に存在する違和感だった。
「接収完了、」
そのつぶやくような言葉の直後、ありえないことが起きる、砦の建物がすべて消え、周囲の全てが光に包まれる。その光は共和国側の方の砦からも確認できた。がしばらくすると何事もなく…。空気の揺れさえなく…。時山田が置いたはずのレイド予備軍”13万”だけが消滅した無人の砦がそこにあった。
「んだば、ちょっとあっさりしてたっぺ、さ、帰っぺ。」
彼女はそのまま砦の壁さえも彼女のために道を開け、彼女は砦を去っていった。
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