魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第5章 決戦!時山田!

第190話 ジャンの出立

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 ジャンに…皇帝に頼んで書面を作ってもらい、帝国に貸し一つとして貰った。これで魔王国側に救援物資を”売りつける”いろいろあるが…。それに伴い、オウルを護衛にしてジャンに行ってもらう事にした。
「でもまあ、いいのか?相手はレジスタンスだろ?」
「魔族が相手だ。あれ、基本どの”特異系”も使えるっていう万能兵器だ。それ以外全部人間と一緒で。それと人間が戦うんだぞ、良く設定される”出生率”さえスキルでカバーできるんだぞ、魔族は。」
「世も末だな、隣こえぇ。」
 ダフィルの説明によると反乱軍の多くは”奴隷民”の魂をそのまま使った”魔族”で構成されているという、その為反乱軍は基本、共和国軍が相手にならないほどに強い。が、スキルの発言は戦闘レベルの上の上限は”30”なので、そこまで多大な戦力にならない。
「言うな、今回の食糧はどうも魔族だけでなく、向こうの一般民向けだ。でダンジョンから支出する以外物資さえこっちで用意できない。だからオウルに行ってもらう、「ホッホッホ、部下たちにあとは任せました。」
「寝てていいんだよね?」
「…ちゃんと護衛スッペよ?」
 3人いる性格テスト用メイディオの内、奥原の護衛兼コック長の”メイ”は”かわいいもの好き”、ジャンの護衛の”ディル”は”怠惰”、そして。モアレたちの副官として赴任しているのが”オーレ”であり、そのうち、ディルは女性であるが…。非常に面倒くさがりで、オウルを超えていた。隙あらばたって寝てでもサボる、そして逃げる。扱いにくいトップだが、飯は食うため、その時に一気に命令しないと、雲隠れされてしまう。但し一騎当千脳戦闘力と諜報力を持つ。
「大丈夫だ!私が付いている!」
 メイド服が筋肉でパツンパツンの男に見えそうな大胸筋の”女性”冥土が胸を叩く。今回は戦闘があるかもという事で、タミさん肝いりで作ってみた。マジマッスル。
「…俺の不安が無限大にブーストされるんだが?」
「んだ、だ丈夫だ、戦闘は、」
「家事は?」
「大丈夫だ、ちゃんと家事とか全部できるだ。」
「で?後の部分は?主に対人。」
「…ん…。ん―。ん――。大丈夫だ?」
「タミさん、こっち見よっか?」
 ジャンが回り込もうとするが、タミさんは顔を背ける。口笛も…吹けていないな。
「コントは後でやるように、取りあえず、タミさんはスキルの調整と、アイテム引き渡しを行う。できればあれの投入を行う。建設の依頼も数件あるが。私は最悪、共和国に突っ込むように国教砦近くの村に移動する。で、ジャンはできればオウルの領域確保の手伝い及び、交渉、必要物品のDPはオウルから全部受け取るように、副官は悪魔の予定だが・・・ミヨちゃんの副官が、たっての希望で天使になりそう。で、オウルの研究結果、使わせてもらう、」
「ホッホッホ、後は頼みましたぞ、」
 そう言って出発したのはオウルとジャン二人とメイド2名だった。後はダンジョンのストックとして放出できるので、アイテム含めこれで運送可能だ。
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