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第5章 決戦!時山田!
第188話 儀礼上でキャラ付けは礼儀違反が多い。
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それから5日後、どうにかマルワール帝国の王宮に来たのは”魔王国軍参謀”の黒川の姿だった。書面では来訪を言われていたものの、人々の驚愕はなくならなかった。魔族特有の蒼黒い肌。そして
黒い髪、その外見は威容どころではない。ただ俺達から言うと、恐ろしい勇気だった。魔族のモンスターの姿そのままだったからだ。変身を使わない。それは断固たる意思だった。そしてもう一つ異様だったのが黒と金のスーツだった。ドランが”ヤクザ”と評したのもわかる派手なスーツだ。そして護衛も数名と、極めて少ないがその黒い
肌の集団は異様に映った。
「お初にお目にかかる。魔王国参謀”キング”タイガー・ブラックリバーと申す。」
「わしは、マルワール帝国、皇帝サンク・クラヴァーム。よくぞ参られた。ささ、奥へ、歓迎の食べ物含め、まずは疲れを癒し…。」
「いや、まず先に交渉を。今でも戦地においては部下及び当主が。闘っています。一刻も早く戦果を持ち寄り、彼らの戦いを楽にしてやりたいのです。」
「では、こちらに…。」
奥に控えた鳥海がすっと前に出る。
「だわさとは言わないのだな?」
黒川は傍によると耳打ちをする。
「公式では礼儀だわさ、夜の宴会後に”会談”だわさ。だから用意はしただわさ?」
「ああ、」
その夜、全員が寝静まる夜。千鳥万花と魔王国はバラン城2F会議場で階段を始めた。前と違い部下を連れない、千鳥万花側2名と魔王国側1名の会談だった。
「でも一人で乗り込むとは思わなかっただわさ。」
「一応”ヴァンドレイ”、”ワイズマン”の我がダンジョン最大戦力は連れている、だからこそ、これ以上はいらん。」
「そうだわさ。で、どうするか、考えただわさ?」
「不可侵条約だ。効力が物理的である分。これ以上にはできん。本来なら、義兄弟の盃を打ち、弟分に下がるべきだが。お前たちの主義には賛同できん。戦いも、いや、戦う事しかできない不器用な奴も、底辺もすべて救ってやりたいからな…。」
「あんたはロマンチストだわさ。」
「フン、影道だ。人の歩く道じゃない。だからこそ、力だ、力を示し、弱者を救う。だか、これが多くの者に理解できないのもわかる。だからこそ、私は募集はしてもスカウトはしない。この血の道に誰か誘うほど俺は亡者じゃない。」
「好きにするだわさ。一応物資は運送部隊を派遣する話だわさ。でお互い不可侵。但しマスターでのコアへの通告で解除可能。違反に10億DPだわさ。ただ国同士においては、宣戦布告でのみ攻撃扱い、侵犯した難民は現在いる領地の方で裁く。でいいだわさ?」
「10億。構わん。信任を得るためだ。」
が、声が震えていた。
「あ、ついでに言って置くだわさ。これ、ファクターのレベルアップからするとはした金だわさ。」
中位ファクターのレベルアップは全て2倍にアップするため、2レベルで約5憶なら、3レベルで約10億、4レベルで約20億だ。
「な?」
「これより多く要求するだわさ。だからこそ…反逆が安いという程度に育ってこいだわさ!」
「ぐ!」
「と煽っておいた方が悪役ムーブだわさ。」
「あぁ!」
下から睨みつける黒川がだ、鳥海の顔は涼やかだった。
「そう言えば、これで商業連合とも手打ちになるだわさ?後時山田と?」
「ふっ。それが、あの日の敗戦直後に時山田は離脱した。そして商業連合は共和国、魔王国側双方に攻撃を開始した。だからこそ…食糧支援の話もしないといけなかったのだ!」
「あの時山田、よっぽど大手が怖くないだわさ?」
「難しいな、スキュラがもしかしたら、手を引いてる可能性がある。」
「スキュラカンパニー…。」
スキュラカンパニーは海洋開発を行うダンマスで、戦闘は全て水の中。DP利益は海中放牧という極めて強固なDP基盤を持つダンジョンマスター連合だ。但し、会員は少なく、本拠地は後悔されているが”洋上”だ。その為、到達できないという意味では”千鳥万花と似た基盤を持つ。その分DPは豊富で、巨体モンスターを数多く抱える文字通り手が出ないダンマス同盟だ。但しスタイルは単純で”金になるか”が基準だ。その為無駄を排するのも特徴でそのスタイルに似たところに”鍛冶師”がトップの山岳同盟もある。
「そっちにすり寄ったかもしれん。あそこはスキュラ部隊を突破出来たダンマスがいないからな。まあ、あとは私の維持だ、食料補給は頼んだ。」
「分かっただわさ。イーハ商会の支援部隊を差し出して置くだわさ。但し、貸し二つだわさ。後で返すだわさ。」
「分かった。時山田には注意しろ、あいつは…。」
「ああ、分かっているだわさ。あいつは大方…最大の敵だわさ。そうだわさ、これあげるだわさ。それを魔王国通貨にするだわさ。」
鳥海が金貨と銀貨を一枚づつ黒川に投げつける
「ん?」
「そいつは、ギルド通貨だわさ。偽じゃない奴だわさ。そっちで拡散が確認されたらこっちでも差し替えるだわさ。大方…勇者のいる大陸で使ってる貨幣だわさ。」
「な!」
「ただし決済方法が怪しいので、うちではそっちがそれを正式採用後に、そっちに通貨を差し替えるだわさ。」
「いいのか?」
通貨の分断は共和国側で行えば、必ず両替が発生させ、もう一方の通貨の価値を激減させることができる。しかも正式と書いてあるなら当然、正当性をダンマスに訴える事ができる。
黒い髪、その外見は威容どころではない。ただ俺達から言うと、恐ろしい勇気だった。魔族のモンスターの姿そのままだったからだ。変身を使わない。それは断固たる意思だった。そしてもう一つ異様だったのが黒と金のスーツだった。ドランが”ヤクザ”と評したのもわかる派手なスーツだ。そして護衛も数名と、極めて少ないがその黒い
肌の集団は異様に映った。
「お初にお目にかかる。魔王国参謀”キング”タイガー・ブラックリバーと申す。」
「わしは、マルワール帝国、皇帝サンク・クラヴァーム。よくぞ参られた。ささ、奥へ、歓迎の食べ物含め、まずは疲れを癒し…。」
「いや、まず先に交渉を。今でも戦地においては部下及び当主が。闘っています。一刻も早く戦果を持ち寄り、彼らの戦いを楽にしてやりたいのです。」
「では、こちらに…。」
奥に控えた鳥海がすっと前に出る。
「だわさとは言わないのだな?」
黒川は傍によると耳打ちをする。
「公式では礼儀だわさ、夜の宴会後に”会談”だわさ。だから用意はしただわさ?」
「ああ、」
その夜、全員が寝静まる夜。千鳥万花と魔王国はバラン城2F会議場で階段を始めた。前と違い部下を連れない、千鳥万花側2名と魔王国側1名の会談だった。
「でも一人で乗り込むとは思わなかっただわさ。」
「一応”ヴァンドレイ”、”ワイズマン”の我がダンジョン最大戦力は連れている、だからこそ、これ以上はいらん。」
「そうだわさ。で、どうするか、考えただわさ?」
「不可侵条約だ。効力が物理的である分。これ以上にはできん。本来なら、義兄弟の盃を打ち、弟分に下がるべきだが。お前たちの主義には賛同できん。戦いも、いや、戦う事しかできない不器用な奴も、底辺もすべて救ってやりたいからな…。」
「あんたはロマンチストだわさ。」
「フン、影道だ。人の歩く道じゃない。だからこそ、力だ、力を示し、弱者を救う。だか、これが多くの者に理解できないのもわかる。だからこそ、私は募集はしてもスカウトはしない。この血の道に誰か誘うほど俺は亡者じゃない。」
「好きにするだわさ。一応物資は運送部隊を派遣する話だわさ。でお互い不可侵。但しマスターでのコアへの通告で解除可能。違反に10億DPだわさ。ただ国同士においては、宣戦布告でのみ攻撃扱い、侵犯した難民は現在いる領地の方で裁く。でいいだわさ?」
「10億。構わん。信任を得るためだ。」
が、声が震えていた。
「あ、ついでに言って置くだわさ。これ、ファクターのレベルアップからするとはした金だわさ。」
中位ファクターのレベルアップは全て2倍にアップするため、2レベルで約5憶なら、3レベルで約10億、4レベルで約20億だ。
「な?」
「これより多く要求するだわさ。だからこそ…反逆が安いという程度に育ってこいだわさ!」
「ぐ!」
「と煽っておいた方が悪役ムーブだわさ。」
「あぁ!」
下から睨みつける黒川がだ、鳥海の顔は涼やかだった。
「そう言えば、これで商業連合とも手打ちになるだわさ?後時山田と?」
「ふっ。それが、あの日の敗戦直後に時山田は離脱した。そして商業連合は共和国、魔王国側双方に攻撃を開始した。だからこそ…食糧支援の話もしないといけなかったのだ!」
「あの時山田、よっぽど大手が怖くないだわさ?」
「難しいな、スキュラがもしかしたら、手を引いてる可能性がある。」
「スキュラカンパニー…。」
スキュラカンパニーは海洋開発を行うダンマスで、戦闘は全て水の中。DP利益は海中放牧という極めて強固なDP基盤を持つダンジョンマスター連合だ。但し、会員は少なく、本拠地は後悔されているが”洋上”だ。その為、到達できないという意味では”千鳥万花と似た基盤を持つ。その分DPは豊富で、巨体モンスターを数多く抱える文字通り手が出ないダンマス同盟だ。但しスタイルは単純で”金になるか”が基準だ。その為無駄を排するのも特徴でそのスタイルに似たところに”鍛冶師”がトップの山岳同盟もある。
「そっちにすり寄ったかもしれん。あそこはスキュラ部隊を突破出来たダンマスがいないからな。まあ、あとは私の維持だ、食料補給は頼んだ。」
「分かっただわさ。イーハ商会の支援部隊を差し出して置くだわさ。但し、貸し二つだわさ。後で返すだわさ。」
「分かった。時山田には注意しろ、あいつは…。」
「ああ、分かっているだわさ。あいつは大方…最大の敵だわさ。そうだわさ、これあげるだわさ。それを魔王国通貨にするだわさ。」
鳥海が金貨と銀貨を一枚づつ黒川に投げつける
「ん?」
「そいつは、ギルド通貨だわさ。偽じゃない奴だわさ。そっちで拡散が確認されたらこっちでも差し替えるだわさ。大方…勇者のいる大陸で使ってる貨幣だわさ。」
「な!」
「ただし決済方法が怪しいので、うちではそっちがそれを正式採用後に、そっちに通貨を差し替えるだわさ。」
「いいのか?」
通貨の分断は共和国側で行えば、必ず両替が発生させ、もう一方の通貨の価値を激減させることができる。しかも正式と書いてあるなら当然、正当性をダンマスに訴える事ができる。
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