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第5章 決戦!時山田!
第184話 ダンジョンバトル オン ザ ピット 後編(第3者目線)
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「まず概要を説明しろ。」
魔王国会議場”大会堂”に集まる魔王国を形成するダンマスたち10名が解する中、緊急事態を前に集まっていた。
『は、画像に部屋の見取り図を出します。』
出された映像は筒状の建物で、部屋の大きさ30m、高さ300㎡の通常運営のダンジョン最大の広さを逆に高さに割り振った形だ。
「普通なのか?」
『エコーセンサーによりロケーションを行い調査しました。外壁接触禁止の上で300m先のどこかに出入り口があります、ただし偽装が激しくどこが出入り口かわかりませんが。』
「そんなダンジョン可能なのか?」
『出入口がつながっていればいいのです。可能です、最悪は天井はダンジョンでありトラップがある可能性があります。又外壁が”空気”です。一応外壁がある扱いとなっているので、魔素の漏れもないです。』
「空気!」
「まだ何かあると…。」
『現在解析できたのはここまでです。鳥はピーコック状ですが変身の可能性が絡むので、不明です。ピーコック10体に負ける映像なんて流せば、今後…。』
「分かっている、若女将!」
今まで双頭の戦闘を勝ち進んできた。魔王国であってもこの”ダンジョン退出トラップ付きダンジョン”は初めてだった。しかも対空装備がないとは言えない300mジャンプだ。しかも暗闇…。しかもエコーセンサーだけでは”相手のスポナー起動は読めない。が、これには対策が誰も思いつかなかった。鳥海が呆れて席を立った理由が分かった。相手はこっちを殺す気がない。ジャンプして失敗して死ねば勝利確定である。相手はなにもダンジョン侵攻しなくていい。相手はピーコックのみ。相手も逃げ出せば終わりである。
「いい手はないのかよ…。」
「誰か意見があるか?無ければ投了する。これ以上は時間の無駄だ。」
壁を伝わないで重力に勝つにはジャンプしかない。がそのジャンプを行えは例えば壁の上に落石トラップがあれば即死になる。第一300m飛ぶには、鳥とかしかない。風魔法が無いといけないのだ。が風魔法矢飛行持ちはそこまで多くない。跳ねるでさえ…行くかどうか怪しい。
「えっと、まだ第一段階さえ突破できないんだけどあれ…。」
奥原達ダンマス5名が動きもしない第一フロアの状況を見ていた。
「まあな第2が起動したら第3まで行く予定だった。」
田園側で誰もいないそして暇そうに歌って、おしゃべりしているミヨちゃんたちと部下たちを見て。マスター側も今度販売予定の”ボアつくね”の試食会をしていた。ハンバーグにしようと思ったら、”この帝都の名前をハンバーグにするならやってもいいぞ”と言われ、ネームを変更した。
「まあ第1は気が付かんだろ?」
実は、足元に”聖域”が展開されていて、”風魔法禁止”となっている。しかも集中を切らせるように”ラウドボイス”で能力効果を下げるトラップ付きである。なので、自力でのジャンプのみでの300mだ。ついでにモンスターの飛行はすべて”魔力”の絡む風魔法扱いなので、ミヨちゃんたち以外は飛べないし、彼女たちは元々鳥なので、飛べる、しかも夜目が聞くので暗闇でも大丈夫。で、突破できそうならミサイルプロテクションで彼女たちが落とせばいい。ここまでが”第一段階”だ。
「あんたのエグさはきついと思ったが…。攻略は可能か?」
「一応あれは”床面のみ”だから壁に向かって足を出して”跳べ”ば成立するぞ、壁はあるからな、反動があれば、あれは機能するが、大方混乱して8時間の時間は終わる。」
このダンジョンの制限時間はお互いが用意した部屋の最小数に応じてダンジョンバトル時に自動で決まる。8時間は2ルーム×コアルーム”の編成だ。その為、タイムを聞けば大隊の突破制圧ラインが理解できるのだ。
『マスター、相手方からの通信です。』
「…やってくれるな!こっちは攻めを投了する。お前たちの晩だ!来るがいい!」
「あ、投了するだわさ。平和系ダンマスがバトルで攻めるなんてしないだわさ。」
「は?」
さらっと言う鳥海だが、井原はこのダンジョンを使う際に説明してある。相手が強行突破で第2以降が発生し、死傷者が出れば勝ち。出ないなら引き分けでいいと。攻めればこっちが平和主義であるというイメージを破ることになる。その画像が出回る事の方が千鳥万かには致命傷なのだ。がこれは黒川たち魔王国側からすれば、これこそ考えて
いない一手だった。
『双方の投了を確認。引き分けとして。ダンジョンバトルを終了します。』
コアの機械的なボイスがダンジョンバトル終了を宣言した。
魔王国会議場”大会堂”に集まる魔王国を形成するダンマスたち10名が解する中、緊急事態を前に集まっていた。
『は、画像に部屋の見取り図を出します。』
出された映像は筒状の建物で、部屋の大きさ30m、高さ300㎡の通常運営のダンジョン最大の広さを逆に高さに割り振った形だ。
「普通なのか?」
『エコーセンサーによりロケーションを行い調査しました。外壁接触禁止の上で300m先のどこかに出入り口があります、ただし偽装が激しくどこが出入り口かわかりませんが。』
「そんなダンジョン可能なのか?」
『出入口がつながっていればいいのです。可能です、最悪は天井はダンジョンでありトラップがある可能性があります。又外壁が”空気”です。一応外壁がある扱いとなっているので、魔素の漏れもないです。』
「空気!」
「まだ何かあると…。」
『現在解析できたのはここまでです。鳥はピーコック状ですが変身の可能性が絡むので、不明です。ピーコック10体に負ける映像なんて流せば、今後…。』
「分かっている、若女将!」
今まで双頭の戦闘を勝ち進んできた。魔王国であってもこの”ダンジョン退出トラップ付きダンジョン”は初めてだった。しかも対空装備がないとは言えない300mジャンプだ。しかも暗闇…。しかもエコーセンサーだけでは”相手のスポナー起動は読めない。が、これには対策が誰も思いつかなかった。鳥海が呆れて席を立った理由が分かった。相手はこっちを殺す気がない。ジャンプして失敗して死ねば勝利確定である。相手はなにもダンジョン侵攻しなくていい。相手はピーコックのみ。相手も逃げ出せば終わりである。
「いい手はないのかよ…。」
「誰か意見があるか?無ければ投了する。これ以上は時間の無駄だ。」
壁を伝わないで重力に勝つにはジャンプしかない。がそのジャンプを行えは例えば壁の上に落石トラップがあれば即死になる。第一300m飛ぶには、鳥とかしかない。風魔法が無いといけないのだ。が風魔法矢飛行持ちはそこまで多くない。跳ねるでさえ…行くかどうか怪しい。
「えっと、まだ第一段階さえ突破できないんだけどあれ…。」
奥原達ダンマス5名が動きもしない第一フロアの状況を見ていた。
「まあな第2が起動したら第3まで行く予定だった。」
田園側で誰もいないそして暇そうに歌って、おしゃべりしているミヨちゃんたちと部下たちを見て。マスター側も今度販売予定の”ボアつくね”の試食会をしていた。ハンバーグにしようと思ったら、”この帝都の名前をハンバーグにするならやってもいいぞ”と言われ、ネームを変更した。
「まあ第1は気が付かんだろ?」
実は、足元に”聖域”が展開されていて、”風魔法禁止”となっている。しかも集中を切らせるように”ラウドボイス”で能力効果を下げるトラップ付きである。なので、自力でのジャンプのみでの300mだ。ついでにモンスターの飛行はすべて”魔力”の絡む風魔法扱いなので、ミヨちゃんたち以外は飛べないし、彼女たちは元々鳥なので、飛べる、しかも夜目が聞くので暗闇でも大丈夫。で、突破できそうならミサイルプロテクションで彼女たちが落とせばいい。ここまでが”第一段階”だ。
「あんたのエグさはきついと思ったが…。攻略は可能か?」
「一応あれは”床面のみ”だから壁に向かって足を出して”跳べ”ば成立するぞ、壁はあるからな、反動があれば、あれは機能するが、大方混乱して8時間の時間は終わる。」
このダンジョンの制限時間はお互いが用意した部屋の最小数に応じてダンジョンバトル時に自動で決まる。8時間は2ルーム×コアルーム”の編成だ。その為、タイムを聞けば大隊の突破制圧ラインが理解できるのだ。
『マスター、相手方からの通信です。』
「…やってくれるな!こっちは攻めを投了する。お前たちの晩だ!来るがいい!」
「あ、投了するだわさ。平和系ダンマスがバトルで攻めるなんてしないだわさ。」
「は?」
さらっと言う鳥海だが、井原はこのダンジョンを使う際に説明してある。相手が強行突破で第2以降が発生し、死傷者が出れば勝ち。出ないなら引き分けでいいと。攻めればこっちが平和主義であるというイメージを破ることになる。その画像が出回る事の方が千鳥万かには致命傷なのだ。がこれは黒川たち魔王国側からすれば、これこそ考えて
いない一手だった。
『双方の投了を確認。引き分けとして。ダンジョンバトルを終了します。』
コアの機械的なボイスがダンジョンバトル終了を宣言した。
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