魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第４章 始動！千鳥万花

第１４６話 ダンジョンマスターの青田買い

「じゃあ、あんたは？」
「私はこう見えて生産系ダンマスなので、できればあなたを支援したいです。」
　落ち着いた後にダンジョンに入れてもらったが懐かしい土壁が周り覆うそんなダンジョンであり、二部屋しかなかった。私と一緒で大方…チュートリアルが終わったら領域広げて人化を探す計画だったんだろう、大方想定だと…確かこの川の下流に…何もないな…計画性もないか？
『隠し機能。会談が発動します。』
「何よそれ！」
『ダンマスがコアを持ち寄り交渉を行う時、お互いが交渉することにより様々な条約を決める事が出来ます。この契約はマスターは破ることができますが、ダンジョンモンスターは物理的に敗れなくなります。また、違反行為に対しては即座にお互いが認知し、条項の破棄を行う強制力の高い契約になります。』
「そんなものがあったの？」
「はい、できれば挨拶ついでに、望みを聞いてみたい。」
「私はやっぱり…恋愛がしたいかな、恋に憧れていたんだけど、できないまま死ぬのが嫌だっだのよ。」
「それはきっと一生無理だわ。」
　ミラージェが呆れるのもわかる。ここでは絶対に無理だ。
「こんな山奥だと誰も思わなかったわ！」
「なら、都会に出たいと。」
「そうよ？やっぱり恋愛マスターになりたいもの。」
「ならば、私たちの同盟に加入して、都会に移転するか？」
「できるの？」
「同盟員に交渉してみる。ただし、ここの土地の一部は私が買っていいか？トレードは…。」
『まだ機能が解放されていません。が…。』
「分かっている、ミヨちゃん。そこらへんに豪華な金の銅像でも作ってくれ。」
「分かったわよ？好きじゃないけど。」
　一応こう見えて数千万のＭＰ県ＨＰ持ちの彼女である。簡単に自分の魔力から金の銅像を作る事ができる。
「…。」
　但し私にはあれがなんの像かわからない。
「どう？私とマスターのラブの像！」
「…えっと、どのへん？」
「この辺とあのへんよ！」
　すまない、ミヨちゃんが指差すがあれは、私にも全然わからない。
「普通さ、愛って、表現するときにあの辺とこの辺って言わないわよ。全部が！」
「そうよ！そうよ全部よ全部！」
　慌てて言い直すな。
「でも貰っていいの？」
「この程度なら、漏れたくらいよ。貰っていいわよ。」
『回収可能なので回収します。４５０００ＤＰですか…。』
　こっちのコアの声は丁寧な男性の声だな…。
「いける？」
『消費はいかがしますか？』
「せっかくだから、近隣の帰る範囲をレベルアップに必要な部分を除いて全購入。」
『了解しました。後チュートリアル分を残し３レベルとなりました。』
「あとミヨちゃんから…。」
「４００万ほどでいい？」
「ああ。」
　流石８ケタの準神。扱うコストが半端ない。ついでに魔力で回復か、再生でもすごい勢いで回復するので、理論上ＭＰロスはほぼない。で、それを融通してもらってそれを領域とトレードする。
「へ？本当に４００万来た。」
『しゅげぇ…。』
　そりゃあ、確かにすごいが、かといってこんな語彙力がなくなるものか？
「あんた…。」
「さて、少し、会談は中断だ。」