魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第３章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第１２５話 大手の庇護はネタに詰まった時に活躍します

「で、これか。」
「ああ、ダンジョンに即座に戻り、森魔法で発芽を使い、ついでに…成長もミヨちゃんと全力でやり続けた。」
　そして、ダンジョンの田園に生えているのが…。リンゴの木だった。リンゴと人参。ベーシックに聞こえる
「で、これか。」
「ああ、ダンジョンに即座に戻り、森魔法で発芽を使い、ついでに…成長もミヨちゃんと全力でやり続けた。」
　そして、ダンジョンの田園に生えているのが…。リンゴの木だった。リンゴと人参。ベーシックに聞こえるが、どっちもかなり甘いのだ。後スープ系に入れると旨味が強く基本野菜や果物の一角だ。
「これで…。」
「アップルパイと、キャロットパイ、後、ニンジンの炒め物に、煮豚まで行ける。水あめもあるからな。」
「んだ場、後は？」
　タミさんと…後ミギールさんが一緒にメモを取っている。
「フライ3種、ポークカツ、牛カツ、後…それをパンにはさんだカツサンド、キャロットケーキ、あとキャロットサラダ。塩とオイルでいい、ニンジンが必須になる。」
「了解だ！」
「香草ステーキはカウ、パークボアの二つで行う、これは…。」
「ホッホッホ、サンドは？」
「それで行くか、香草ステーキの2種はパンに葉物サラダを付けてパンにはさめ。いいな。」
「あいよー！」
　全員の目の前にはキャロットスティックとリンゴを切ったものが並ぶ、
「これでも足りない…。」
「魚がな…。」
　メッチャングの町は帝国第2軍団とにらみ合いの為、魚は売ってもらえず、貝は不漁だった。その為、ジャンは手ぶらで帰ってきたのだ。
「仕方ない。ダンジョンバトルの準備だ。」
『はい？』
「交渉を行う、相手は楽園だ。野菜と…こちらの果実、後、コインだ。」
「あんた…。」
「題目は野菜の販売依頼。だ。」
「足りない物は買い付ける。」

「はあ、そう言う話ですか、で…どうします？」
　事情を説明し、野菜の融通を頼む。相手は春宮七海である、今回は楽園の方のルーム”白いユリの庭園”というらしい、一面の白い花が咲き誇るエリアに呼ばれた。今回一応一対一でも当然、向こうは首がいるので、何とも言えないが…。ただあっという間に隣には少女がならんている、高校生みたいな子だが妹だろう。
「野菜の種類が欲しい。できれば大量に買い付ける。」
「ふむ、確かにうちには小麦、大麦、米、後、柑橘系がありますが…。」
「全部だ。今回はレシキ考案を含むので全部欲しい。」
「お姉ちゃん、どうする？」
「悩む。」
　問題はレシピでＤＰ市場を荒らされると、大手のして成り立たないのだ。
「ならこうしよう。私はこの買い付けで、一年、食品系の物をショップに並べない。流石に個人は勘弁して欲しい、素材の買い付けができないからね。」
「ふむ…。」
「ならこうします？こちらがファクターコインを出します。で、できれば数枚。で、そちらもコインを出してもらい、差額で…。」
「本当はそっちなんじゃ？」
「一応家のコインが3枚、あと、前に交渉で買った鳥のコインが一枚。でどうです？私もなけなしなので…。」
「一応花、樹、6促成ですね。あるのは。」
「こちらが買う身なので、花と後前聞いて、一度浸ってみたい…。光とか闇とかがいいですね。」
「ふむ…闇と花でいいです？そっちが4枚で。」
「いいですよ、あとはそっちの植物を。」
「はい、では1㎏ずつ包んでお渡しします。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、私たちは魔王軍と恐れられ…ほとんどこうやって商売系の交渉が来ないので、寂しいんです。」
「そうなんですか？」
「はい、怖い魔王軍ってイメージがあるらしく、バトルは確かに専門に任せています。がそれ以外は普通なんですが…誰も来ないですね。」　
　七海さんが寂しい顔をしている。
「また何かありしたらお願いします。」
「いえいえ、いい隣人でありたいもので、ルームの御用があればいつでも、お声かけ下さい。」

「で、貰って来たのか…。」
　オレンジ、ミカン、そして大麦、小麦、あと何故かブドウも入っている。米もちゃんとある、
「まあな…こういう時は素直に敵でも頼る。これが欲しい。」
「敵ねえ…何かありそうだけどな…。」
 ジャンが渋い顔をして、貰った素材陣を見つめている。
「そう思っていても、まあ、気が付いていないなら、牙を磨くさ。」
「でも、これだとリンゴ、ジャガイモほどじゃないぞ。」
「酒の元しかない。と思った。大方、大豆を隠してる、あれは醤油の基礎だからな…。」
「そっちか…となると…ポテトチップス？」
「後ポテトパイ、フライドポテト、大麦はポン菓子ぐらいまではいけるが…仕方ない、チキンの友好スポナーを作る。で、スキルに絶倫と繁殖、栄養成長、魔素栄養を入れておけ。」
『特異系が入りません。スポナーは1200の1/4の１０0倍となり、3万ＤＰとなります。どうも動物は幾つか入らないようで。場所は？』
「後で図面を引く。養鶏場を作る。藁も引いておけ、後カウと一緒にのレベリングに向かう、」
「どういうことだ？」
「卵を使う、高級品としてな、酪農とかするために元々試案があった、あいつに乗るのは癪だが、卵を使う、それで30にする。」
　そう言うと机に向かう、養鶏場はそこまで大きくない、し、実は物理現象だけでオート化できる。なのでその図面を引いている。
「そこまであいつは考えて…。」
　ジャンが感心した様にこっちが狂ったっ用に図面を引いているのを見ている。
「逆だ、癪でやりたくなかったんだよ。卵は滋養強壮でレシピも多い。但し餌に野菜が多くいるんだ。だからその分を魔素栄養でカバーしたい。が動物は特異系付けれない
のか。それだと計算が狂うな…大方あいつ、この辺全然計算してない。」
　その後滅茶苦茶、バイラードを食った。