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第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第124話 まるで景色の背景に溶け込む最重要物資

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「ようこそいらっしゃいました。」
 ついでにハムは再補充し20本、まあ、今度こそ大丈夫だろう。というよりもっと手前だった。全員が痩せこけていたのだ。近郊の村の一つで”プラザッカリ”の町だ。
「ようこそいらっしゃいました。」
 ついでにハムは再補充し20本、まあ、今度こそ大丈夫だろう。というよりもっと手前だった。全員が痩せこけていたのだ。近郊の村の一つで”プラザッカリ”の町だ。
「どうした?」
「いや、物を売るとか、街に承認をとか言う代表を置くとか、全然わからないから、とりあえず村にあった物を全部乗っけたのはよかったんだが…。後で自分たちの食べ物が無いと気が付いてね…。」
「確かに租税が終わって余りの22金貨分の余りがあったが…。そういう事か。」
 村を回り、おつりを返す旅を思いついたのはこれだったのだ、こっちで、適正値段で買ったけど、実際あまりが多すぎて、使う分量越えた野菜は帰すことにしたのだ。最初の村に何かあればいいと思ったが…これはひどいな。
「とりあえず、ここは一番多く買ったんだ。で、租税の余りは金貨22枚分。で、ハムを持って行く約束を向こうの担当商人と行った。それに伴い、こちら!」
「じゃじゃーん。」
 取り出したのハムだった。流石に全員がざわつく。
「これをまず全部、あと金貨12枚は村長に渡す、越冬資金として使ってくれ。」
 ゴーレムを経由して渡されるハムの束に村人は沸いた。
「村長は?」
「私ですじゃ、」
「こちらをお渡しします。向こうの商人でもいいんですが、ハムを届けるついでです。あと村にある物でいいものがあれば買い付けたいのですがいらない者とか、見せて貰えます?」
「いいですじゃ、お前たち、一軒一軒分けて。でみんなで分けるんじゃ。」

「で、どうやって越冬するつもりで?」
「あれですじゃ、あれを取って。ウサギを寄せて食べるつもりでした。」
 指差した先にあるのは…え…。
「好物と聞きまして。」
 人参だった。意外だった。カロテンがあり、お肌にもいい野菜で甘みがありアクセントがポイントである。
「あれ、頂けませんか?」
「えっ、ウサギがそんなに欲しいですかな?」
「取れます?」
「痩せたウサギならちらほら。」
「やめておきましょう、足りないなら、私たちが数日後でいいなら、持って行ったこれの価値と同等の小麦をお持ちします。それで越冬できるはずです。」
「分かりました。お願いします。」
 今度は流石にうまくいったが・・・。
「ここでは根菜を?」
「そうですな、あとはあの木を…。」
 …天使だ…えっと、いくつがいい?ちょっと待て、興奮でろれつが回らん。
「あれもお願いします。これがあれば大丈夫です。」
「分かりました、いくつ…。」
「今ある分すべてお願いします。この分も追加して、小麦をお持ちします。」
「分かりましたのじゃ…が何で泣いて…。」
「これが髪の思し召しだと…私は感じたんです。」
 そう、これこそが…本当に必須…いや、これでやっとメインができた。
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