上 下
112 / 1,270
第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第112話 方針会議はギルド対策。

しおりを挟む
「あんた、どこまで知って動いていただわさ。」
「混乱してきた。」
 一応こっちの見てきた世界を説明。そして、勇者が”海向こう”の南の大陸にいる事。そして大森林から先に人
「あんた、どこまで知って動いていただわさ。」
「混乱してきた。」
 一応こっちの見てきた世界を説明。そして、勇者が”海向こう”の南の大陸にいる事。そして大森林から先に人類がいない事。そしているならダンマスか”インスタンスダンジョン”であること。同盟があり、そして、同盟を組むことで共有化が可能であり、様々な利点がある事。だった。コアも基本的には同盟に賛成だった。今回の提案は
「転移領域、リスト、ファクターと魂の共有、不殺同盟。か。」
「領域収益はコア全員で総割、ダンジョンバトル可でDP利益有り、の秘密同盟、ダンジョン間ゲートありで設置が全ダンマス代表の。」
「すまないが持ち帰らせてほしい。」
 四郎の顔が鈍い、
「変更を3名による連名で可能、呼び出し一週間で返答がない場合は権利放棄。なら、井原の骨子で構わんだわさ。会員の一名以上の同意により”DP一括払い”でルール全員配布ありだわさ。。拒否権があればいいだわさ。確かにファクター共通はありがたいだわさ。コインとかは必要ならば分けるだわさ。」
「一年以上になるだろうが、いつか、勇者がこっちに来る…勇者対策か…あんたは…。」
「来る敵に対策を打つ。で、身を守るだけでいい、が、備え無しは愚かだと思っている。DPはお互い別でいいだろうが、一応こっちはこれで得たDpを領域拡張に使う。まずはそのリストを見て欲しい。」
「これは、報酬で貰って来た”植物図鑑”だわさ。」
「それを見ると、魔王軍は”根菜”を手にしていないし、重要野菜の多くは手にしていない。私は木の皮をきれいにして張るウッドパターンのノリの為に根菜を見つけてある。」
「な!」
「そして、小麦、そして、米もある。現在リストからどうにか甘味である”水あめ”の開発も出来そうだ。」
「甘味!」
 鳥海さんが膝から崩れ落ちた。
「で、これらを売る際に麹菌はどうにかできそうだ。」
「酒!」
「発酵は魔法がある。米が取れ次第、酢、日本酒の開発に移る。米も手元で、野生の稲を栽培中だ。が、これらをもってしても大方…魔王軍に勝てない。」
「…。エルフ塩だわさ?」
「大方、もうかなり一杯秘密がある。そして、勇者が上陸すれば魔王軍は同時侵攻してくる。そしたら…、」
 勇者側も当然”知識チート”を狙う、そしてそれを取引する”ギルド”の収益は絶大だ。
「モンスターと勇者の同時進行の上に…あの強さだわさ。勝てないだわさ。」
 ダンマスSNSでの”戦闘報告”によると、ゴブリン村は相当強いダンジョンらしく、まずはゴブリンを突破したら魔王軍トップに挑んでいいという宣言のもと、最近ゴブリン村が、ダンジョンバトルOKになったがその強さが悪夢みたいに強いのだ。5部屋のうち2さえも突破出来たダンマスがいない。ゴブリン一体でさえ凶悪兵士。それがゴブリン村である。その為、沈黙の魔王軍から英雄の魔王軍となりつつあった。が、今となってはその歓迎は”勇者の歓迎”に他ならない。
「最悪だな…確かに、連中が他のダンマスと一緒で他の領地を考え始めたら?」
「そうだ。だからこそ安定のためにネットワークを作る。で、最悪はこの植物データを売って、安定を図るつもりだ。その為に私は植物のデータをスポナーを作っている。」
「植物のか?」
「ああ、苗の状態から育てれ、DPは節約できて、植物をダンジョンで育てられる、鳥とかもデータがあれば大森林を手にして弾みがつくのでは?」
「確かに人類が神様の気まぐれで出来ても。大森林はかなり巨大だ。そこをコアが協力して、植物の探索や、鉱物の探索を行えば領域内のインスタンスダンジョンのデータ共有して・・・。」
「そうでないにしてもルールによるアドバンテージだけでも相当大きいだわさ。後…ミラージェちゃん?」
「なによ?」
「モフらせるだわさ。」
 そう言うと、ミラージェを抱き寄せ、ぬいぐるみみたくなでつけている。
「でも、今後弱小が来ないか?」
「同盟の条件の家”コアを持ってこい”は実はかなりきつい。交渉権限付きサブコアという話は同盟を知らないと出ないらしい。だから追従は出にくい。しかも不意打ちで寄せるには距離も欲しい。近隣3ダンマスだからできるんだ。」
「3人で寄せ付けない鉄壁を作ればいいか。了承した。」
「今回は、今回の件をお願いしたい、あと帝国の剣は承知した。地図を見る感じあんたらに逆らうと。って事でいいな?」
「どうせ、なくても決めるんじゃろ?この子と遊んでおったわ。」
 ミギールとミヨちゃん、そして村長が遊んでいるのが分かる。しかもあれはうちの備品の”大理石のオセロセット”だ。
「オセロだわさ、定番グッズだわさ。」
「魔法で簡単に作れたから作っておいた。将棋は苦手でね。」
「トランプは作れるか…。ただ…頼めるか?」
「せっかくの手伝いだからな、来たついでだ、構わないよ、隣人。」
「だわさ、本来は1週間の予定で休暇取っただわさ。」
「では、選抜メンバーを連れ、明日村の前で。」
「これにて条約は締結し、秘密同盟が締結しました。発行を持ってして、この会談を終了します。」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

辺境に住む元Cランク冒険者である俺の義理の娘達は、剣聖、大魔導師、聖女という特別な称号を持っているのに何歳になっても甘えてくる

マーラッシュ
ファンタジー
俺はユクト29歳元Cランクの冒険者だ。 魔物によって滅ぼされた村から拾い育てた娘達は15歳になり女神様から剣聖、大魔導師、聖女という特別な称号を頂いたが⋯⋯しかしどこを間違えたのか皆父親の俺を溺愛するようになり好きあらばスキンシップを取ってくる。 どうしてこうなった? 朝食時三女トアの場合 「今日もパパの為に愛情を込めてご飯を作ったから⋯⋯ダメダメ自分で食べないで。トアが食べさせてあげるね⋯⋯あ~ん」 浴室にて次女ミリアの場合 「今日もお仕事お疲れ様。 別に娘なんだから一緒にお風呂に入るのおかしくないよね? ボクがパパの背中を流してあげるよ」 就寝時ベットにて長女セレナの場合 「パパ⋯⋯今日一緒に寝てもいい? 嫌だなんて言わないですよね⋯⋯パパと寝るのは娘の特権ですから。これからもよろしくお願いします」 何故こうなってしまったのか!?  これは15歳のユクトが3人の乳幼児を拾い育て、大きくなっても娘達から甘えられ、戸惑いながらも暮らしていく物語です。 ☆第15回ファンタジー小説大賞に参加しています!【投票する】から応援いただけると更新の励みになります。 *他サイトにも掲載しています。

異世界に飛ばされた警備員は持ってた装備で無双する。

いけお
ファンタジー
交通誘導の仕事中に突然異世界に飛ばされてしまった警備員、交 誘二(こう ゆうじ) 面倒臭がりな神様は誘二の着ていた装備をチート化してしまう。 元の世界に戻る為、誘二は今日も誘導灯を振るい戦っている。 この世界におけるモンスターは、位置付け的にMMOの敵の様に何度でもリポップする設定となっております。本来オークやゴブリンを率いている筈の今後登場する予定の魔族達も、人達と同じ様に日々モンスターを狩りながら生活しています。 この世界における種族とは、リポップする事の無い1度死んでしまうと2度と現れる事の出来ない者達とお考えください。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

かつて最弱だった魔獣4匹は、最強の頂きまで上り詰めたので同窓会をするようです。

カモミール
ファンタジー
「最強になったらまた会おう」 かつて親友だったスライム、蜘蛛、鳥、ドラゴン、 4匹は最弱ランクのモンスターは、 強さを求めて別々に旅に出る。 そして13年後、 最強になり、魔獣四王と恐れられるようになった彼女ら は再び集う。 しかし、それは世界中の人々にとって脅威だった。 世間は4匹が好き勝手楽しむ度に 世界の危機と勘違いをしてしまうようで・・・? *不定期更新です。 *スピンオフ(完結済み) ヴァイロン家の少女が探す夢の続き~名家から追放された天才女騎士が最強の冒険者を目指すまでの物語~ 掲載中です。

処理中です...