魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第106話 進化と管理と生産計画はダンジョンの日常

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『マスター今後の予定は?』
「あと10日。その間にやることは…荷車の改良になる。」
『どういうことです?』
 厚いゴム並みの厚さがあるバイラードのなめし皮である。バイラードのレザーアーマーの製作を実は村人に頼んだが、厚すぎて加工できず、また、軽いには軽いが、肩に負担のある重さとなり、作ってみて、しかも家に大量に存在していた。しかもレベリング用に、まだ大量に手に入る予定がある。となるとこれに使い道を考えないと
いけない。最初に考えたのはタイヤだった。エアークッションという奴だ。がここで問題が発生したタイヤに欲しい”空気弁”の作り方が分からない。しかも硬くて、乾燥させると曲がりにくい。これ、扱いにくい素材じゃ?後そう言えば、職人系のスキル持ちが…なぜかモアレ達しかいない。が、ゴム系素材なので、できれば今後に生かしたい。
「ゴム系で、こいつの運送を楽にする、正確にいうとバイラードの素材を使った開発が量産化しないと、レベリングしても材料が…。」
『DP変換で素体だけでいいですよね?召喚も高いですよ?バイラードは。』
「…わかった。従おう、ただし。」
『分かっています。活用方法が見つかり次第、中立スポナーで投入します。』
 一体12000DPの化け物バイラードはオルトロスの自分だと肉もほどほどに食えてお得なモンスターでレベリングで使える。一応今回の狩りフィールドは例の龍王の
住処相手にテストした4F 高さ30mのフロアだ。広さはそんなにないが、こっちが狩りするための獲物をスポナーで投入している、どうも一万クラスというのは相当強敵指定らしく…。最近作成された”柳田危険リスト”での基本指標で1万以上は基本危険生物扱い、10万越えでエース認定らしい。確かにそんな獣の一頭分の肉を栄養成長に回せばと思い、LV9にしてみた。そしたら回復魔法もでも経験値が得られるようになった。但し自分がうつと自分のMPを経験値に変換する感覚であまりよろしくない。疲れる。ついでに食べ物も人間の半分も食べれば普通の食事分はいらなく感じ、この巨体の割には維持費が下がった。今後大型化したら。考える。ついでに魔素栄養もLV9にしてみたら…。なんとレベルが下げれるようになった。正確にはレベルを魔石にすることができる。逆に自分が生成したもの以外の魔石を経験値として吸収できるようになった。で、これを使い、パークボアで余った経験値を大量に自分に投入し見事カウの生産まで鹿を鍛えた。ついでに即ダンジョンに投入。で、これに伴い、あとはブラックドラゴンと、…ホークの生産も実は終わり、エルフ待ちでガルーダが。後、闇のコインの交渉しかないが…。ついでに牛革はかなり高級巨大素材でもある。かなり有効だろう。ただ、ホークLV30は…進化に使う方向になりそうだ。

フェニックス  
 ホークLV30×2 フレイムバードLV30×4、パラダイスバードLV30×4 再生LV9、炎魔法LV9、炎のコイン。再生したコア×1 不死鳥と呼ばれる存在。

ブライトホーク 
 ホークLV30×10 サンクチュアリソング×20 光のコイン、光魔法LV9 神の鳥。

ガルーダ    
 ホークLV30とサンクチュアリソング×10、ハイエルフLV30×2、聖域LV9、風魔法LV6、神とあがめられし鳥

 の三つである。訳が分からない材料である”再生したコア”という物もあり、この中なら意外と現実的なのが…ガルーダだったという選択肢である。後フレイムバードは大方、炎のファクター用の何かだろう。ブライトホークの光のコインは…。高いや安いか判別がつかない。となると、ガルーダが当然候補だ。材料もそろえやすく現実的なのだが…。。エルフとかは基本、ハイエルフにしか成長しない。その為、ルート固定が多かった。流石初期配置。その辺は考えてあるのか…。となるとあの子達側追ったら・・・あれ?
「いつの間にか、タミさんも進化可能?」
『はい、但し、進化先0です。ではなく条件を満たしていません。あるにはあるのですが…。』
「表示してくれ。」

メイディオ 
 幽霊型家令ゴースト。家のファクター専用。シルキーLV30、格闘技LV10,投射LV10,闇魔法LV9,格闘、投げナイフを得意とする。メイドの嗜みがある。

冥土   
 家令型暴力装置、 家のファクター専用。シルキーLV30×40,家事上位LV1、格闘王LV1、体力LV8,怪力LV8

グランセラーヌ
 お嬢様。家のファクター専用 シルキーLV30×60、ハイエルフLV30×10、リッチLV10.

モンスタープリンセス
 お姫様 シルキーLV30×40 王国並みの領土、モンスター×100、交渉LV10、人間素体×500、100万以上の価値のルーム。邸のファクター

 …なんだこれ?どれも頭がおかしい要求ばかりだ。いちばん優しいはずの一番上でさえスキル三つの10や9を要求し、下に至っては、要求の桁と数が違う。そしてした二つは城のファクターという聞いた事もないファクターがいる。軍隊丸ごと生贄にしてようやく手に入るであろう進化先である。これ見た後ならきっとシルキー…ガチャであてに来るな。こんなもの他人ショップで買えん。それ位インパクトがある。これで腹が固まったのは育成を中途半端にすると大方…材料が足りなくなる仕組みだ。そして、考えではエースクラスは一体作れれば十分利益が出る。となると、実は一番簡単なのが…ミヨちゃんのガルーダになる。とりあえずはそこを目指し…。メイド部隊作るか…。が、邸のファクター。だが、よく見るとメイドの次に可能性があるのが実は、プリンセスだ。そう言えば…。現在のダンジョンは”レベル7”でこれを最大限使える”ルーレットフィールド”がある限り大きな市程度の領土がある。これなら、機能する、すなわち、サブマスターにして、ルーム最大を作ればこれを満たす。で、そのうち一つを抜いて
城を作り、価値を引き上げれば10万以上の価値のルームはできる、むしろ高級建築を作ればいい。これも満たしやすい、となると問題はファクターと、交渉LV10、そしてシルキー部隊の練度となる。が、これは迷惑かけるな、みんなに…。

 そして、一日狩りでいい運動をして、今度は久々に自分に経験値を注いだ後。ウルフェ、タミさんにこの話を説明。順番に上級に進化させることを話す。
「ホッホッホ。私も30になれば成長可能。嬉しいのお…。」
「モンスターというのもすごいな…。」
「だわさ。そんな話初めて聞いただわさ。一応うちでは確かにガルーダは出ていただわさ。ただあまりに面倒なうえに基本上級なら十分強いだわさ。そうなると数千万とかいうDPが強化に今後欲しいだわさ。となると今ある商売だと足りなくなるだわさ。」
 最近飯に普通に同席するな、よそのダンマス!
「それに関して、一つ提案がある。どうもMP法というDPの稼ぎ方がある。それを使ったのではないかって奴だ。で一応、取引相手としてもう一人紹介したい。」
「だわさ?」
「獣のダンジョンマスターが西にいる。村にな、そいつを仲間に引き込み、連合を組みたい。で、それに対して、あんたが外に出れるんだろ?」
「そうだわさ?7になって、ちょっとダンジョンフル回転してるだわさ、おかげさまでどうにか専従契約敗れただわさ。で、やっぱり来るならここだわさ。」
「なら付き合え。で、いくつか相談がある。」
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