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第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第105話 都市国家分の面積を売って情報一個でもお買い得と感じる君主がいる

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「だわさ、よくやっただわさ!」
 思いっきり、事後報告になるが、あの魔王国の黒川という強敵が終わって、王都に戻った直後…鳥海さんが来ていた。敵に重要武器売るみたいな感じになったので当然連絡した、思ったよりも自分が小市民だと思ったが、罪悪感はもっとひどい。
「いや、それでも吹っ掛けたには吹っ掛けたが…。」
 喜びで背中をバンバン叩くんだが、痛い。
「違うだわさ、レベルが判明して、手段が分かったのが大きかっただわさ。実はレイドスタンピード法の欠点にモンスターの待機場所って問題があっただわさ。でそれを求めたって事は軍隊を持つ気だわさ。その二つが分かれば大きいだわさ。相手の規模から計算すると来年…まで掛かるって事だわさ。」
「どういうことだ?」
「相手のペルーニ共和国の軍隊規模は10万だわさ。そこを帝国が地形差で抑え込んでいるだわさ。それに相手の規模が分かれば、こっちは増援とか頼むとか一年以内に手が打てるだわさ。この段階で軍備の話が出るって事は今年は来ないだわさ。」
「10万?」
「そうだわさ。大体最大20万の兵だわさ。大軍を倒すために部隊をして回復魔法が使えるエルフを配置させ、兵士の質を向上させ、耐えていただわさ。しかも魔法戦士の増加で練度上昇を狙っているだわさ。がスタンピードを尖兵に使うなら、その規模でないと勝てないと思う筈だわさ。」
 昨日負けて、同じ規模を用意して勝てると考えるのは流石に愚かに見えるな、確かに。兵士の数に頼ればそれは食費という軍備費にかかわる、そう考えるとローコストで回す二は食事の改善が一番簡単かもしれない、人数よりも。
「となると、そこで兵士を貯め込み、又は街を作ってそこで増殖させてからくるはずだわさ。逆に中の潰し合いで遅延もあるだわさ。」
 よく考えればこの人のダンジョンレベルは7で当然軍隊を4軍団がこのフィールド型で訓練している。同じものが4倍あるんだ。当然差が出る、食事も差が出る。
「最終的にはダンジョンはスポナー兵士の練度差になるだわさ。それに井原がいるとわかったら、手を引く可能性があるだわさ。」
「という事はあれを即買いしたのは?」
「例えば他のダンジョンが買えば、うちが買うと思っただわさ。きっと。そうなると、日数かけて用意させて、動向がばれるよりも即座に買って、タイムアドバンテージを取りに言っただわさ。」
 理解できん、が戦略なんだろうな、みんな考えてるな。
「で、正式には何の用だ?今日は用がないはずだなよ?」
「飯食いに来ただわさ。」
「んだ?」
「あんたの所の飯がうまいだわさ。だから寄こすだわさ。」 
「豚骨素ラーメンでいいか?」
「いいだわさ。」

 普通に鳥海が食卓に並ぶ、一応ライバルのダンマスとかいうまあな…。ジャンとモアレ、そしてポアンと私、そして背後にはメイドのタミさんが待機する環境だ。一応鳥海さんはこの国で皇帝に直接口が出せる程度に重鎮だ。
「やっぱりとんこつには麺だわさ。でも、この世界でラーメンとか…後はスパイス欲しいだわさ。」
「香草はあるが、捜索中だが、あんたの北の山の捜索で鑑定で洗えば出るのでは?」
「知識がないだわさ。それが問題だわさ。」
「一応パークボアの骨をハンマーで割って、野菜と煮たんだ。それだけだ、ただし多すぎればえぐみが出るから、タミさんがお玉で一日中見張って灰汁を取っていたんだ。」
「流石だわさ。普通に食事で無双したほうが速いだわさ。それ、量を作ればDpで作れるだわさ?」
「そうだが?」
「なんかいい方法考えるだわさ。そのスープをもらえるだわさ?うちの料理長とか、宮殿の料理人に見せてなんか作らせるだわさ。どうせ数作るだわさ?」
「まあな。タミさん。」
「んだ。ちょっと待つだ、どこさ、持ってくだ?」
「後で王宮に届けるだわさ、前に渡したペンダント見せれば話を通してあるだわさ。]
「後、畜産関連の情報も集めてる。」
「どうしただわさ?」
「ああ、牛が手に入りそうだ。」
「は?」
「牛だ。できれば増やして…。」
「でもそう言えば、あるダンマスが畜産したいって書いたら、思いっきり反論喰らっただわさ。畜産は国家産業だわさ。あれば栄養どころじゃない。国家プランニングが変わるだわさ。」
 確かに質問SNSには畜産したいです。というダンマスがいる。反論は何というか、僻みに満ちたものだな、モンスター視界内という概念だから、畜産ダンマスという乳牛による乳の輸出でさえ儲けの気配あるぞ。が・・・。
「これ何とかなるぞ?」
「何?」
「絶倫というスキルがあるが、あれの初期段階が”性欲にあふれる”状態になる。モアレたちに自動で着いたので、現在スキルレベル上げて…。」
「絶倫は全然人気ないだわさ。でもそう言えば、興奮状態にずっとするスキルなら…。」
「どういうことだ?」
「ああ、ゴブリンの中に極稀に絶倫が吸収できるゴブリンがいるだわさ、ガチャの中にはごくまれにスキルが取れるモンスターがいるだわさ。で一応絶倫もっているだわさ、あれ実は私もつけてるだわさ。」
「性欲魔人?」
「色気が出ると言っていいだわさ。あれの成長条件が”処理した数”だから問題だけど、成長すると、MPコストダウンという効果と疲労状態がどんどんなくなるだわさ。どうも、この世界のスキルは有能そうなスキルもほどほどに育つけど、無能そうなスキルは基本全部化けるだわさ。」
「そうなのか?」
「だわさ。だから…。」
「そうだな、知っているか?私からも報酬を出そう。情報に対して。」
「なんだわさ?」
「スキルオーブは重複して使える。最大数は3だ。」
「な!」
「しかも、スキルポイントは別枠扱いだ。で、大方成長限界も3だ。世界最高の10には及ばないが。これはファクターレベル及び何らかのまだ要因があるが、越えれる。と見てる。」
「…あんたの魔法そうやってできただわさ?」
「そうだ。だから幹部には投資をみっちりしておけ。あんたが死なれると俺の立場がない。モアレもな。」
「ちょっとガチャやめて、ミギールとか投資してみるだわさ。後SPが大量に欲しいか…。」
「そうなるな…そこは自分でやれ。ガチャ狂い。」
 これは結構いい事が聞けた。
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