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第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第96話 オークは獣人です

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 しばらく待って出てきたのは…少し鼻が大きくなり、ヘタレ他耳がある…オークだった。いや体形はむしろ美人で鼻の周辺がオークなだけだ。
「…とりあえず適当に選んでみたが…。いっぱい選ぶのあったぞ。」
「うん…え?」
 二人が顔を見合わせるのは当然だ。同じ種族だったからだ。違うのでもありなんじゃないかな?
「えっと、よろしくお願いします。」
「よろしく。」
「まず2万DPを出して、変身を渡す。最初に人間の姿にしておけ。でないと王宮に言って別人と思われるぞ。」
 さっとオーブを出すが、二人は受け取った。
『モンスターになると、人間では使えない”特異系”オーブが使えるようになります。スキルの幅が広がります。なのでそれを変身と言えば使えますので早速変身して、編集してください。』
「わ、分かった、」
「思ってたのの違うが、分かった。」
「で、コア?彼女たちが見た画面は見せれるか?」
『は、タブレットに写します。』
 タブレットに見えたのは…うん、彼女たちはいい選択をした。これ選ぶのは当然だわ。
「ひどいわね…悪意あるわね。」
「だな…”家”モンスターから一体ハーフになりたい奴を選べなんて…。」
 そうなると、可愛い犬か又はピッグとかしかなく、選ぶしかないが…。選べないと思うが…。

名前:モアレ・ルーディー
種族;ブレンドオークLV1 
職業:狩人LV10
ソウルレベル 3
HP:48
MP:92
STR:92
VIT:73 
INT:43 
MID:44
AGI:73  
MAG:42 
DP:24000DP
 
スキル:弓技LV1、鑑定LV4 格闘術LV6 解体LV7、料理LV2、変身LV1(設定中)、生活魔法LV1
身体特徴:超嗅覚LV1 絶倫LV1、繁殖LV1
称号:ダンジョンモンスター 流れ者の村の村長 狩人 村一番のハンター 生真面目、ツンデレ、
装備 ブナの弓 木の矢、黒曜石のナイフ 高級皮鎧、パミンガ毒の壺、

TIPS:人間の色合いが濃いオークでオークに孕まされた人間とのハーフ。基本的に種族嫌悪を双方から受けるため、愛されないことが多い。その分特性を双方から受け継ぎ知力がオークより高い。基本的にオークと違い雑食になる。身体は大きくなりやすく、少しだけ人間より長身になる。

 これでないと、大方子犬と合体してコボルトになるか2択しかなかったと思う。だた種族位置が分からない。が人間から変わったんだからそれだけでも…いや彼女たちが頑張るのが一番だ。
『スキャニングは行いますか?行う事でカスタム召喚が可能で…。』
「しておいてくれ、あと余った分でスキル抽出を。」
『それが、これ…不可能です…現在確認中です。カスタマーセンターに対応を確認。・・・定着するまではこのままでいなくてはならず”カスタム召喚”には双方の材料を用意する必要がある。だそうです。それで生産後に可能だそうです。』
「材料は?」
『ピッグ+ハイエルフ+動物の死骸×2だそうです。』
「きついな…。が、材料は確保する。予想スキルは?」
『絶倫と…。超嗅覚です。』
 自分に無くてよかった。絶倫は危険スキル…覚えた。

「よくわからないけどこれが初夜だよね!」
「ちょっと待って!訳がわからないからな!」
 思いっきり興奮してるポアンとモアレを前に…ちょっと泣きたくなったが…違和感がある。
「第一初夜って、まだ抱き着いてもいなんだぞ?しかもこの姿…ちょっと恥ずかしいぞ。しかも敏感だ。」
「大丈夫だよ!きっと。クンカクンカしない限り!」
 よくこの姉妹放しているのを聞くんだが…あ…。
「これ…。」
「ミラージェ、君も気が付いたか…。」
 モンスターになったことで、私の知識が流れたんだ。初夜はこの世界には概念がない。そして…鼻が敏感になったせいか…かなり差があるが。ではとりあえず手持ちの金額は最近は草原フィールドの販売により、実は固定収益に近い形に収益が入るので、スキルに大量に特異系を混ぜる事ができるようになった。その為、こうなる。

名前:ポアン・ルーディー
種族;ブレンドオークLV1 
職業:ハンターLV1
ソウルレベル 3
HP:48
MP:92
STR:92
VIT:73 
INT:43 
MID:44
AGI:73  
MAG:42 
DP:297000DP
 
スキル:弓技LV1、鑑定LV4 格闘術LV6 革工LV10、料理LV2、変身LV1(人)、剛力LV3,体力LV3,叡智LV3、集中LV3、魔素栄養LV3,栄養成長LV3、LV成長LV3、早熟LV6、超触覚LV1、超視覚LV1、夜目LV3、森魔法LV3、土魔法LV3、水魔法LV3、火魔法LV3,獣魔法LV3,魔力操作LV1、分割LV1、木細工LV9、
身体特徴:超嗅覚LV1 絶倫LV3、繁殖LV3
称号:ダンジョンモンスター 井原建築事務所のサブマスター 狩人 村一番のハンター 
装備 ブナの弓 木の矢、黒曜石のナイフ 高級皮鎧、パミンガ毒の壺、

森魔法LV1  (魔法系) 
 緑風、蔓の鞭、リラックスの魔法が使える。自然を愛する良い魔法。 必要DP 2000DP

森魔法LV2  (魔法系)  
 森魔法LV1に加え(ブーストヒール、瞑想、生命感知)自然愛好家。 必要DP 4000DP

森魔法LV3  (魔法系) 
 植物大好きっ子。LV2に加え、発芽 花園、枝の祝福 の三つ。中位魔法。 必要DP  6000DP、

革工LV7   (学術系) 
 動物の皮の加工、加工剤の発見、処理が可能。中級技術。必要DP成長のみ、

 絶倫というスキルはどうも…性欲が高まり、繁殖力が上がるもので、さらに繁殖は子供の妊娠率が上がり、ハーフができるようになるというスキルらしい…。が…。モンスター対する投資はすなわち…蘇生値段も上がるという事。これがきつい…。で、森魔法を2人に持たせてみた。で、この森魔法、極まって生産系にとって、農家系に強い魔法だ。緑風は気持ちいい風が流れ、精神的に落ち着くし、温度調整も行う、で、リラックスは精神安定、瞑想はMP回復加速、ブーストヒールは傷が治るが、最近系病気は加速するという定番ヒール。発芽は何と種から生育条件が成り立てば一発で芽を出させるという魔法。花園は”花園”を魔力で発生させる魔法。枝の祝福は木製なら思ったものをMP注いで作れるという、法外に有能なスキル。職人キラーと言っていいほどに強い。弦の鞭は原資となる植物さえあれば永続化する上に操れば触手みたいに万能に動く。
『ダンジョンでも森魔法もすごいですね。』
 ついでにスキルオーブ値段を投資、森魔法をダンジョンに実装すると、植物の育成スピードがアップすることになり、ダンジョン内の”匂い”操作が可能になった。但しできるのは登録された草植物のみ。が、これが凶悪だった。これ匂いを操るって事はモンスターの匂いによる感知が効かないので、感が一部利かないのだ。で、強すぎる匂いは一部のモンスターの機能低下を招き…。という事らしい。で発芽に至っては便利すぎて、
「お姉ちゃん凄いよ!指パッチンで、草が生えるよ!」
「…笑い取りに来たんじゃないんだぞ、無駄遣いするな!」
 と、ボケとツッコミが成立…じゃない!種さえ手に入れば発芽まで行くという事はその段階でモンスター登録が可能だ。がここで思ったことを実行する。相手はこの遠征で手に入った”稲”だ。ちょうど秋に来たこともあり、種を入手することができた。で、3年後で聞いた話なんだが、実は”楽園米”は正式には”ウォーキングプラント”で無理やり
生成した特殊な米で、魔力を含むので、一般販売できない米だったらしい。でその時に”魔素汚染”という話を聞いた。そしてそのために大々的に”米”に懸賞金をかけていた。そう、米は売られていても”発見”されていなかった。…こんなからくりに気が付く奴いるのか?って思ってが、
 この米は実は貴重な物だった。当然”種”なのでアイテム登録出来たが、ここでシステム上の問題があった。米は本来”数千粒を食べる”という食品である。が、ダンジョンで扱える種の単位は常に1である。という事は米は常にちょろっと出てきて終わりである。どうも”精米”して袋に詰めないと”kg”判定されないみたいで、極めて慌てた。でそこで活躍したのが”田園”とこの発芽の魔法で発芽させた米の苗だ。
 まあ、それのほかにイ草も採取。これはウルフェのダンジョンに生やして、時々回収に向かう事にする。そしてこれで第2目標”和風建築”に一歩近づいた。ダンジョン内農園は季節に関係ないので、冬にこうして栽培が可能で、しかもDPを払えば肥料はずっと同じ栄養を保つ。なので、栄養不足の心配はない。しかも雑草の心配もないのでかなり環境がいい”ダンジョン米”ができる。また、この頃のSNSの記事に”魔素汚染食品”という話が出る。魔素に汚染された食品を食べさせると人間が”魔族”になってしまう。魔族になった人間は力を持つので、増長して暴れるという。この世界、モンスターが増えやすすぎないか?
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