上 下
61 / 1,270
第2章 村と街とダンジョンと

第62話 会談するなら地元が一番楽です。

しおりを挟む
「いいだわさ。ここは?」
「ああ。」
 入口から戻ると、とりあえず入り口の位置を確認。機能することも確認できた、こうしてみると、ダンジョンマスターの力は大きい。一は村の入り口だ。
「んだ?マスター、行商と聞いたべ。で、そっちの人は?」
 近くの建物から、箒を持ったさんがタミあらわれる。
「どっちにするだわさ?」
「あんた、現地名はあるか?」 
「一応シーパード子爵だわさ。友好取引相手だわさ。敵意はないだわさ、できれば歓迎して欲しいだわさ。」
 ここでなじんで歩くこの女性のずぶとさが凄い、
「じゃあ、どうします、食事は?」
「欲しいなら…というより、モアレたちにコアから連絡しておいてくれ。」
『了解しました。』
「いい子たちだわさ、お茶位といいたけど…お茶の茶っパが発展してないだわさ。文明の足りなさは…困るだわさ。」
「魔王軍に相談するのは?」「
「…するだわさ?」
「ちょっと混乱してきた。説明してくれ、魔王軍ってなんだよ、魔王いるのか?」
「ダンマスの別称も魔王だが…今この世界で一番のダンマスたちだな。どうやってか、同盟というルールを引いて、共同体になっている。一連のダンマスたちだ。収益規模が桁が違うが
勇者の対抗馬として有名な組織だな…。」
「こいつは何だわさ?」
「大方転移だ。転移異世界人って奴だ。」
「太田だ、よろしく。」
 ジャンが頭を下げる、
「ヨロシクだわさ。って事は一般人にいるだわさ?異世界人が?」
「そういう事になる。こっちで勇者ができるかはわからない。が、こういう奴がいるのは理解した。こいつも俺か、俺達に欲しい人材だと思ってる。」
「うちによこせと言いたいだわさ。毎回技術とか、上下水道とか説明するだけで、骨が折れすぎて、まったく聞いてもらえないだわさ。こういう時のブレインの有無は必須だわさ・・・。」
 疲れた顔で、まだ解体していない旧村の通りを通り、俺の家にやってくる。
「でもここは?」
「昔は山の中にいてな、その時に作った”ダンジョンタウン”ダンジョン内だと滞在DP収益が2倍だからな。それで村人を養っていた。今は外だが、その名残だ。ジャンも初めてか。」
「ああ。」
「でなんか、その辺にテレビが置いてありそうな家だわさ。」
 中は整然とした感じでいろいろ置かれている。
「敷物は、使えない小さなパークボアの革。で、イスは適当に作った。流石に全レザーの椅子は作ってみたがだめで、」
「そこは乾燥草だわさ、ハイジとか見てないだわさ?干し草ベットだわさ。」
「なに!」
「そこで驚きなんだ。」
 井原の驚愕を前に二人は呆れていた。
「干し草を重ねて詰めて、革があるなら革の袋に詰めればクッション完成だわさ。それが欲しくて、交渉してるだわさ。」
「そんなにか?こっちには草も多い。作るぞ。」
「いいだわさ?」
「構わない。元々、鎧もダンジョンに配置が終われば、家具生産に移行したかった。」
「家具だわさ?」
「ああ、木材も多いなら、家具の生産のほうが種類がうちは多く用意できる。革と木があるからな、高級家具の材料がそろってる。これこそ、天祐だと思ったんだ。」
「ぶれないな…。」
 ジャンの呆れも過ぎて、イスに力を抜いて座っていた。
「どういう意味だわさ?」
「建物立てたり、建築系の奴なんだ。建物が建てたくてダンマスやってる奴だ。」
「アチシも、自然の楽園作りたくて、ダンマスやってるだわさ。自然あふれる鳥の楽園いいだわさ、でも建物だわさ?鳥小屋頼むだわさ?」
「…ダンマスってこういう奴らか?」
「知らん、責任も取らんぞ。」
 流石に井原も呆れた顔だった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

魔法のせいだからって許せるわけがない

ユウユウ
ファンタジー
 私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。  すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...