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第一章 流れ者の村
第53話 砦、作っちゃいました
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「凄いな、これ…。」
その日の夜に実は夜襲警戒用に村の周りを全部領域化。そして出来たのがこの”掘”だ。モアレが感動して見つめるそれは一応村には帝国の襲撃の可能性があるので建設したと告げた。
「で、この下の穴は?」
少年の真下には穴が一つある。
「ああ、私のダンジョンだ。モアレ向けに言うと君たちの居住区の奥にあった防衛装置をここに持ってきた。そこでそれのテストを行う。」
「ダンジョンのか?」
「ああ、今回の作品”くるくるメイズ”のテストだ。」
「何それ?」
「ああ、扉がゴーレムになっており、可動することで通路を可変化させた迷路だ。これによりダンジョンはコアの思った通りになる。マッピングも無効化でき、これを4階層で1ルームなのでこれを21部屋で作れる。さらにこれを2Fと重ねる事で最大42部屋、上下左右に移動する回転ドアの設置でフロアに設置したゴーレムの総数を限りなく減らすことが可能となる。ゴーレムは知能があるがオブジェ化により、自動迎撃壁ともなり、更に死なない。これにより、高性能トラップになる。」
3人とも流石に…呆れた目で見ていた。
「んだば?マスター。みんな高尚すぎてわっがんねぇ顔してっだ?」
「すまないな、私の癖だ。作品だからな。」
「変わってるな、あんた。」
「イーハそうだな。そう言う熱く語ってしまう子なんだな。」
「お姉ちゃん、だめだよ、そこは褒めないと。」
「いや、男はこういうこだわりポイントは熱く語るんだぞ。女が服を語る時と一緒だ。」
全員が騒然とし始めた。
「待て、で、これを木と土で軽く塞ぐ。しばらく、一週間ほどな。で連中がこればダンジョンに招待して餌にする。で、向こうの町には今ハミングバードとミヨちゃんを送った。偵察してもらっている。」
「あんた鳥がどれくらいいるんだ?」
「オウル以外にミヨと、ハミングバード10体。これだけあれば航空偵察により周囲の把握が可能だ。小鳥であるが、ハミングバードは人間の言葉を聞き、話し、魔法も使える。オウルも使えるが。その魔法による打ち下ろしが可能だ。その為まともに戦闘にはならん。で、一応。」
『連絡がありました。警戒部隊からの通達です。メルトヴァの町の連中がおのおの武器を手に出発、口々に”裏切り者の行商人に鉄槌を”だそうです。』
「そっちか意見が…。盗賊は盗賊だったな。2度も許すほど…王も合わせれば3度か…500人も村人がいれば数十人は楽に倒せると思っているんだろうな…。」
「・・・愚かな…。」
少年がつぶやく。
「で、この子は?」
「ああ、元あの町の子だ。だからここにいてもらってる、頭がいい子だからな。」
「そう言うのは歓迎だ。狩人になってくれればいいし、私たちの村は子供は一度死滅したからな…私達より下は…。経験を積んで、…いい狩人になってくれ。」
「狩人?」
「こいつは大方ダンジョンマスターと話していい。最近できた能力がある、モアレたちも渡しておく。ただ、君たちに渡したぐらいの者はオウル達も持っている。と思ってくれ。」
「了解した。」
そして、その昼のうちに村人に伝達。作戦を伝えた。城壁と堀で守りを固め、門を作った。これだけでも実はモンスターを含め、航空以外は何とかなる。で。
「これは?」
「生産可能になった施設で”バリスタボウ”だ。そっちがトレビシェット(投石器)だ。そっちがヒーターだ。」
「何だ?ヒーターって?」
「水路をつなげ、城壁の上を通してある。で、ボイラールームを経る事でこの城壁からお湯が出る。で、これを使う事で城壁に張り付く者に熱湯を浴びせ、張り付けなくさせる。」
「お湯?お風呂はあるのか?」
「村の小屋には水浴びルームと加熱装置がある。一応風呂は可能だが、サウナはまだな、実は一応トレード依頼でダンマスに木炭の製作法を聞こうと思ってな。」
「木炭か…」
「木炭とは何だ?イーハ。」
「ああ、樹を墨という高熱を発生させるものに変えるもので、鋼鉄を作るに欲しいのだが、その為の木は現在、そこの森に大量にある。だからいくつか取る予定だ。後小麦もな。」
「そうなると…。」
「ああ、ただ怪しい文章が確認できている、その為これ以上の技術は危ないとみている。」
「なんだ。」
井原が差し出したのは二つの球だ。
「なんだ?」
「これは”鑑定”のスキルオーブ。使うと鑑定の能力が手に入る。が…。これで、この皮鎧を見てくれ。」
「………。」
「何もないぞ?高品質と書かれているっぽいな。」
「その解説にこれが出回ると・・。」
「あ…。」
今着ているのはレザーアーマー。
「これは技術に対して懲罰があるという意味だと見ていい。進み過ぎてファンタジーをぶち壊せばだめだ。その為。大砲と銃はだれか他人が作って”懲罰”を受けるか確認して、鋼鉄の生産ラインまでにするつもりだ。」
「上があるのか?」
「日本の製鉄は前見せた超合金以外にチタン、ニッケル、アルミ、いくらでも夢の鉱物がある。木もそうだ。ただ、この技術懲罰に関しては情報収集も難しい。また、”魔素”含有合金とかまだ研究やここ独自に金属もあるだろう。いくらでも拡張できる。」
「…。」
流石に、モアレも少年も押し黙ってしまった。
「それで快適な建物を建てる。快適な住まいは必ず人に幸せを招く。その為には、あらゆる素材の調査が欲しい。その為の…。」
「あんた…。」
『マスター。こちらに敵意多数!』
「指示通り、全員の姿を城壁内に隠し、門を閉め、橋を上げよ!籠城戦に移行する!」
その日の夜に実は夜襲警戒用に村の周りを全部領域化。そして出来たのがこの”掘”だ。モアレが感動して見つめるそれは一応村には帝国の襲撃の可能性があるので建設したと告げた。
「で、この下の穴は?」
少年の真下には穴が一つある。
「ああ、私のダンジョンだ。モアレ向けに言うと君たちの居住区の奥にあった防衛装置をここに持ってきた。そこでそれのテストを行う。」
「ダンジョンのか?」
「ああ、今回の作品”くるくるメイズ”のテストだ。」
「何それ?」
「ああ、扉がゴーレムになっており、可動することで通路を可変化させた迷路だ。これによりダンジョンはコアの思った通りになる。マッピングも無効化でき、これを4階層で1ルームなのでこれを21部屋で作れる。さらにこれを2Fと重ねる事で最大42部屋、上下左右に移動する回転ドアの設置でフロアに設置したゴーレムの総数を限りなく減らすことが可能となる。ゴーレムは知能があるがオブジェ化により、自動迎撃壁ともなり、更に死なない。これにより、高性能トラップになる。」
3人とも流石に…呆れた目で見ていた。
「んだば?マスター。みんな高尚すぎてわっがんねぇ顔してっだ?」
「すまないな、私の癖だ。作品だからな。」
「変わってるな、あんた。」
「イーハそうだな。そう言う熱く語ってしまう子なんだな。」
「お姉ちゃん、だめだよ、そこは褒めないと。」
「いや、男はこういうこだわりポイントは熱く語るんだぞ。女が服を語る時と一緒だ。」
全員が騒然とし始めた。
「待て、で、これを木と土で軽く塞ぐ。しばらく、一週間ほどな。で連中がこればダンジョンに招待して餌にする。で、向こうの町には今ハミングバードとミヨちゃんを送った。偵察してもらっている。」
「あんた鳥がどれくらいいるんだ?」
「オウル以外にミヨと、ハミングバード10体。これだけあれば航空偵察により周囲の把握が可能だ。小鳥であるが、ハミングバードは人間の言葉を聞き、話し、魔法も使える。オウルも使えるが。その魔法による打ち下ろしが可能だ。その為まともに戦闘にはならん。で、一応。」
『連絡がありました。警戒部隊からの通達です。メルトヴァの町の連中がおのおの武器を手に出発、口々に”裏切り者の行商人に鉄槌を”だそうです。』
「そっちか意見が…。盗賊は盗賊だったな。2度も許すほど…王も合わせれば3度か…500人も村人がいれば数十人は楽に倒せると思っているんだろうな…。」
「・・・愚かな…。」
少年がつぶやく。
「で、この子は?」
「ああ、元あの町の子だ。だからここにいてもらってる、頭がいい子だからな。」
「そう言うのは歓迎だ。狩人になってくれればいいし、私たちの村は子供は一度死滅したからな…私達より下は…。経験を積んで、…いい狩人になってくれ。」
「狩人?」
「こいつは大方ダンジョンマスターと話していい。最近できた能力がある、モアレたちも渡しておく。ただ、君たちに渡したぐらいの者はオウル達も持っている。と思ってくれ。」
「了解した。」
そして、その昼のうちに村人に伝達。作戦を伝えた。城壁と堀で守りを固め、門を作った。これだけでも実はモンスターを含め、航空以外は何とかなる。で。
「これは?」
「生産可能になった施設で”バリスタボウ”だ。そっちがトレビシェット(投石器)だ。そっちがヒーターだ。」
「何だ?ヒーターって?」
「水路をつなげ、城壁の上を通してある。で、ボイラールームを経る事でこの城壁からお湯が出る。で、これを使う事で城壁に張り付く者に熱湯を浴びせ、張り付けなくさせる。」
「お湯?お風呂はあるのか?」
「村の小屋には水浴びルームと加熱装置がある。一応風呂は可能だが、サウナはまだな、実は一応トレード依頼でダンマスに木炭の製作法を聞こうと思ってな。」
「木炭か…」
「木炭とは何だ?イーハ。」
「ああ、樹を墨という高熱を発生させるものに変えるもので、鋼鉄を作るに欲しいのだが、その為の木は現在、そこの森に大量にある。だからいくつか取る予定だ。後小麦もな。」
「そうなると…。」
「ああ、ただ怪しい文章が確認できている、その為これ以上の技術は危ないとみている。」
「なんだ。」
井原が差し出したのは二つの球だ。
「なんだ?」
「これは”鑑定”のスキルオーブ。使うと鑑定の能力が手に入る。が…。これで、この皮鎧を見てくれ。」
「………。」
「何もないぞ?高品質と書かれているっぽいな。」
「その解説にこれが出回ると・・。」
「あ…。」
今着ているのはレザーアーマー。
「これは技術に対して懲罰があるという意味だと見ていい。進み過ぎてファンタジーをぶち壊せばだめだ。その為。大砲と銃はだれか他人が作って”懲罰”を受けるか確認して、鋼鉄の生産ラインまでにするつもりだ。」
「上があるのか?」
「日本の製鉄は前見せた超合金以外にチタン、ニッケル、アルミ、いくらでも夢の鉱物がある。木もそうだ。ただ、この技術懲罰に関しては情報収集も難しい。また、”魔素”含有合金とかまだ研究やここ独自に金属もあるだろう。いくらでも拡張できる。」
「…。」
流石に、モアレも少年も押し黙ってしまった。
「それで快適な建物を建てる。快適な住まいは必ず人に幸せを招く。その為には、あらゆる素材の調査が欲しい。その為の…。」
「あんた…。」
『マスター。こちらに敵意多数!』
「指示通り、全員の姿を城壁内に隠し、門を閉め、橋を上げよ!籠城戦に移行する!」
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