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第一章 流れ者の村
第32話 初めてのおつかい
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「そろそろよね。」
「んだば。」
「ほッホッホ。なんか様子がおかしいねえ。」
3人…はゴーレムに荷車を引かせ、文明的な意味合いでホロはかぶせなかった。ゴーレムは土魔法LV3で作れる土人形でソウルレベル1のモンスターでもある。ダンジョン製だと無機物扱いの上にモンスターとして永続で動く。そう言う本来はMPを将もして、0になると砕け散るゴーレムとは一線を画すモンスターなのだが…。ついでにダンジョン領域を出ると普通にMPを消耗するが、動かないで休憩するとMPが復活する。
「なーんか様子おかしいよぉ?」
「んだな。」
オウルが見た先に見えるのは兵士が…どんどん増える状況だった。計画では、まず門番に行くまで何もないはずだ。
「止まれ!」
「んだな?何だべ?」
兵士たちの数がどんどん増えていく。
「お前らは何者だ?」
「ああ、、おらたちは西から来た行商人だべ。この荷車引いて…。」
「こいつは!」
兵士たちが槍を突きつけているのはゴーレムだった。
「わたくしちゃんが作った最強兵士、ゴーレムちゃんですわ。」
荷台に乗った二人の女性が立ち上がる。一人は少女で、一人は女性だ。
「…攻めに来たのか?」
「ホッホッホ。違うぞ、若人よ。私たちは商人だ。この荷車は大きいだろう?これを引かせるためにこいつを作ったのだ。」
「商人?」
「んだ。行商人だべ。」
「行商人とは何だ?」
「「「・・・。」」」
流石にこれは3人とも絶句した。彼らはまず、商人さえ知らなかった。
「旅する商人だべ?」
よく見ると兵士たちは震えていた、当然と言えば当然だ、モンスターも見たことが無ければゴーレムは当然ない、ゴーレムは今回大きさが荷車を引くために3mの大きさだった。
「少し待て、隊長が来る。」
「分かった。お主たちの主を待とう。」
一匹のハミングバードが、低空で逃げだす。当然これは連絡のためだ。荷車の影に隠れ、情報を逐一伝えるためだ。ついでに”統一言語”は持たせてあるがしゃべるのは外では禁止してある。
「…でも…これ…。」
「お前ら!大丈夫か!…これが化け物か!」
上半身が筋肉の塊で出来てそうな隊長がのしのしと歩いてくる。
「お前ら…。このメルトヴァに何の用だ。」
「補給だよ、食事とか、あと売れそうなもの。」
「大陸統一金貨は使えるか?」
「いいよ、それでも、買える地域教えてくれればそれでオッケー。」
「…軽いな?」
「だって襲われちゃいそうでしょ?ダメダメ、明るくないと?命があるから生きていけるんだよぉ?」
「お嬢、相手はこのゴーレムにビビっておるのぉ。」
兵士たちの顔は、ごーむれに興味でもあり、恐怖でもある。この隊長と呼ばれた男さえ、そう言う感じだった。
「とりあえず、王に会っていただく。滞在の許可はそれからだ。」
「んだば。」
「ほッホッホ。なんか様子がおかしいねえ。」
3人…はゴーレムに荷車を引かせ、文明的な意味合いでホロはかぶせなかった。ゴーレムは土魔法LV3で作れる土人形でソウルレベル1のモンスターでもある。ダンジョン製だと無機物扱いの上にモンスターとして永続で動く。そう言う本来はMPを将もして、0になると砕け散るゴーレムとは一線を画すモンスターなのだが…。ついでにダンジョン領域を出ると普通にMPを消耗するが、動かないで休憩するとMPが復活する。
「なーんか様子おかしいよぉ?」
「んだな。」
オウルが見た先に見えるのは兵士が…どんどん増える状況だった。計画では、まず門番に行くまで何もないはずだ。
「止まれ!」
「んだな?何だべ?」
兵士たちの数がどんどん増えていく。
「お前らは何者だ?」
「ああ、、おらたちは西から来た行商人だべ。この荷車引いて…。」
「こいつは!」
兵士たちが槍を突きつけているのはゴーレムだった。
「わたくしちゃんが作った最強兵士、ゴーレムちゃんですわ。」
荷台に乗った二人の女性が立ち上がる。一人は少女で、一人は女性だ。
「…攻めに来たのか?」
「ホッホッホ。違うぞ、若人よ。私たちは商人だ。この荷車は大きいだろう?これを引かせるためにこいつを作ったのだ。」
「商人?」
「んだ。行商人だべ。」
「行商人とは何だ?」
「「「・・・。」」」
流石にこれは3人とも絶句した。彼らはまず、商人さえ知らなかった。
「旅する商人だべ?」
よく見ると兵士たちは震えていた、当然と言えば当然だ、モンスターも見たことが無ければゴーレムは当然ない、ゴーレムは今回大きさが荷車を引くために3mの大きさだった。
「少し待て、隊長が来る。」
「分かった。お主たちの主を待とう。」
一匹のハミングバードが、低空で逃げだす。当然これは連絡のためだ。荷車の影に隠れ、情報を逐一伝えるためだ。ついでに”統一言語”は持たせてあるがしゃべるのは外では禁止してある。
「…でも…これ…。」
「お前ら!大丈夫か!…これが化け物か!」
上半身が筋肉の塊で出来てそうな隊長がのしのしと歩いてくる。
「お前ら…。このメルトヴァに何の用だ。」
「補給だよ、食事とか、あと売れそうなもの。」
「大陸統一金貨は使えるか?」
「いいよ、それでも、買える地域教えてくれればそれでオッケー。」
「…軽いな?」
「だって襲われちゃいそうでしょ?ダメダメ、明るくないと?命があるから生きていけるんだよぉ?」
「お嬢、相手はこのゴーレムにビビっておるのぉ。」
兵士たちの顔は、ごーむれに興味でもあり、恐怖でもある。この隊長と呼ばれた男さえ、そう言う感じだった。
「とりあえず、王に会っていただく。滞在の許可はそれからだ。」
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