15 / 1,253
第一章 流れ者の村
第15話 建物の基礎は建材の確保
しおりを挟む
『マスター!、マスター!』
声がするので起きるが…気絶したのか?
「ここは?」
『はい、乾燥を行ったところ、魔素欠乏症になりました。なので、大体5分ほど気絶しました。』
「…怖いな。」
で、足元を見ると、軽くノックしてみる、こうして叩いてみた時の音で水分が判断できるが。それなりに乾燥した感じだ。
「これを売却するといくらだ?」
『これは…解析中、6か月乾燥となり、太さがさそれなりなので22000DPとなります。切断面の鋭利さが評価されました。』
「結構いい値段だな、太さも関係するのか…。」
『必要要求があるので、この値段です。無い場合は半額となります。』
「どこかにこれを要求する所があるのか?」
『はい、ダンジョンを作るとその材料が足りない場合、魔素で一時的に生成します。その素材はダンジョンコア内で”必要要求”として売却可能素材として登録されます。それを完全消去して送付することで倍の値段で売ります。向こうはそれの維持費DPを減少させ、収益として換算します。』
ここで切った木がどこかで誰かのダンジョンの無茶を潤すのか…だがこの目的なら他のダンジョンを強化するという目的とは外れる、強化するには駿河既存は越えないからね。これは張り合いが出てきた。この乾燥木材を量産し、できれば角材を作りたいが、大型、大量にスキルオーブが欲しい。とりあえず、これを繰り返して加工するのが最初になるだろう。が、気絶するのか?毎回?…家に帰ってからにしよう。
「今度から、売却は換装を私がする。だからそこまで待ってくれ。切った木はダンジョンに一時保管してくれ。」
『了解しました。』
結構生活のめどが立ってきたな。バトルしなくていいダンジョンマスター生活か…。
『ああ、そう言えばこういうダンマスを”生産系ダンジョンマスター”というんですよ。戦うダンマスは少数でいいという考え方です。』
「声出てた?」
『軽く。』
それから数本木を切ってきてで、本来はこれを引きずるのだろうが、ダンジョンにスキャニングして、ストックに入れる事で疑似的アイテムボックスになってもらっている。が、私は少し不安がある。あの村長だ。意外と欲の皮が突っ張っている。だから、大方、村の移転の話をしたら襲ってくるとみてる。…計画を変更し、ポアン達を説得して、獣が多いこの辺を居住区にして生活してもらうつもりだ。これは神の事前知識だが。ダンジョン領域とダンジョンだと”2倍”DP収益が違う。だから人に来てもらうなら基本ダンジョンに来てもらう方がいい。但し、この話を聞いていた時は半眼で、ほぼ無視する勢いで聞いていた。人間は基本”日の光”なしでは生きていけない生き物だ。その光で人間は殺菌も行う。そして日の光を潜在的に欲するのだ。だから最初聞いていた時は無駄なセールスだなって思って聞いていた。だから村に領域を伸ばし、そこで生きることを計算に入れていた。がこの村の現状からすると村の利点は”川がある”以外が存在していない。むしろ村人たちも職がない状態だ。そこに畑がないなら、今は難民の群れだ。家があるだけ。そんな場所に利点があるか?こっちに水がありさえすれば
こっちの方が安全な立地ができる。但し人間が欲をかかないとも限らない。だからこそ、備えも欲しい、運がいいのか悪いのか。村とこっちの距離は三日。往復六日。その間にこっちに村と防御用ダンジョンを作る。そして、村長対策をする。
「そう言えば、解体ってスキルあるかい?」
『あります。購入しますか?』
「お願いする。4属性のオーブをひとつづつ。まずはトラップとか施設拡充を行う。できれば光、闇を早急に頼む。後木細工を多めに確保。後石工も。」
『了解。但し光は2万DPが基本金額ですがよろしいですか?』
「頼む、光量関連が欲しい。」
まずはダンジョン内に夜と昼を作る。そして…。
『取得失敗しました。光魔法のオーブは現在市場にありません。』
「ん?そんな光量にこだわるダンマスが多いのか?」
『勇者による買い付けが発生しました。勇者は基本光魔法を使うので、購入したみたいです。』
「なん・・・だと・・・?勇者がダンマス市場で物を買うのか?」
『勇者の一部はダンマスと契約することで、購入権利を持ち、また勇者も市場にトレードで物品を流すことが可能です。』
「え?勇者と契約していいの?」
勇者を抱き込むとか…。何それ?敵対するはずの魔王と勇者が・・・・よく考えたら、ダンマス物は基本勇者は抱き込む。強い勇者怖い。が、これで光魔法のオーブはない…モンスターにしても、光魔法はそれを生産するモンスターの存在が思いつかない。
『マスター、ようやくヒルタランテラの精密鑑定によるスキル抽出が完了しました。”LV成長”と”毒牙”スキルとなります。これをダンジョンに登録します。』
「値段は?」
『LV成長が2000DPです。毒牙は400DPです。これを取ることにより巨大化しますが、構いませんか?』
このスキルがあれば俗にいう”巨大動物系”モンスターが作れる事になる。特に私は…木を切る関係で欲しい。体重が欲しいからな…。
「頼む。また、早熟も購入しておいてくれ。」
「了解しました。」
早熟というスキルは、レベルアップが速くなる代わりに”規定レベル”になると消滅する、時限型スキルだ。が、これはスポナーのパークボアには十分使える。
声がするので起きるが…気絶したのか?
「ここは?」
『はい、乾燥を行ったところ、魔素欠乏症になりました。なので、大体5分ほど気絶しました。』
「…怖いな。」
で、足元を見ると、軽くノックしてみる、こうして叩いてみた時の音で水分が判断できるが。それなりに乾燥した感じだ。
「これを売却するといくらだ?」
『これは…解析中、6か月乾燥となり、太さがさそれなりなので22000DPとなります。切断面の鋭利さが評価されました。』
「結構いい値段だな、太さも関係するのか…。」
『必要要求があるので、この値段です。無い場合は半額となります。』
「どこかにこれを要求する所があるのか?」
『はい、ダンジョンを作るとその材料が足りない場合、魔素で一時的に生成します。その素材はダンジョンコア内で”必要要求”として売却可能素材として登録されます。それを完全消去して送付することで倍の値段で売ります。向こうはそれの維持費DPを減少させ、収益として換算します。』
ここで切った木がどこかで誰かのダンジョンの無茶を潤すのか…だがこの目的なら他のダンジョンを強化するという目的とは外れる、強化するには駿河既存は越えないからね。これは張り合いが出てきた。この乾燥木材を量産し、できれば角材を作りたいが、大型、大量にスキルオーブが欲しい。とりあえず、これを繰り返して加工するのが最初になるだろう。が、気絶するのか?毎回?…家に帰ってからにしよう。
「今度から、売却は換装を私がする。だからそこまで待ってくれ。切った木はダンジョンに一時保管してくれ。」
『了解しました。』
結構生活のめどが立ってきたな。バトルしなくていいダンジョンマスター生活か…。
『ああ、そう言えばこういうダンマスを”生産系ダンジョンマスター”というんですよ。戦うダンマスは少数でいいという考え方です。』
「声出てた?」
『軽く。』
それから数本木を切ってきてで、本来はこれを引きずるのだろうが、ダンジョンにスキャニングして、ストックに入れる事で疑似的アイテムボックスになってもらっている。が、私は少し不安がある。あの村長だ。意外と欲の皮が突っ張っている。だから、大方、村の移転の話をしたら襲ってくるとみてる。…計画を変更し、ポアン達を説得して、獣が多いこの辺を居住区にして生活してもらうつもりだ。これは神の事前知識だが。ダンジョン領域とダンジョンだと”2倍”DP収益が違う。だから人に来てもらうなら基本ダンジョンに来てもらう方がいい。但し、この話を聞いていた時は半眼で、ほぼ無視する勢いで聞いていた。人間は基本”日の光”なしでは生きていけない生き物だ。その光で人間は殺菌も行う。そして日の光を潜在的に欲するのだ。だから最初聞いていた時は無駄なセールスだなって思って聞いていた。だから村に領域を伸ばし、そこで生きることを計算に入れていた。がこの村の現状からすると村の利点は”川がある”以外が存在していない。むしろ村人たちも職がない状態だ。そこに畑がないなら、今は難民の群れだ。家があるだけ。そんな場所に利点があるか?こっちに水がありさえすれば
こっちの方が安全な立地ができる。但し人間が欲をかかないとも限らない。だからこそ、備えも欲しい、運がいいのか悪いのか。村とこっちの距離は三日。往復六日。その間にこっちに村と防御用ダンジョンを作る。そして、村長対策をする。
「そう言えば、解体ってスキルあるかい?」
『あります。購入しますか?』
「お願いする。4属性のオーブをひとつづつ。まずはトラップとか施設拡充を行う。できれば光、闇を早急に頼む。後木細工を多めに確保。後石工も。」
『了解。但し光は2万DPが基本金額ですがよろしいですか?』
「頼む、光量関連が欲しい。」
まずはダンジョン内に夜と昼を作る。そして…。
『取得失敗しました。光魔法のオーブは現在市場にありません。』
「ん?そんな光量にこだわるダンマスが多いのか?」
『勇者による買い付けが発生しました。勇者は基本光魔法を使うので、購入したみたいです。』
「なん・・・だと・・・?勇者がダンマス市場で物を買うのか?」
『勇者の一部はダンマスと契約することで、購入権利を持ち、また勇者も市場にトレードで物品を流すことが可能です。』
「え?勇者と契約していいの?」
勇者を抱き込むとか…。何それ?敵対するはずの魔王と勇者が・・・・よく考えたら、ダンマス物は基本勇者は抱き込む。強い勇者怖い。が、これで光魔法のオーブはない…モンスターにしても、光魔法はそれを生産するモンスターの存在が思いつかない。
『マスター、ようやくヒルタランテラの精密鑑定によるスキル抽出が完了しました。”LV成長”と”毒牙”スキルとなります。これをダンジョンに登録します。』
「値段は?」
『LV成長が2000DPです。毒牙は400DPです。これを取ることにより巨大化しますが、構いませんか?』
このスキルがあれば俗にいう”巨大動物系”モンスターが作れる事になる。特に私は…木を切る関係で欲しい。体重が欲しいからな…。
「頼む。また、早熟も購入しておいてくれ。」
「了解しました。」
早熟というスキルは、レベルアップが速くなる代わりに”規定レベル”になると消滅する、時限型スキルだ。が、これはスポナーのパークボアには十分使える。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
冷たかった夫が別人のように豹変した
京佳
恋愛
常に無表情で表情を崩さない事で有名な公爵子息ジョゼフと政略結婚で結ばれた妻ケイティ。義務的に初夜を終わらせたジョゼフはその後ケイティに触れる事は無くなった。自分に無関心なジョゼフとの結婚生活に寂しさと不満を感じながらも簡単に離縁出来ないしがらみにケイティは全てを諦めていた。そんなある時、公爵家の裏庭に弱った雄猫が迷い込みケイティはその猫を保護して飼うことにした。
ざまぁ。ゆるゆる設定
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる