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第一章 流れ者の村
第7話 小鳥の偵察団と木こり生活
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「決めた。いでよ!ピーコック!」
「ぴぴー!」
出てきたのは自分の手に乗るかどうかぐらいの小さな鳥だった。それがコアの目の前から現れた、一応このタブレットの前とかも可能だ。但し、ダンジョン関係者以外に見られているところでは
召喚不可能だ。
「どうしてこれを?」
「偵察部隊をまとめるボスであってほしいし、私と一緒のウルフじゃまずい。フェンリル×2とかそう言うのを好まない、いずれ作るだろうが…。そこで賭けに出てみるし、後悔もしない。」
「ピピピ―!」
小鳥もうれしそうだ。跳ねて喜んでいる。
「早速、結構高いが、ピーコックを30体召喚。」
「先にユニークとなる第一の僕に名前を。」
「ピピ?」
「そうだな、…いい名前が思いつかないが…。」
ふとこの声の高さにある名前が思いつく、アニメのあまり気配の薄いヒロインの事を思い出した。
「そうだな…。ミヨ。ミヨちゃんでいい。」
「ピピピ―!」
かなり嬉しいらしく跳ねて喜んでいる。
「名前は後で変える事が可能か?」
「一応、可能ですが基本種族変更時になさった方がいいかと。で、どうしますか?」
「ああ、この子達はまず、周辺を探ってきて欲しい。で特に西側を探ってきて、正確な村の方向を探って欲しい。」
「ピピピ―!」
嬉しそうに小鳥たちが30羽、ダンジョンから飛び立っていく、まずは村を探し出し、そこをダンジョン領域にすることで村に私が入れるようにしないといけないが…。
「あと、やることは…道具がチャ…。」。
実は思いっきり計算外だ。これは…。思い出召喚があり、機械はともかく工具は思い出で召喚可能、あと食事も可能だった。が。高いとは思わなかった。
「そうだ、聞いておきたい、レベルアップはどうやる?」
「この世界での経験値は”経験”を数値化したものです。なので、仕事すれば自動的にレベルアップします。但し仕事を与えて行かないと、大抵…10ぐらいのレベルで終わります。その位
経験値は日常だけだと育ちません。主に戦闘を行い勝利する事でも溜まります。なので、そちらをお勧めします。」
「それは神に聞いた、ダンジョンの方は?」
「ダンジョンのレベルアップはダンジョンを使い、設計し、そして費用を使っていただくとレベルアップします。…えっとちょっと確認中です。えー。すいませんがレベルアップ可能です。」
「え?」
「残DP4300DPですが、うち2000を使えばレベルアップ可能です。どうも最初の”事前知識”のDP消費がダンマスになってからのDP消費扱いとなっており、レベルアップが可能です。」
「保留する。」
「残4300DPです。」
流石有能秘書だが…。さてあと1200…大方数キロではないと思うので、まずは村に行く。そしてログハウスを建てるのが目標だな。
「まずは外に出る。様子を見よう。」
外に出るとそこはうっそうとした森で、…密林の真ん中といった風情だ。が、これを10mの幅で、直線に1km買ったので、直線にしか進めない、今後も進めない。重要なのが人手とモンスターって事になるが、実は事前情報である程度目星をつけたうえで、この立地にしている。というのも、ある程度の村があり、そして”その村がほぼ孤立している”という極めて特異な地形だ。さらに森林の奥地という事で、少しくらい伐採しても何の文句も来ないが、もっと手前の問題だ。
「木を切ることができない。」
本当の予定は工具を召喚して。早速ログハウスを作り、ここに彷徨ってきたことにして村人と交流し、建築家として生きる。そしてその人々をダンジョンを紹介して、来てもらい、経験値を稼ぐというものだ。が、ノコギリでさえ40万DP、鋼鉄の斧が220万DPと高額で建築工具を出すことさえできない。となると、…あれ?
「これは?」
「鉈ですね、古い。」
そう言えば思い出召喚は記憶にある物を…ってこれはあれか…。一度林間学校行った時の山の中での奴か…。確か、その時の体験学習のおっさんが見せてくれたのが、道なき道を歩く時用の鉈で、結構おんぼろだったのを思い出した。
古いおじいさんの鉈 4200DP
高いが現実的だ。これで木を切ろう。が、100DP一応、一日一マス10DP稼げるものの、一日100DP…。死ななければいいな…。
「この鉈を購入。」
ポロっと出てきたのは古いが重い鉈だった。これがあれば山の中を工事無しで進める。近くの…太い木はだめだろうが、細いのなら…。近くの細木を、鉈を振るい、傷をつける。…数か所切れ込みを入れれば行けるな…力作業系のモンスターがいないのがここにきて響くとか…。仕方ない。エルフチャイルドで労働させるか?悩ましいぞ。とりあえず一本切ってみる。
コンコンコン!
斜めに切れ込みを徐々に入れていく、斧と一発でいいのだが、肉厚なだけのこの鉈だとこうやって二か所に切れ込みを入れ…これくらいでいいな。後は後ろに回り…。
ズシン、ズシン、ズシン。
後ろから全体重で蹴り飛ばす。そしてしばらくすると…木が折れ、ダンジョンのある方に倒れる。これで、あとは枝を鉈で打ち払って…。
「ぴぴー!」
出てきたのは自分の手に乗るかどうかぐらいの小さな鳥だった。それがコアの目の前から現れた、一応このタブレットの前とかも可能だ。但し、ダンジョン関係者以外に見られているところでは
召喚不可能だ。
「どうしてこれを?」
「偵察部隊をまとめるボスであってほしいし、私と一緒のウルフじゃまずい。フェンリル×2とかそう言うのを好まない、いずれ作るだろうが…。そこで賭けに出てみるし、後悔もしない。」
「ピピピ―!」
小鳥もうれしそうだ。跳ねて喜んでいる。
「早速、結構高いが、ピーコックを30体召喚。」
「先にユニークとなる第一の僕に名前を。」
「ピピ?」
「そうだな、…いい名前が思いつかないが…。」
ふとこの声の高さにある名前が思いつく、アニメのあまり気配の薄いヒロインの事を思い出した。
「そうだな…。ミヨ。ミヨちゃんでいい。」
「ピピピ―!」
かなり嬉しいらしく跳ねて喜んでいる。
「名前は後で変える事が可能か?」
「一応、可能ですが基本種族変更時になさった方がいいかと。で、どうしますか?」
「ああ、この子達はまず、周辺を探ってきて欲しい。で特に西側を探ってきて、正確な村の方向を探って欲しい。」
「ピピピ―!」
嬉しそうに小鳥たちが30羽、ダンジョンから飛び立っていく、まずは村を探し出し、そこをダンジョン領域にすることで村に私が入れるようにしないといけないが…。
「あと、やることは…道具がチャ…。」。
実は思いっきり計算外だ。これは…。思い出召喚があり、機械はともかく工具は思い出で召喚可能、あと食事も可能だった。が。高いとは思わなかった。
「そうだ、聞いておきたい、レベルアップはどうやる?」
「この世界での経験値は”経験”を数値化したものです。なので、仕事すれば自動的にレベルアップします。但し仕事を与えて行かないと、大抵…10ぐらいのレベルで終わります。その位
経験値は日常だけだと育ちません。主に戦闘を行い勝利する事でも溜まります。なので、そちらをお勧めします。」
「それは神に聞いた、ダンジョンの方は?」
「ダンジョンのレベルアップはダンジョンを使い、設計し、そして費用を使っていただくとレベルアップします。…えっとちょっと確認中です。えー。すいませんがレベルアップ可能です。」
「え?」
「残DP4300DPですが、うち2000を使えばレベルアップ可能です。どうも最初の”事前知識”のDP消費がダンマスになってからのDP消費扱いとなっており、レベルアップが可能です。」
「保留する。」
「残4300DPです。」
流石有能秘書だが…。さてあと1200…大方数キロではないと思うので、まずは村に行く。そしてログハウスを建てるのが目標だな。
「まずは外に出る。様子を見よう。」
外に出るとそこはうっそうとした森で、…密林の真ん中といった風情だ。が、これを10mの幅で、直線に1km買ったので、直線にしか進めない、今後も進めない。重要なのが人手とモンスターって事になるが、実は事前情報である程度目星をつけたうえで、この立地にしている。というのも、ある程度の村があり、そして”その村がほぼ孤立している”という極めて特異な地形だ。さらに森林の奥地という事で、少しくらい伐採しても何の文句も来ないが、もっと手前の問題だ。
「木を切ることができない。」
本当の予定は工具を召喚して。早速ログハウスを作り、ここに彷徨ってきたことにして村人と交流し、建築家として生きる。そしてその人々をダンジョンを紹介して、来てもらい、経験値を稼ぐというものだ。が、ノコギリでさえ40万DP、鋼鉄の斧が220万DPと高額で建築工具を出すことさえできない。となると、…あれ?
「これは?」
「鉈ですね、古い。」
そう言えば思い出召喚は記憶にある物を…ってこれはあれか…。一度林間学校行った時の山の中での奴か…。確か、その時の体験学習のおっさんが見せてくれたのが、道なき道を歩く時用の鉈で、結構おんぼろだったのを思い出した。
古いおじいさんの鉈 4200DP
高いが現実的だ。これで木を切ろう。が、100DP一応、一日一マス10DP稼げるものの、一日100DP…。死ななければいいな…。
「この鉈を購入。」
ポロっと出てきたのは古いが重い鉈だった。これがあれば山の中を工事無しで進める。近くの…太い木はだめだろうが、細いのなら…。近くの細木を、鉈を振るい、傷をつける。…数か所切れ込みを入れれば行けるな…力作業系のモンスターがいないのがここにきて響くとか…。仕方ない。エルフチャイルドで労働させるか?悩ましいぞ。とりあえず一本切ってみる。
コンコンコン!
斜めに切れ込みを徐々に入れていく、斧と一発でいいのだが、肉厚なだけのこの鉈だとこうやって二か所に切れ込みを入れ…これくらいでいいな。後は後ろに回り…。
ズシン、ズシン、ズシン。
後ろから全体重で蹴り飛ばす。そしてしばらくすると…木が折れ、ダンジョンのある方に倒れる。これで、あとは枝を鉈で打ち払って…。
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