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第一章 流れ者の村

第6話 チュートリアル(ガチャ)で最初の相棒を選ぶ

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「ガチャですか?」
「アイテムガチャする。運がいいと斧が手に入るかもしれない。」
「クエストモードの最初の方にあるのでまずはそれを進めていき、ガチャしましょう。」
「そうだな。お願い。まずはタブレットに触れたので、DP100をプレゼントします。そして次はモンスターを召喚してみましょう。第一の僕になります。この第一の僕はあなたに力を
与える重要なモンスターです。あなたの相棒となります。なので、この項目を飛ばして、次に行くことが可能です。どうしますか?」
 これも神に聞いていた内容で、忠義の一念というスキルが手に入るモンスターだ。但しこれは”第一の僕”という称号にかかるスキルなので、購入できないし、忠誠度がよっぽど高くないと
”忠臣”とつかず、このスキルは手に入らない。なので、このスキルは事実上ダンジョンで一人だけの称号となる。ある意味運命の選択だ。
「まずは召喚リストオープン。」

ピーコック 20DP  小鳥。小さいが群れる習性があり、頭がいい。但し偵察以外の能力が皆無。
ウルフ   250DP あなたと一緒。
パークボア 200DP コブ付きのイノシシ。よくウルフに捕食される動物で極めて獰猛。但し猪突猛進。鼻が大きく嗅覚に優れる。

「すがすがしいほど、どうにもならん。」
「え?」
「餌、小鳥、そして、同じものしかない。となると、チュートリアルを進めよう。召喚は後にする。」
「了解しました。では、次に行きましょう、次はダンジョンの改造です。ダンジョンは”ダンジョンメニュー”からダンジョン構築を選び…。」
 私はタブレットをいじり、その画面を出す。
「そこでパーツを選択し、決定で設置完了です。まずは通路から設置してみましょう。」
 通路が、一個10DP、安いが…。
「ダンジョンは基本結構安くできてますが。広く作るにつれてどんどんコストが上がっていきます。そしてそれに伴い出入り口の必要面積も上がっていきます。今はちょっと小さい洞穴ですが
いずれは数十mの大きさが欲しくなります。そうでないと収益DPが下がるようになってます。」
「下がっていいなら小さくしていいの?」
「はい。これは…あるダンジョンマスターの実例ですが、ダンジョン規模ともう一つ”本人の身長”がダンジョンには関わります。なので、身長20mのドラゴンがダンジョンマスターですと
出入口は最初から20mとかになります。また、そこからダンジョンに必要なエネルギー取得用に巨大な出入り口が必須でそうなると、数十mの大きさの後に通路が2mという不思議な空間
ができてしまいます。それを防ぐためにある程度なら収益率を上下させて通路に合わせた出入り口になるようにしています。また、出入り口の一部を”ダンジョン領域と重ねる事で偽装する
事も可能ですが、ダンジョン領域である1FとダンジョンであるB1Fは必ず明確に区分されないといけません。」
「結構奥が深いね。」
 確かに数十mの出入り口とか、どこの高層建築だよってなる。というより…それが塔か、ダンジョンの出入り口が大きくて、そのあとに小さい建物なら、確かに成立するような…。
「で、通路を設置しましたら次は、ルームを設置してください。ルームも同じですが、ルームは設置すると周期DPとして一部屋”面積×10DP”の収益があります。そしてこのルーム
に設定を加える事で、”機能性”を持たせることが可能です。ただし現在あるのは”ルーム”、”コアルーム”のみです。」
「あれ?何か数種類あるって聞いたけど?」
「それがこれは実は”ショップ機能”が解放された後に売買するものでして、しかも開発者0につき現在、それもありません。」
「はぁ?!!」
 それは流石に聞いてない。そう言うトラップとか、そう言うのが無いと単なる洞窟だよな?
「トラップもようやくスキルをコアに覚えさせて、数個出来ただけです。一応製作方法はありますが、手まで、全員がモンスターの育成だけに…。」
「…それ前提から崩壊してる。」
 それは当然勇者が来たら、脳筋勇者来てボコって死ぬだけ。まずい。
「ですので、このルーム設置で次はレベル2になるまでありません、またルーム設置の褒章が1000DPガチャです。がこれは召喚されません。」
「どういうことだ?」
「あなたの”ダンジョンマスター:家”は”建築関連のDP半減”の代わりに”その他のコスト2倍”です。その為、ガチャで引いたモンスターはDPを払わないと現出できません。」
 …そう言えばそう言う話あったな…。格安DPで買える特典の為のガチャ。但し神が言うにはこれ一応”最初の一体”を選択する際にガチャ見て決めれるという、特徴がある。
「とりあえず、ルーム設置。奥は私の寝床にしよう。」
 私はボタンを押すと、部屋を一個。これと一緒のものを設置した。
「一応部屋同士は入れ替えがメニューから可能です。それで最後にコアルームを奥にやって、チュートリアル終了です。」
「了解。」
「では、褒章の300DPとガチャ1000DP券、そしてエルフチャイルドがプレゼントされます。」
「エルフチャイルド?」
「はい、エルフチャイルドです。これは亜人系のサポートが欲しいというダンマスたちの望みの為に作成された”亜人系”のツリーのモンスターです。育てば獣人とか…エルフとか
ハイエルフも夢ではありません。育てば。」
「まさに”たられば”だな。まずはガチャ行こうか。」
、エルフチャイルドは安いが、育てば人間と交流が不可能ではないという意外と心不強いが欠点がある。”忠義の一念”がそれだ。単純にステータスだけなら他のモンスターのほうが軍配が
上がる。
「では行きます。お祈りください!ガチャガチャポン!」
 一応、画面にはガチャの絵が出て…。光る玉が落ちてきた。が、当りか?」
「出たのはヒルタランテラです。」
「何それ?」
「中位モンスターで蜘蛛の巨大なモンスターです。」

TIPS:ヒルタランテラは”小さい丘に見える”大き目な毒蜘蛛。全長1mほどのその巨体で巣を張り、虫系モンスターでは毒攻撃を持ち、のしかかりも強い。小さい動物なら乗って移動
できる。欠点は非常に大喰らいでエサ代が高い。当然DPも一日単位で維持費が追加される。肉をあげれば維持費が下がるので、愛情で育てよう。必要Dp2400DP(×2)

「これハズレじゃねえか!」
「そんな。文句言われても。むしろ防衛面ではあたりですよ!」
 これはひどい、DPがない時に呼ぶモンスターではない。となるとどうする?建築できるモンスターがいないので、第一の僕として蜘蛛は…個人的にだめだ。かといってエルフか?
それとも。動物か?
「動物系三つのの進化ルートは?」
「基本は動物―魔獣―神獣となります。ウルフはウルフ―アドバンスウルフー神獣(狼)となり条件により分岐します。またパークボアはパークボアーブルグスティーマウントタイラント
となります。ピーコックはハミングバードーサンクチュアリソングとなります。但し条件により特殊が出る場合もあります。」
「少し考えさせてくれ。」
 この狼は私の育ち方次第でどうとでもなる。が、狼的に食用のパークボアを第一の僕にすると、とても精神的に悪い、事実上第一の僕は”ピーコック、エルフチャイルド、そ
してヒルタランテラ”の三つだ。
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