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セブンナイト
闇夜の探索
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日が沈み、城の中では魔道具の灯りがなければ歩けない暗闇の時間帯になった頃、リリアは現状の把握のために動き出すことを決意していた。
「メイドさんももう居なくなってますよね……」
一時間ほど前にメイドには「今日はもうお休みしますね」と嘘をついている。その理由は部屋前に待機しているメイドに居なくなって貰うためだ。
彼女がいると部屋から出た時に見つかるのはもちろんの事、そのままギルニア公爵へと伝わってしまうだろう。そうなるとギルニア公爵に警戒されてしまうかもしれない。
そう、これからする事は王様と王妃様に会いに行くことである。本来なら会う約束を取り付けてから行くのだが、それをせずに会いに行く事が非常識であるのはリリアも承知の上だ。それも夜中になってからなんて普段の行いからなら絶対にしないことである。
それでも会わねばならないだろう。本当に病気かもしれないけれど……リリアの聖女としての勘が告げているのだ。もう一つの可能性を。
しかし、行動するのにあたってリリアは最初の問題を直視することになる。部屋の扉をゆっくり開けて一歩部屋の外へ出る。そうすると見えてくるのは闇ばかりの空間だ。
灯りを照らす魔道具はない。ただ、魔法ならある。リリアはそれを唱えようとした。
「……あ。魔法使ったらばれちゃいますよね。どうしよう」
明るくなれば当然、離れたところからその光りが見えてしまうだろう。であればむやみに魔法は使えない事に思い至る。しかし、それならどうすれば良いだろうか?
今の廊下なら月の光が窓から差し込んでいるところもある。そこを目印に進むことは出来る。でもそこまでしか行けなくなってしまうのだ。さらにその進め方だと月の光に身をさらすことになる。つまり誰かに見られる可能性が増すと言うことだ。
突発的な計画だっただけに一歩目からつまずいた。なんとか明かりをつけずに道を歩く手段を考える。例えば暗闇に目が慣れるまで待つとかどうだろうか。だが、こうも暗闇の中では少し目が慣れた程度では到底進み続けることは無理だ。
打開策が見えてこないことで時間が過ぎる。このまま時間だけを使えばいずれ誰かがこの場所を通るかもしれない。こちらが先に気づいて部屋へ隠れる方法を出来れば問題ないが、部屋から差し込む光の中にいる時点でそれは無理だ。
そのうち今日は諦めてどう対処するかを考えようか。そう思いもしたが呪いの進行具合を考えると時間を無駄にしたくはない。リリアは徐々に焦っていく。何かどうにかする方法。誰にも気づかれずに移動する方法。……見つからない。だからもう歩くことを決心した。行けるところまで行こう。と。
部屋のドアを閉めて一歩足を踏み出した。ひとまず窓の明かりがある方向へ進む。だけどその明かりを踏まないように気を付けて。いつ誰かが明かりをもってやってくるかわからない緊張感がリリアを包む。
一歩ずつ歩くたびにリリアには恐れが生じてくる。それはいきなり飛び出してくる存在が現れないかだ。それも幽霊とかの心霊現象を対象にしたものではなく、騎士といった生身の人間に出会うことが怖い。隠れて動いているのだから心音が高鳴ってしまうのは致し方ないだろう。見つからないようにする為に慎重にできる限り物音を立てずに歩かなければいけない。いやそれだけではダメだ。自分以外の足音が聞こえてこないか。騎士の見回りで明かりが照らされてこないか。よくよく注意しなければならない。
やがて廊下のつきあたりへと行きつくとこっそり曲がり角を覗く。そうするとリリアは安堵する。まっすぐ見据える廊下の先は闇一色だったことにだ。確かに暗くて歩ける場所がどうなっているのかわからないが、裏を返せばそこを歩く騎士がいないということだ。
だが、問題はここからである。必要なのは光だが魔法で照らせないかは既に終了した問答だ。ただ、ここから先は完全な暗闇であるために一歩踏み出すのも難しい。もし下手に動いて装飾にぶつかり、音を出してしまったらそれだけで人がやってくるだろう。
「何か……いい方法は……」
廊下に響かないように出来るだけ抑えた声でリリアは呟いた。
「やっぱり魔法しか……」
そう口に出してからふと思うことが過った。『魔法』という言葉にだ。
「魔法……」
魔法というのは魔力を要して使用する事ができる力だ。それはリリアも十二分に知っており、だからこそピンときた。『魔法』から連想された『魔力』という言葉に。
魔力は大気中に漂っている物だ。農薄の差はあれど必ず大気に存在をしている。つまり魔力がある場所はそこに空間があるということだ。もちろん通常では魔力というものを見ることができない。だが、リリアにはそれを見る力がある。魔力視という力で。
リリアの瞳に魔力が灯る。あの熱と死が近かった火山口内部で起きた偶然と言える程度の奇跡。しかし、確かにリリアが生きてきた上でしてきた努力と積み上げてきた経験が花を咲かせた能力である。
世界への見えかたが変わった。キラキラと細やかな光の粒が視界に満ちていき、世界の美しさを教えてくれる。
これが魔力であり、酸素と同じように生命が生きる上で必要なものである。常人が見ることの叶わない世界をリリアは視界に捉えると少しだけ見入ってしまう。
だけど直ぐに思考を切り替えた。綺麗な景色だけど今はこの先に進むのが最優先だから。
「光ってる場所なら歩けますよね……」
相も変わらず廊下に響かないように声量を絞った声で呟いた。何処まで行けば良いのかがわからないが、少なくともここで立ち止まるよりは良いはずだ。
恐る恐る。そう言った感じだが細かく光る粒に触れながらリリアは暗闇の廊下を歩いていく。途中分かれ道になっているようだったがリリアは真っ直ぐ進む。
せめて同じ階層に王様と王妃様の寝室があればいいな。
「あ……誰か来ます……」
目の前からカンテラのような魔道具を手に持ちながら自身の回りだけを照らす灯りを頼りに騎士がやってくる。あれは七騎士のヴァニスだ。
まだこちらの存在は視認されては居なさそうだ。ただ、このままじっとしていたら見つかるのも時間の問題だ。
リリアが最初に思った事はどこか隠れられる物陰は無いか……である。だが、この闇の中で魔力の光を頼りに物陰にうまく隠れるのは不可能である。
だから隠れることは諦めざるを得ない。それよりももっと現実的な方法で見つからないようにした方がいい。
そう考えたところで少し戻ったところに分かれ道があったことを思い出す。そこでなら隠れてやり過ごせるかもしれない。
その時にもし騎士がふと廊下の分かれ道に目を向ければ即座にばれて失敗になるだろう。ただ、こうしていても見つかるのだからやるだけやろう。
リリアは一歩後ろに下がりそのまま体を反転させようとした。その動きを止めたのはヴァニスが一つの扉前で止まったからだ。
「ギルニア様。失礼いたします」
ヴァニスは二度、ノックの音を廊下に響かせた後にそう言って扉を開け、差し込む光に吸い込まれるように部屋の中へ入っていった。
聞き逃せない言葉だった。
ギルニア様……?と言うことはその部屋にギルニア公爵が居るようだ。これはチャンスかも知れない。王様、王妃様の居る部屋を探すよりギルニア公爵の話を聞けば何かわかるかもしれない。
リリアはこっそりと音を極力立てないように扉に近づくと自分の耳を扉へ押し当てる。中からはボソリボソリと扉に阻まれた声が聞こえてくる。が、はっきりと聞こえては来ない。
これでは意味がない。だからリリアは少しの賭けに出る。ゆっくりと扉の取っ手に手を添えた。そして優しく力を込めた。
音を決して出さないように、ゆっくりと慎重に扉を開いていく。その動きに会わせて部屋の光が漏れ出してくる。と言ってもほんの少し開いたところで止めている。それだけで声を聞くには十分だからだ。
「そうか、結局捉える事は無理だったか……」
「申し訳ありません」
「いや、しかたあるまい」
何かの報告のようだ。そう言えば賊が現れたとか何とか。そう言っていた事と関係があるのかはわからない。だけど、リリアが欲しがっている話……情報ではないことは確かだ。
今日、部屋を覗いたからと言ってタイミングよく知りたい事が聞けるわけはない。それに遅まきながら気づいたリリアはやはり王様と王妃様の部屋を探しに行った方がいいかと思考を切り替えた。……その時だった。
「今日も聖女は大人しくしていたか?」
「ええ。そうみたいです」
聖女……自分の話だ。
部屋から離れようとした体を自分の意思で引き留める。
「このまま大人しく居もしない私の息子を待って居てくれればいいがな」
ギルニア公爵の声で聞こえてきたそれは驚きは有るものの、考えていた事柄の一つだ。そして、息子が居ないものとなるとこの呪いの矛先は……きっと。
リリアはその情報を持ち帰って部屋で考える為に踵を返した。だが、不用意に動いてしまったことで小さな足音を立ててしまう。
「誰だ!!」
電光石火の素早さでヴァニスが扉を勢い良く開けた。差し込む光からリリアの姿が露になる。
リリアは恐れるあまりに一歩、二歩と後ずさった。その視線はこちらを射抜く様なヴァニスの瞳に釘付けだ。
そして、そのヴァニスの背後からコツコツと靴の音が際立って響いてきた。
「これはこれは。リリア様。盗み聞きとはいけませんな」
リリアからは逆光となるギルニア公爵。暗い影からうっすらと見える表情はやや愉快そうな醜悪な笑みを浮かべていた。
「メイドさんももう居なくなってますよね……」
一時間ほど前にメイドには「今日はもうお休みしますね」と嘘をついている。その理由は部屋前に待機しているメイドに居なくなって貰うためだ。
彼女がいると部屋から出た時に見つかるのはもちろんの事、そのままギルニア公爵へと伝わってしまうだろう。そうなるとギルニア公爵に警戒されてしまうかもしれない。
そう、これからする事は王様と王妃様に会いに行くことである。本来なら会う約束を取り付けてから行くのだが、それをせずに会いに行く事が非常識であるのはリリアも承知の上だ。それも夜中になってからなんて普段の行いからなら絶対にしないことである。
それでも会わねばならないだろう。本当に病気かもしれないけれど……リリアの聖女としての勘が告げているのだ。もう一つの可能性を。
しかし、行動するのにあたってリリアは最初の問題を直視することになる。部屋の扉をゆっくり開けて一歩部屋の外へ出る。そうすると見えてくるのは闇ばかりの空間だ。
灯りを照らす魔道具はない。ただ、魔法ならある。リリアはそれを唱えようとした。
「……あ。魔法使ったらばれちゃいますよね。どうしよう」
明るくなれば当然、離れたところからその光りが見えてしまうだろう。であればむやみに魔法は使えない事に思い至る。しかし、それならどうすれば良いだろうか?
今の廊下なら月の光が窓から差し込んでいるところもある。そこを目印に進むことは出来る。でもそこまでしか行けなくなってしまうのだ。さらにその進め方だと月の光に身をさらすことになる。つまり誰かに見られる可能性が増すと言うことだ。
突発的な計画だっただけに一歩目からつまずいた。なんとか明かりをつけずに道を歩く手段を考える。例えば暗闇に目が慣れるまで待つとかどうだろうか。だが、こうも暗闇の中では少し目が慣れた程度では到底進み続けることは無理だ。
打開策が見えてこないことで時間が過ぎる。このまま時間だけを使えばいずれ誰かがこの場所を通るかもしれない。こちらが先に気づいて部屋へ隠れる方法を出来れば問題ないが、部屋から差し込む光の中にいる時点でそれは無理だ。
そのうち今日は諦めてどう対処するかを考えようか。そう思いもしたが呪いの進行具合を考えると時間を無駄にしたくはない。リリアは徐々に焦っていく。何かどうにかする方法。誰にも気づかれずに移動する方法。……見つからない。だからもう歩くことを決心した。行けるところまで行こう。と。
部屋のドアを閉めて一歩足を踏み出した。ひとまず窓の明かりがある方向へ進む。だけどその明かりを踏まないように気を付けて。いつ誰かが明かりをもってやってくるかわからない緊張感がリリアを包む。
一歩ずつ歩くたびにリリアには恐れが生じてくる。それはいきなり飛び出してくる存在が現れないかだ。それも幽霊とかの心霊現象を対象にしたものではなく、騎士といった生身の人間に出会うことが怖い。隠れて動いているのだから心音が高鳴ってしまうのは致し方ないだろう。見つからないようにする為に慎重にできる限り物音を立てずに歩かなければいけない。いやそれだけではダメだ。自分以外の足音が聞こえてこないか。騎士の見回りで明かりが照らされてこないか。よくよく注意しなければならない。
やがて廊下のつきあたりへと行きつくとこっそり曲がり角を覗く。そうするとリリアは安堵する。まっすぐ見据える廊下の先は闇一色だったことにだ。確かに暗くて歩ける場所がどうなっているのかわからないが、裏を返せばそこを歩く騎士がいないということだ。
だが、問題はここからである。必要なのは光だが魔法で照らせないかは既に終了した問答だ。ただ、ここから先は完全な暗闇であるために一歩踏み出すのも難しい。もし下手に動いて装飾にぶつかり、音を出してしまったらそれだけで人がやってくるだろう。
「何か……いい方法は……」
廊下に響かないように出来るだけ抑えた声でリリアは呟いた。
「やっぱり魔法しか……」
そう口に出してからふと思うことが過った。『魔法』という言葉にだ。
「魔法……」
魔法というのは魔力を要して使用する事ができる力だ。それはリリアも十二分に知っており、だからこそピンときた。『魔法』から連想された『魔力』という言葉に。
魔力は大気中に漂っている物だ。農薄の差はあれど必ず大気に存在をしている。つまり魔力がある場所はそこに空間があるということだ。もちろん通常では魔力というものを見ることができない。だが、リリアにはそれを見る力がある。魔力視という力で。
リリアの瞳に魔力が灯る。あの熱と死が近かった火山口内部で起きた偶然と言える程度の奇跡。しかし、確かにリリアが生きてきた上でしてきた努力と積み上げてきた経験が花を咲かせた能力である。
世界への見えかたが変わった。キラキラと細やかな光の粒が視界に満ちていき、世界の美しさを教えてくれる。
これが魔力であり、酸素と同じように生命が生きる上で必要なものである。常人が見ることの叶わない世界をリリアは視界に捉えると少しだけ見入ってしまう。
だけど直ぐに思考を切り替えた。綺麗な景色だけど今はこの先に進むのが最優先だから。
「光ってる場所なら歩けますよね……」
相も変わらず廊下に響かないように声量を絞った声で呟いた。何処まで行けば良いのかがわからないが、少なくともここで立ち止まるよりは良いはずだ。
恐る恐る。そう言った感じだが細かく光る粒に触れながらリリアは暗闇の廊下を歩いていく。途中分かれ道になっているようだったがリリアは真っ直ぐ進む。
せめて同じ階層に王様と王妃様の寝室があればいいな。
「あ……誰か来ます……」
目の前からカンテラのような魔道具を手に持ちながら自身の回りだけを照らす灯りを頼りに騎士がやってくる。あれは七騎士のヴァニスだ。
まだこちらの存在は視認されては居なさそうだ。ただ、このままじっとしていたら見つかるのも時間の問題だ。
リリアが最初に思った事はどこか隠れられる物陰は無いか……である。だが、この闇の中で魔力の光を頼りに物陰にうまく隠れるのは不可能である。
だから隠れることは諦めざるを得ない。それよりももっと現実的な方法で見つからないようにした方がいい。
そう考えたところで少し戻ったところに分かれ道があったことを思い出す。そこでなら隠れてやり過ごせるかもしれない。
その時にもし騎士がふと廊下の分かれ道に目を向ければ即座にばれて失敗になるだろう。ただ、こうしていても見つかるのだからやるだけやろう。
リリアは一歩後ろに下がりそのまま体を反転させようとした。その動きを止めたのはヴァニスが一つの扉前で止まったからだ。
「ギルニア様。失礼いたします」
ヴァニスは二度、ノックの音を廊下に響かせた後にそう言って扉を開け、差し込む光に吸い込まれるように部屋の中へ入っていった。
聞き逃せない言葉だった。
ギルニア様……?と言うことはその部屋にギルニア公爵が居るようだ。これはチャンスかも知れない。王様、王妃様の居る部屋を探すよりギルニア公爵の話を聞けば何かわかるかもしれない。
リリアはこっそりと音を極力立てないように扉に近づくと自分の耳を扉へ押し当てる。中からはボソリボソリと扉に阻まれた声が聞こえてくる。が、はっきりと聞こえては来ない。
これでは意味がない。だからリリアは少しの賭けに出る。ゆっくりと扉の取っ手に手を添えた。そして優しく力を込めた。
音を決して出さないように、ゆっくりと慎重に扉を開いていく。その動きに会わせて部屋の光が漏れ出してくる。と言ってもほんの少し開いたところで止めている。それだけで声を聞くには十分だからだ。
「そうか、結局捉える事は無理だったか……」
「申し訳ありません」
「いや、しかたあるまい」
何かの報告のようだ。そう言えば賊が現れたとか何とか。そう言っていた事と関係があるのかはわからない。だけど、リリアが欲しがっている話……情報ではないことは確かだ。
今日、部屋を覗いたからと言ってタイミングよく知りたい事が聞けるわけはない。それに遅まきながら気づいたリリアはやはり王様と王妃様の部屋を探しに行った方がいいかと思考を切り替えた。……その時だった。
「今日も聖女は大人しくしていたか?」
「ええ。そうみたいです」
聖女……自分の話だ。
部屋から離れようとした体を自分の意思で引き留める。
「このまま大人しく居もしない私の息子を待って居てくれればいいがな」
ギルニア公爵の声で聞こえてきたそれは驚きは有るものの、考えていた事柄の一つだ。そして、息子が居ないものとなるとこの呪いの矛先は……きっと。
リリアはその情報を持ち帰って部屋で考える為に踵を返した。だが、不用意に動いてしまったことで小さな足音を立ててしまう。
「誰だ!!」
電光石火の素早さでヴァニスが扉を勢い良く開けた。差し込む光からリリアの姿が露になる。
リリアは恐れるあまりに一歩、二歩と後ずさった。その視線はこちらを射抜く様なヴァニスの瞳に釘付けだ。
そして、そのヴァニスの背後からコツコツと靴の音が際立って響いてきた。
「これはこれは。リリア様。盗み聞きとはいけませんな」
リリアからは逆光となるギルニア公爵。暗い影からうっすらと見える表情はやや愉快そうな醜悪な笑みを浮かべていた。
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