初めての異世界転生

藤井 サトル

文字の大きさ
上 下
244 / 281
迷って腐って浄化して

幽霊の正体

しおりを挟む
 倒したことを実感していないような表情で止まっているカイに向けて大地は声をかける。

「カイ。やったな」

 大地が拳をカイにつき出す。

「あ、ああ!」

 それに気づいたカイも拳をつき出して大地の拳に合わせた。そうすることでカイはあの恐ろしいモンスターを倒したのだと実感することが出来た。

「ん?なんだこれ……」

 大地が地面に落ちている二つに割れた黒い人形のような物を持ち上げる。その物体は固まったカサブタで固められた藁人形のような見た目と触感だ。

「これが呪いの核なのか?」

「そうですね。……恐らく何体かのモンスターを年月をかけて圧縮して固めたのでしょう」

「フルネールはそんなこともわかるのか」

「もちろんです」

 これがどういった経緯で作られたのかはわからないが、少なくともカイに持たせてギルドに報告してもらった方が良いと判断した大地はカイの名前を呼んだ。

「これがさっきのモンスターの核らしいぞ。ギルドに報告する時に必要だろ」

「これが核……ああ。そのありがとな」

 改まってお礼をいってくるカイに「おう」と短く答えた。それでようやく一段落したところで大地は女の子の方へと振り向いた。

「さっきは――」

 大地が改めてお礼を言おうとした時だった。女の子の服が目の前で消えていくのだ。その予想外の展開で大地が固まりだしたところでフルネールが女神のよくわからない空間から雪山に行った時のマントを素早く取り出して上から被せた。

「もう!女の子の服をこんなところで脱がすなんて正気ですか!?ついにこんな小さな女の子にまで手を繋ぐ出し始めたんですか!?」

 そう怒りながら言うフルネールに大地は両手と首をブンブンと振りながら否定する。

「ま、まて!俺はなにもしていない!っていうか誰にも手を出してないだろ!」

 そして女の子の方へ顔を向けて同意を求めようとした時、女の子の頭に先ほどは無かった物が生えていることに気づいた。

「……耳?」

 動物の耳だ。縦に長く尖っているように見えるそれはまるで……。

「狐耳?」

 大地がそう言った直後に女の子は大地へ飛び付いた。

「会いたかったです!ごしゅじんさま!」

 小さい女の子でご主人様と呼ぶような知り合いはいないと思い大地は困惑する。そうしているとフルネールがくすと笑い始めた。

「まだ……わかりませんか?」

 その隣でレヴィアも眉が少しだけよっていて困った人を見る目で大地へ顔を向けている。

「本当にわからないの?」

 この二人の言い分からして俺はわかる相手らしい。だけど狐耳の……狐?

 再び女の子へと顔を向けると彼女の背中越し、マントの下から尻尾が生えているのが見えた。フサフサで黄色……いや、輝いていない金色のようだ。

「まさか……ナルなのか!?」

 大地が驚きながら聞くと、わかってくれたことを喜ぶように笑顔の女の子が頷いた。

「はい!ずっと会いたかったです。ごしゅじんさま!」

 肯定する彼女は本当にナルなのかもしれない。だが、契約しているわけでもないのに『ご主人様』とはどう言うことだろうか。

「あー。幾つか聞きたいことがあるんだが……」

 彼女の屈託の無い笑みを受けた大地は説明を求むようにフルネールへと顔を向ける。

「実はレヴィアちゃんがナルちゃんからお願いされたことがあるんです」

「おねがい?」

 大地が聞き返すとレヴィアが頷いた。

「そうよ。温泉から帰る時にナルが人間の言葉を覚えたい。話したいって帰り際に言ってきたのよ」

「もしかしてここ最近の用事って言うのは……?」

 レヴィアは頷いて大地が聞きたいことを答える。

「ええ。ナルに人間の言葉を教えてたのよ」

「でもナルは俺たちの言葉を理解していなかったか?」

「大地さん。言葉のニュアンスがわかるのと、言葉がわかるのとでは違うんですよ?」

「なるほどな。それで人の姿をしているのはどうしてなんだ?」

 ピッタリと抱きついているナルの頭を撫でると嬉しそうに彼女は目を細める。

「ナインテイルの姿じゃ言葉を覚えても話すのに最低でも5年は必要でしょうから。先に人の姿になる魔法を覚えてから言葉の勉強をしていたんですよ」

「人の姿……か……。ん?もしかして服を買ったって……?」

「あ!気づきました?ナルちゃんの服ですよ!」

 やっぱりそうなんだな。

「でもさっきまで服を着ていたよな?」

「それも魔法ですよ。まぁそのせいで可愛らしいお耳も尻尾も見えなくなっちゃいますし、服は光っちゃうですけどね。それに魔力を使いすぎると維持できなくて消えてしまうのもいただけませんよね」

 最後の言葉が引っ掛かった大地は改めてフルネールの言葉を思い出す。

「ん?……服が消えたの俺せいじゃないじゃないか!」

「あ!……えへへ」

 えへへじゃない!と心の中で思うもフルネールのいたずら失敗を誤魔化すほほを少し赤くした笑顔を見ると責めるに責められない。

「はぁ……にしてもその状態で人助け……か」

 一瞬で狐の姿に戻ってその場からはなれれば……そりゃ幽霊と噂もされるだろう。

「それより……ナル?言いたいことがあるんでしょ?」

「そ、そうなんだけど……レヴィアおねえちゃん……」

 甘えるように言うナルはどこか助けを求めているようにも見える。だが、頼られたレヴィアはそっぽを向いて言った。

「ダメよ。しっかりと貴方の言葉で伝えなさい」

 それは突き放すような口ぶりだ。それでも動かないナルにレヴィアは近づいて目を見ながら言う。

「大丈夫よ。大地ならナルの話をしっかり聞いてくれるわ。ただそれはナルが自分の気持ちを素直に話したらよ?でも、あたしはナルが素直な良い子だって知っているわ。だから大丈夫よ」

 レヴィアが話を締め括るとナルの背中を押すように大地の前へ突き出す。

「あ、あの!聞いてほしいんです!」

 ナルはそう前置きをした。レヴィアの話の流れで言いたいことがあるのはわかっている。だから大地は片膝を地面につけて目線を合わせてゆっくりと頷いた。

「わ、わたし……だいちさんにまた会いたかった……お礼を言いたかったの!」

 少し、また少しと話の途中で詰まりながらナルは言う。それは本当に言葉を覚えたてのようで焦れったくもあるが、今ナルが口にしている言葉はナルの気持ちなのだろう。だからこそ大地は真摯に受け止めていく。

「いっぱい助けてくれたことを……お母さんのことも、わたしが殺されそうになったことも、町のことも……!ありがとうございました!」

「大地さん。ナルちゃんはその言葉が言いたくてがんばったんですよ」

 フルネールが補足のように教えてくれるがナルは照れたようにもじもじと顔を赤らめた。改めて自分の行動を言われると恥ずかしかったのかもしれない。

「そうか。俺のためにありがとな」

「うん!あのね、それでね……」

 ナルは一度頷くと再び何かを伝えようとする。ただそれも少しだけ次の言葉を遠ざけるように躊躇ためらった。

 そんな彼女を少しだけ待つと心の準備が整ったのかほんの少し下げていた顔を上げた。

「わ、わたしとけっこんしてください!」

 大地の時が止まった。近くで聞いていたカイの時も止まった。そして予想外だったレヴィアの時も止まった。マリンやオーガスが気を失っているのは幸いだったとも言えるだろう。

 そしてどこか満足げのフルネールだ。

「あ、あー。気持ちは嬉しいんだけどそれは流石に出来ないかな」

 大地がそう言うとナルの表情はみるみるうちに崩れていく。

「や、やだ。やだやだ!けっこんしてくれなきゃやだぁ!」

 そう言ってナルが泣き出すのには時間はかからなかった。とは言え、流石に結婚は無理がある。種族やら子供やらで……。だけどどうしたら泣き止むのか大地は検討もつかない。

「な、ナル?どうして結婚なんだ?」

 焦りながら大地がそう聞くと涙を流しながらナルは言う。

「だ、だって……ダイチさんがごしゅじんさまになるにはそれしかないって……フルネールちゃんが……」

 やっぱりお前かーーー!!!

 私です!いやぁナルちゃん可愛いですね!わたしをちゃんづけで呼ぶのもポイント高いですよ!可愛すぎて困っちゃいますね!!

 それどころじゃないだろ!!お前あとでナルにしっかりあやまっとけよ!?

 もちろんですよ!こういうのはフォローを完璧にするのが一番大事なのですから。

「ナル。それはフルネールの嘘よ」

 レヴィアがナルの涙を取りながらそう言うとナルはしゃくり上げる頻度が減っていきレヴィアに聞いた。

「うそ……?」

「そうよ。ナルは大地と契約したいのよね?」

「うん」

「それならそのまま伝えれば良いのよ。そしたら今度は大丈夫だから。ね?」

 そう言ったレヴィアの顔は今まで見たこともないほど優しく微笑んでいた。

 レヴィアちゃんも良いお姉さんになりそうで何よりです!このままレヴィアちゃんも良い子になっていけば御の字ですね!

 フルネール。お前って奴は……。

「ダイチさん!わたしと契約してください!」

「ナル……」

 結婚に比べれるとハードルはかなり低い。契約くらい別に良いのだけれど……問題が一つある。

「契約するのはいいんだ。でも契約する為の魔道具がなくてな」

 魔道具じゃなければダメというわけではないが契約魔法を使えるはずもない大地は道具に頼る他ないのだ。

「ダメなの……?」

 ダメではないとうまく伝わっていないのか少しずつナルの表情は泣き顔へと崩れ始める。そんなナルにフルネールが近づいて来るのを見て大地は数歩下がった。

「ナルちゃん。嘘ついてごめんなさい」

 その謝罪に対してナルは言葉も出せずに頷くだけだった。フルネールが教えた嘘よりも契約が出来ないという言葉の方が重くそれどころではないのだ。

「ああ。泣かないでくださいな……」

「でも……でも、ダイチさんがごしゅじんさまになってくれないって……わたしのこときらいなのかなっておもったら……」

「そんなことありませんよ。大地さんだってナルちゃんのこと大好きです」

 フルネールがそう言うとナルは少しだけ顔を上げた。それでようやくフルネールと目があった。

「ナルちゃん。これ、何だかわかりますか?」

 そう言って真っ黒い紙を取り出した。その紙には大地も見覚えがある。

「わかん……ない……」

 ナルが首を横に振るとフルネールは笑顔で屈みながら顔を近づけた。

「これはですね。ナルちゃんが今一番ほしいものですよ」

「いちばんほしいもの?」

「はい!これがあると……大地さんと契約ができるんです!」

 ナルの顔はまず固まった。次に驚きの表情になってから満面の笑みを浮かべる三変化の後、叫ぶようにフルネールへ聞いた。

「ほんと!?」

 たった一言だが、その言葉の中には先ほどの変化した顔と同じ感情が含まれているのは誰が見てもわかった。

「これは嘘ではありませんよ。そしてこれが嘘ついたお詫びです」

 そう言ってフルネールはナルへ真っ黒い紙を差し出した。

 それって確か高いんだよな?どうしたんだ?

 ふふ。服だけで本当に9万5千ゴールドも使ったと思いましたか?

 いやまぁ……女の服って高いだろうから……

 ちょっとばつが悪そうに脳内会話で言う大地に顔を向けたフルネールはクスクスと笑っている。

「さぁナルちゃんこれを受け取って大地さんにもう一度お願いしてみましょうか」

「……うん!」

 ナルの小さい手がフルネールの持つ真っ黒い紙へと伸びる。その可愛らしさにフルネールはひょいっと届かない距離まで持ち上げる悪戯をしたくなるのを何とか堪える。

 大地さん。私の魔力は既に込めてますからそのまま契約できますよ。

 そりゃ贅沢だな。

 女神の魔力で満たされている魔道具を大事そうに抱えながらナルは数歩離れた大地へと歩み寄って見上げる。

「あの!ダイチさん。これで契約できますか?わたしの……ごしゅじんさまになってくれますか?」

 そういって大事に抱えていた黒い紙を大地へと差し出した。

「ナル……契約したら一人で自由に動けなくなるぞ?レヴィアと同じように俺やフルネールと一緒にいなくちゃいけなくなる。それでも良いのか?」

 今のレヴィアにも少なからずは不自由な思いをさせているだろう。ただ、元々レヴィアと契約した理由は『レヴィアを他の人間の手から護るため』だ。だからか文句を言ってきたことは一度もない。

 だけどナルはどうだろうか?漠然とした事しか教えてもらっていないのであれば今の質問で不満を持つかもしれない。いや、生活が一変するんだ。不満がでないほうがおかしい。

「はい!レヴィアおねえちゃんとフルネールちゃんから聞きました!少しふべん?だって。でも……わたしはダイチさんといっしょにいたいよ……ダメ?」

 既に泣き崩れそうになっていた顔はなくなっていた。それどころか小首をかしげながら聞いてくるナルは自身の可愛らしさを前面にアピールしてくる。

「……わかった」

 ナルの思いに応えるように大地は手を伸ばして真っ黒い紙を受け取る。モンスターと契約することができる魔道具。これを使いナルが受け入れれば、これからずっとナルを大地の近くへ縛るようなものだ。レヴィアの時もそうだったが一人分を自分の人生で背負うことを考えると緊張はする。それでも嫌な感情は一つもない。

「ナル。これからよろしくな」

 大地がそう言って手を伸ばした。大地の行動を見守るナルは自身の手を優しく持ち上げられるのを黙ってみている。そして真っ黒い紙を手首の近くへと張った。レヴィあの時と同じように紙の黒が金色へと変化していき金属製の質へと変わっていく。それが見事な腕輪と成った。

「わぁ……きれい……」

 腕を上げて作られた腕輪をナルは見惚れて少しの間じっと眺める。それからナルは大地のほうへと目を向けて言った。

「これからよろしくおねがいします!ごしゅじんさま!」
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

アブソリュート・ババア

筧千里
ファンタジー
 大陸の地下に根を張る、誰も踏破したことのない最大のロストワルド大迷宮。迷宮に入り、貴重な魔物の素材や宝物を持ち帰る者たちが集まってできたのが、ハンターギルドと言われている。  そんなハンターギルドの中でも一握りの者しかなることができない最高ランク、S級ハンターを歴代で初めて与えられたのは、『無敵の女王《アブソリュート・クイーン》』と呼ばれた女ハンターだった。  あれから40年。迷宮は誰にも踏破されることなく、彼女は未だに現役を続けている。ゆえに、彼女は畏れと敬いをもって、こう呼ばれていた。  アブソリュート・ババ「誰がババアだって?」

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

世界樹を巡る旅

ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった カクヨムでも投稿してます

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

見よう見まねで生産チート

立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します) ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。 神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。 もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ 楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。 ※基本的に主人公視点で進んでいきます。 ※趣味作品ですので不定期投稿となります。 コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。

異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜

スクールH
ファンタジー
 家柄こそ全て! 名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。 そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。 名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。 新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。 別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。 軽い感じで呼んでください! ※不快な表現が多いです。 なろうとカクヨムに先行投稿しています。

処理中です...