初めての異世界転生

藤井 サトル

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叶わぬ願いと望んだ未来

人質救出作戦

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 大地が取った人海戦術とは小さな蜘蛛を無数に放出する方法だ。もちろんただの蜘蛛ではなく機械の小蜘蛛だ。

 因みにこの時、シャーリーは蜘蛛の大群が動くのを見てかなり気持ち悪がってた。後で何かフォローしたほうが良いのだろうか?

 この蜘蛛は一度レイヴンを無力化する為に使用したことがある。この小蜘蛛の特性は糸を張る事とその糸に電流を流すことだ。大地はその機能に三つの能力を追加して召喚した。

 一つ目はカメラだ。小蜘蛛が見た映像を別の場所へ映し出す。この機能の素晴らしいところは映し出す場所を選べると言うことだ。

 例えば電源の入っていないモニターを媒介にすることも。例えば適当な水溜まり投影することも。例えば脳に直接送ることさえ出来る。

 もっとも今回の小蜘蛛の数を考えると脳に映像を送ったらパンクしてしまうので流石にそれは採用しなかった。

 では、どうしたかというと大気中の水分を利用して空に映像を映し出したのだ。近未来SFのようにハイテクな感じでだ。

 幾つもの映し出された映像を5人で見る。この中にそれらしい映像がないかと。ただこれだけでは何処に移動した小蜘蛛なのかわからないだろう。

 そこで二つ目のマップ機能だ。同じように空中に一つの地図を映し出すのだ。これは小蜘蛛が見た地形を真上から見た情報に変換させて地図に書き出すものであり、この地図に小蜘蛛の位置を表示するものだ。

 この能力により小蜘蛛の位置を把握しながらこの周辺を洗いざらい探しだす事が出来る。そして、少し離れたところにある廃墟。そこに数人の男達がたむろしているのを見つけた。

 複数の小蜘蛛をその廃墟に侵入させ、その建物の中を探索させていると地下へ繋がる階段を見つけた。怪しさ満点だ。大地は迷わずその地下に小蜘蛛を向かわせると目の前に扉だ。

 幸い連中の一人がドアを開けた事で天井を伝って侵入できた。その先にもに幾つかの扉が見える。どれに入らせるべきか、そう考えながら小蜘蛛をうろうろさせていると小さな声が聞こえてきた。

 音声もバッチリ聞き取れる事に驚いているとフルネールが耳打ちしてきた。

「大地さん?この蜘蛛を使って覗きはダメですからね?」

「おま、この非常時に何言ってんだ!?」

 こんな時でも平常運転なのは流石と感心するところなのだろうか?呆れるところなのだろうか?

 フルネールの言葉を無視しながら小蜘蛛を声が聞こえてきた部屋へ向かわせる。運良く天井付近の壁に亀裂のような小さな穴があった事で中へは無事に入ることが出来た。

「5人……見つけた!」

 大地は小蜘蛛のカメラを通して捕まっているであろう女の子5人を見るとそう叫ぶ。

「近くの建物だ行こう!」

 場所は地図を見ればすぐにわかった。誰にも見つからないように小蜘蛛を天井の隅へ移動させながら、大地達はその廃墟へと走っていく。

「レヴィア。シャーリー。ライズ。この建物から逃げてきた奴を全員捕まえてくれ!」

「任せなさい!」
「うん!」
「わかった!」

 それぞれが快く返事をしてくれて、大地は安心すると「フルネール。ついてきてくれ」と言いながら建物の中へ入っていく。
 もちろんフルネールも「わかりました!」と二つ返事で大地に続いて入っていった。

 それを見届けたレヴィアは空へと舞い上がった。入り口を固めるライズとシャーリーとは違い、レヴィアは上から逃げる奴が居ないかを見つけるつもりのようだ。

 シャーリーはそのレヴィアの行動を見ていると「あっ!」と何かに気づく。それを不振がってライズはシャーリーを見るとシャーリーも同じくライズへ視線を向けた。

「兄さん」

「な、何だ?」

 一瞬、自分が何かしたのかと思ったが心当たりはない。だからシャーリーの言葉を待つことにした。

「上を見上げちゃダメだからね?」

「上?」

 そう言われてつい顔を動かしそうになったライズだが、すかさずシャーリーが「もし見たら口聞かないから」と言われてしまい直ぐに真正面へと振り向き直す。

「わ、わかった……」

 こう言っておけば『兄さんは上を向かないよね』とシャーリーは考え、無防備にも上に飛んだレヴィアを見て『もう……あれじゃあ丸見えだよ……』と見てしまったこちら側が恥ずかしくなり、レヴィアにはもうちょっと羞恥心を学んでほしいと思うのだった。


 建物に入った大地達の前にガラの悪そうな人間がこちらを見てきている。本当なら一人ずつ相手にしてやりたいが、小蜘蛛の映像を脳に直接流して見たところ一人の女の子が少し危険そうなのだ。

 恐らく話の流れ的にその子がクラリスだ。なので、一刻を争うと言ってもいい事態だからこそ……邪魔するやつらは怪我を負ってもらう方針でいく。

「邪魔するやつは死んでも知らねぇぞ!!」

 大地がそう怒号を上げて召喚した武器はミニガトリングより更に小型化したガトリングだ。殺傷力はかなり下がるが今はこれで十分である。

 大地は迷わずガトリングをぶっぱなす。真っ直ぐに幾つもの弾丸が音をズガガガガと鳴らして壁に穴が空いていく様は強面達の恐怖心を煽るのには十分すぎたようで逃げるようにこの建物から出ていく。

 最短で彼女達が捕まっている部屋の真上を特定して近づいたあと、大地は小蜘蛛に追加した三つ目の機能を使用する。その機能を一言で表すならロマンだ。

 爆破機能……自爆機能と言ってもいいが爆発はロマンだ。偉い人は芸術とも言うくらいだから機械には必須の機能だろう。

 見事に地下の天井を爆破するとそのまま地下に直通の穴を開けた。そして大地は迷わず下へ飛び降りた。小蜘蛛は爆破場所を探していた事で途中のやり取りを目にしていないが……男がクラリスと思われる女性の手とドレスを掴んでいて、そのクラリスは涙を浮かべている。

 把握するのはそれで十分だった。即座に動いた大地は男へ一瞬で近づくとその顔へ裏拳をぶち当てる。

 そうすると彼女のバランスが崩れることを考えていなかった大地は反射的に彼女の背中と膝裏に手を回して抱き上げたのだ。

 可愛らしいドレスはスカートがふわふわと広がり、他のハンター達が恐れるような肉体ではなく華奢な部類にはいる体だ。胸はリリア位だろう。髪はセミロングと言えばいいのか肩より少し下まで伸びていてややウェーブがかってる。
 何よりもの特徴なのは頭の上にある二つの丸い耳だ。……熊っぽい。

「君がクラリスか?」

 十中八九間違いないだろうが大地がそう聞くとクラリスは頬を少し赤く染めて小さく「はい」とだけ肯定してくれた。

 ハンター達に聞いたような脳筋っぽさは何処にも見受けられず寧ろフワリと持てるほどだ。聞いてた武勇伝とのギャップ故に腕の中で縮こまっているクラリスに大地はつい言ってしまった。

「軽くて可愛らしい女の子だな。無事でよかった」

 と。お忘れかもしれないが大地は30歳のおっさんだ。無精髭はこの前のパーティーに行くために全て剃ったものの、それでもおっさんがそんなこと言ったら……。

【件名】
女の子がおっさんに可愛いと言われた事件が発生しました。

【内容】
本日午後に一人の女性へ『可愛らしいね』とおっさんが呟く事件がありました。
容疑者は半袖、長ズボンで30台と思われる男性です。
見かけた方は直ちにその場から避難してください。

 と言うように通報されてしまう。
 だが、彼女は特に罵詈雑言を並べるようなことはしなかった。彼女の良心が踏みとどまらせたのだろうか?しかし、クラリスは大地を見続けているのだ。


 クラリスは『可愛らしい』なんてはじめて言われたのだ。初めて彼女を見た男は「おっ!」と目の保養になるクラリスの容姿に嬉しくなる。だが、彼女に近づいけば緩やかな口調で話す戦闘思考と馬鹿力に怯んでしまい初見に思った感想を捨て去ってしまうのだ。

 そのためか大地がいった言葉を頭の中で反復させてしまい頬の赤みは増すばかりである。

「動くな!動けばこの女の命はないぞ?……魔力も溜めるなよ。俺は魔力の流れが見えるからな!」

 親玉の部下二人がヒュリーとアルテリナの二人を人質に取ったのだ。それもお互いの距離を離してどちらかが殺られてももう一人が必ず殺すと脅してくる。

 卑劣な手段を取っている奴らは貴族ではない女の子……ヒュリーとアルテリナを捕まえている。つまり本当に殺しても大丈夫と考えているのだ。奴等からしたら商品は貴族であり今捕まえているのはオマケに過ぎないのだと。

 もし、クラリスが立っていて手錠もなければ大地と協力して二人を素早く仕留めることが出来ただろう。それも限りなく安全に。

 それが今出来ないのは自分が大地に抱かれていて手錠も掛けられたままだからだ。優しい言葉や言われ慣れていない言葉を聞いて喜んでいる場合ではなかった。早く退いて手錠を外すべきだった。

 どうしたらいいだろう。大地だって両腕が塞がっているのだ。このままでは自分の二の舞である。

 彼の仲間ばどうだ?そう考えたクラリスは今の見える範囲で憶測をする。

 だが来たところで扉より離れている卑劣な奴らを一度に倒す事はできないかもしれない。余程の手練れ……例えばSランクの中でも強い部類に入る人なら可能かもしれないが……そんな希望は叶わない。

「大丈夫だから心配するな」

 大地は不安そうにするクラリスの顔を見て優しく声を掛ける。

「わ……私の事は助けなくていいからアルテリナだけでも助けて!!」

 今のこの状況でヒュリーがそう叫んだ。

「黙ってやがれ!!」

 その直後にヒュリーを人質にしている男の怒号が響く。

「静かにしてねぇとこのまま殺すぜ!」

「殺ってみなよ!その瞬間にあなた達は全員捕まるんだから!!」

 しかし、ヒュリーは怯むどころかはっきりとそう告げる。

 とてもじゃないが大地の言っていた『大丈夫』と言う言葉からかけ離れているようにしか見えない。或いは一人を犠牲にしてでもこの場を納められるから言ったのだろうか……。

 クラリスが再び不安になる中、ヒュリーは動く。

「アルテリナが……親友が助かるならこの命捨ててやるわ!!」

 そうヒュリーは最後の叫びと言わんばかりに言って自ら首をナイフに近づけていった。

 ――だが、ヒュリーにナイフが刺さる前に大地が叫んだ。

「ヒュリー止まれ!!!」

 その声に驚いたヒュリーがビクリと身を竦ませてすんでのところで止まる。

「親友の為に命を投げ出す覚悟は凄いが……それは止めろ。そんな風に命を捨てたらクラリスもリリエッタも……そこにいるアルテリナも悲しむぞ」

 怖がらせたことにすまないと思う反面、大地はそう諭す様に言うしかなかった。彼女が怪我を負う必要なんてないのだから。

 大地はヒュリーに視線を合わせて一歩前に出る。クラリスを抱き続けたまま。

「お、お前!人質が殺されるの怖くねぇのか!?動くんじゃねぇ!」

「お前ら人質何てものは『強い相手』にしか効果はねぇぞ?」

 その大地の言葉でバカにされている事がわかっている悪党は憤慨する。

「それなら今が使い時じゃねぇか!それとも何か?お前は俺らより弱いとでも言うのかよ!」

「そんなわけねぇだろ。少し期待させちったか?バカは可哀想だな」

 すでに勝負が終わっている大地とは違い、煽りまくる言葉にクラリスがヒヤヒヤしていると遂に悪党の堪忍袋が切れた。

「くそがっ!望み通りこいつらを殺してやるよ!」

 二人の人質は身を強ばらせて目を閉じるのだが……何も起きない。

「なん……で動けない……!!」

「人質なんてのは『女を抱いたままでも勝てない相手』には意味がねぇんだ」

 大地はこの部屋に入った瞬間、追加で小蜘蛛を召喚していた。その小蜘蛛が悪党に小さく強度の高い糸を張り付けていたのだ。

「二人とも大丈夫だからこっちへ。それと、シーラとリンだね?動けるか?」

 そう呼び掛けると4人が悪党を避けるように大地の後ろに移動してくる。

 その距離まで離れたのを見て大地は糸から電流を流し、悪党二人の意識を奪い去ると糸を消した。

「フルネール。降りてこれるか?」

 大地は倒れ込んだ雑魚二人を見ながらそう言うと天井の穴から「大丈夫ですよー」と言う声が返ってくる。

 そして直ぐに天井の穴からフルネールが飛び降りてきた。その降り方が魔法を使ったのかフワリと地面に降り立つように来たのだ。着地音すら消したのは凝っているとしか言いようがない。

「フルネール。捕まってた娘達を頼む」

「それはいいんですが……いつまでそちらの方を抱き上げているんですか?やっぱりさわり心地が良くて離したくない。とか……?」

「おま!変なこと言うな!!」

 確かに可愛くて柔らかいけれども!

「ごめん。直ぐに下ろすよ」

「は、はいぃ……」

 大地の言葉で何とか返すも顔が熱すぎると感じたクラリスは両手で自分の顔を隠すのが精一杯である。

 それでも大地がゆっくり優しく下ろしてくれた事で地面に足をつける。そして大地が言うのだ。

「両手を前に出してくれるか?その手錠壊すから」

 だが、これを壊すのなら魔法で無力化するしかない。そうなればクラリスなら無理やり破壊することができる。それ以外ならば鍵を用いて外す事だ。

「あの。魔法でこの魔道具を無力化出来るって聞いたことあるけど使えるの?」

 それほど硬い手錠なのか?まぁでも物は試しだろ。

 クラリスの言葉を受けながらも大地はその手錠のわっかを摘まむ。そして力を込めるのだ。直ぐにバキッと音がした。クラリスは体が軽くなるのを感じると共にあれを素手で壊せることに唖然とした。

 直ぐにもう片方も同じ音がすると使えなくなった鎖付きの手錠がガシャリと地面へ落ちた。

 気を失っている三人の悪党を適当に足をもって引きずりながら建物を出る。引きずり具合から頭をかなり擦り付けていることから髪の毛が可哀想な状態になりそうだが悪党だからハゲも似合うだろう。

 建物の外へ出るとレヴィアとライズとシャーリーが逃げ出してきた残党を全員捕まえていてくれた。

「おう、お疲れ!」

 気軽に挨拶すると三人は揃って「こんなに捕まえた」的なことを言った。まぁ、この戦力なら雑魚相手じゃ負けないだろう。

 それでも頼んだことをしっかりとやってくれた三人に「ありがとな」と礼を言うのだった。
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