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異世界無双!1000対俺
最終防衛ラインは砦前って噂
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気づけばリリアとアーデルハイドの姿はいなくなっていてその部屋を見渡す。
二人がいなくなったのではなく自分たちが転送魔方陣で移動したことに気づくのに時間はかからなかった。
「ここがその砦か?」
「部屋を出てみればわかるが……」
そうベルヴォルフが言っていると廊下に繋がるドアが無造作に開かれた。そして中から二人の兵士とそれらより位が高そうな男が一人やって来た。
「私はこの砦を納めていますバルニアと申します。あなたが噂のベルヴォルフ殿とユーナ殿ですね。そちらの方々は?」
男は視線を動かす。美女に一度目をとめてから小汚ないおっさんをスルーして可愛らしい女の子……。
「モ、モンスターですか!?」
レヴィアの衣服が良い物であった為、バルニアは最初気づかなかった見たいだ。
「しかし、こんなモンスターは見たことがない」
バルニアがしっかり銀の腕輪を見てからマジマジとレヴィアを見ていると興味本意からか手を伸ばし始めた。
レヴィアはその手に反応するように叩いて振り払おうとした瞬間、横からバルニアの腕が掴まれその動きを止めた。
「俺の許可なくこの子に触ろうとしないでくれるか?」
大地が威圧的な威圧感を出しながら瞳を見続けてそう言うとバルニアはその手を振りはら――。
振りは――。
振り――。
「な!?……くそっ……離せ!!」
何度動かそうとも大地の手を振り払うことができなくてバルニアは焦った様子を見せる。
そこでようやく大地が手を離すとバルニアは掴まれていた腕の局部をさする。
「この男は一体何ですか!?」
憤慨したように言うバルニアにベルヴォルフは少しだけ不満そうに見せながら言う。
「そいつはこの戦争で人死を出さないようにするために来たらしいぞ?」
「何をバカなことを。確かに我が国は戦争での死者を少なくさせるのをモットーにしているが今回は別だ。こちらの兵力は少なく余裕がない。だからこそ鬼神のベルヴォルフ殿を王が寄越してくれたのだ。それをどこの誰だか知らないが誰も死なせないだと?やれるものならやってみろ!」
そのバルニアの言葉を聞いたベルヴォルフはニヤリと笑う。
「だってよダイチ!ここの最高責任者の許可がでたぞ」
ベルヴォルフはそう言いながら部屋を出ていく。
「え?は?」
てっきりベルヴォルフにとって目の上のたんこぶだと思っていたが、切り替えのよさにバルニアは困惑する。
何時もなら同情するところだが今回は残念、リリアとの約束を守るためには全力でのるしかないのだ。
「お、それじゃあ1000人分の収容宜しくな」
そう言って彼の肩をポンと叩きながら大地が出るとレヴィア、ユーナと続いて出ていき、最後尾のフルネールが「私はゆっくり観光させていただきますね」とウィンクしながら言って部屋を出ていった。
「さて、それじゃあ大地さん頑張ってくださいね」
部屋を出るとフルネールがそう言って大地たちとは別々の方向へと歩いていった。
あいつ応援とか言ってなかったか?観光って何だよ……。
大地たちはフルネールの背中を見届けてから大地たちは外へ出た。
目の前に広がるのは果てしない平原だ。それ故に奥の方で大量の豆が動いているのがわかった。恐らくあれが侵攻してきている奴らなのだろう。かなりの距離がありそうだが、なにもしなければここまでやって来てしまう。
「それにしても暑いな……」
「山が近いからな……さて、どうする?」
「どうするも何もやることは決まっているから。とは言え……レヴィアはここにいてくれよな。もしも俺が逃したら頼んだぞ」
「わかったわ。任せてちょうだい」
小さい胸を張りながら拳を自分の胸に当ててレヴィアは自信たっぷりに言う。
「ベルヴォルフのおっさんとユーナさんもここで守る感じでいいか?」
「それは構わないですけど、ダイチさんお一人で本当に大丈夫ですか?」
心配そうに見てくるユーナとは違いベルヴォルフは楽しそうに言う。
「お手並み拝見ってやつだな。ま、気軽にやれよ。お前が失敗してもここに来た奴らは俺達でしっかり処理するからよ」
そんなベルヴォルフの顔をユーナは少しだけ睨んで言う。
「あなた失敗だなんて」
ユーナの威圧感に少しだけ怯んだベルヴォルフ見ながら大地は心配の無さそうな笑みで答える。
「それなら安心していいな。それじゃあ行ってくる」
三人に背中を見せながらあの軍勢に向かって大地は歩き出していく。
数は1000。Sランクハンターでさえ一人では戦い抜くのは無理な数だ。それを大地はやらなければならない。一人も殺さず気絶させ、リリアの魔力が込められた指輪によって転送させて全員捕まえる。
殺傷力のある武器では無理難題だ。数以外に敵方にもSランクハンター並みの人がいることだろう。質も量も兼ね揃えているはずなのだ。
大地は向かう中で武器を召喚する。出し惜しみはなし。と言いたいが殺戮兵器なんて出してしまえば簡単に地獄絵図となってしまう。だからこそ殺傷力を抑えた武器として二丁拳銃をチョイスした。
理由は簡単、アサルトライフルでぶっぱなすよりカッコいいからだ。因みに弾丸は中ると電気ショックが流れて気絶させられる特殊弾だ。
「さぁショータイムだぜ」
二人がいなくなったのではなく自分たちが転送魔方陣で移動したことに気づくのに時間はかからなかった。
「ここがその砦か?」
「部屋を出てみればわかるが……」
そうベルヴォルフが言っていると廊下に繋がるドアが無造作に開かれた。そして中から二人の兵士とそれらより位が高そうな男が一人やって来た。
「私はこの砦を納めていますバルニアと申します。あなたが噂のベルヴォルフ殿とユーナ殿ですね。そちらの方々は?」
男は視線を動かす。美女に一度目をとめてから小汚ないおっさんをスルーして可愛らしい女の子……。
「モ、モンスターですか!?」
レヴィアの衣服が良い物であった為、バルニアは最初気づかなかった見たいだ。
「しかし、こんなモンスターは見たことがない」
バルニアがしっかり銀の腕輪を見てからマジマジとレヴィアを見ていると興味本意からか手を伸ばし始めた。
レヴィアはその手に反応するように叩いて振り払おうとした瞬間、横からバルニアの腕が掴まれその動きを止めた。
「俺の許可なくこの子に触ろうとしないでくれるか?」
大地が威圧的な威圧感を出しながら瞳を見続けてそう言うとバルニアはその手を振りはら――。
振りは――。
振り――。
「な!?……くそっ……離せ!!」
何度動かそうとも大地の手を振り払うことができなくてバルニアは焦った様子を見せる。
そこでようやく大地が手を離すとバルニアは掴まれていた腕の局部をさする。
「この男は一体何ですか!?」
憤慨したように言うバルニアにベルヴォルフは少しだけ不満そうに見せながら言う。
「そいつはこの戦争で人死を出さないようにするために来たらしいぞ?」
「何をバカなことを。確かに我が国は戦争での死者を少なくさせるのをモットーにしているが今回は別だ。こちらの兵力は少なく余裕がない。だからこそ鬼神のベルヴォルフ殿を王が寄越してくれたのだ。それをどこの誰だか知らないが誰も死なせないだと?やれるものならやってみろ!」
そのバルニアの言葉を聞いたベルヴォルフはニヤリと笑う。
「だってよダイチ!ここの最高責任者の許可がでたぞ」
ベルヴォルフはそう言いながら部屋を出ていく。
「え?は?」
てっきりベルヴォルフにとって目の上のたんこぶだと思っていたが、切り替えのよさにバルニアは困惑する。
何時もなら同情するところだが今回は残念、リリアとの約束を守るためには全力でのるしかないのだ。
「お、それじゃあ1000人分の収容宜しくな」
そう言って彼の肩をポンと叩きながら大地が出るとレヴィア、ユーナと続いて出ていき、最後尾のフルネールが「私はゆっくり観光させていただきますね」とウィンクしながら言って部屋を出ていった。
「さて、それじゃあ大地さん頑張ってくださいね」
部屋を出るとフルネールがそう言って大地たちとは別々の方向へと歩いていった。
あいつ応援とか言ってなかったか?観光って何だよ……。
大地たちはフルネールの背中を見届けてから大地たちは外へ出た。
目の前に広がるのは果てしない平原だ。それ故に奥の方で大量の豆が動いているのがわかった。恐らくあれが侵攻してきている奴らなのだろう。かなりの距離がありそうだが、なにもしなければここまでやって来てしまう。
「それにしても暑いな……」
「山が近いからな……さて、どうする?」
「どうするも何もやることは決まっているから。とは言え……レヴィアはここにいてくれよな。もしも俺が逃したら頼んだぞ」
「わかったわ。任せてちょうだい」
小さい胸を張りながら拳を自分の胸に当ててレヴィアは自信たっぷりに言う。
「ベルヴォルフのおっさんとユーナさんもここで守る感じでいいか?」
「それは構わないですけど、ダイチさんお一人で本当に大丈夫ですか?」
心配そうに見てくるユーナとは違いベルヴォルフは楽しそうに言う。
「お手並み拝見ってやつだな。ま、気軽にやれよ。お前が失敗してもここに来た奴らは俺達でしっかり処理するからよ」
そんなベルヴォルフの顔をユーナは少しだけ睨んで言う。
「あなた失敗だなんて」
ユーナの威圧感に少しだけ怯んだベルヴォルフ見ながら大地は心配の無さそうな笑みで答える。
「それなら安心していいな。それじゃあ行ってくる」
三人に背中を見せながらあの軍勢に向かって大地は歩き出していく。
数は1000。Sランクハンターでさえ一人では戦い抜くのは無理な数だ。それを大地はやらなければならない。一人も殺さず気絶させ、リリアの魔力が込められた指輪によって転送させて全員捕まえる。
殺傷力のある武器では無理難題だ。数以外に敵方にもSランクハンター並みの人がいることだろう。質も量も兼ね揃えているはずなのだ。
大地は向かう中で武器を召喚する。出し惜しみはなし。と言いたいが殺戮兵器なんて出してしまえば簡単に地獄絵図となってしまう。だからこそ殺傷力を抑えた武器として二丁拳銃をチョイスした。
理由は簡単、アサルトライフルでぶっぱなすよりカッコいいからだ。因みに弾丸は中ると電気ショックが流れて気絶させられる特殊弾だ。
「さぁショータイムだぜ」
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