初めての異世界転生

藤井 サトル

文字の大きさ
上 下
4 / 281
異世界でも家を建てるにはお金が必要

神が与えた力は魔力を使って物理で倒す

しおりを挟む
 いろいろあったけど南の森にこれたぜヒャッホー!

 お楽しみはここからだぜ。そういわんばかりに大地は森の中を駆け回る。

 余力を残しながら走ってもめちゃくちゃ早い。疲れない。反射神経も動態視力も追いつく。

「ふははははは。無敵!!」

 そう言った瞬間、ズガンという音とともに目の前が真っ暗になった。

 何があったかはその感触によってすぐわかる。
 ヒント1:調子こいて飛び跳ねながら疾走していた
 ヒント2:動きながら視線を動かしまくっていた
 ヒント3:ここは森の中

 そう、余所見をしていたため太めの木の枝に向かって顔面を思いっきりぶつけたのだ。

 身体能力が上がっているなら防御力(あるかわからない)も高くなっているんじゃないかと思うが、速度をあげてぶつかることで自傷ダメージはアップしていた。当然痛い。

「いっつぅぅぅ」

 顔を覆い隠しながら痛みをやり過ごそうとする中、近くでカサリと草木が揺れ動く音が聞こえた。

 何事かと振り向くとそこから飛び出した影は大地の前に降り立った。

「これがウォーラビットか。かわ……いくねぇ!」

 その見た目に一瞬可愛いかと錯覚しそうになる。動物のウサギと同じだ。大きさもそこまで大きくなく野良猫くらいだろう。長い耳もキュートである。二本足で立ちあがるのも普通だ。両手をおなかのあたりに置いているのも……かわいいか?その手から一本だけ長い爪がにゅっと伸びている。でもそこまでは可愛いと言い切ってしまってもいいだろう。やばいのは目である。エイリアンよろしく目の大きさが顔の3分の1か、4分の1ほどある。しかも先まで真っ赤に染まった目。怖い……。

 とはいえ、討伐対象のモンスターだ。怖い怖くない関係なく殺る以外の選択肢はない。

「行くぜ!」

 頭の中で銃を思い浮かべる。電子の海、ウキペデアから抜粋するその姿を想像する。

 鉄の塊。全身が黒くトリガーを引けば自動的に上半身がスライドして弾を込める自動拳銃である。ちなみに弾丸はすべて魔法で賄うらしくリロードや弾込めというものはない。

 1秒も満たない時間でハンドガンを手元に召喚した大地はその銃口をウォーラビットに向けた。

 わかる。銃を初めて打つはずなのにどのあたりに銃口を向ければ当たるか。どの程度反動があるか。そういったものが手に取るようにわかるのだ。これもやはり女神サービスか。

 大地は引き金を引いた。銃口から火が噴出し、拳銃の上半身がスライドされ、強烈なほどに高い音が鳴る。打ち出された弾丸は回転しながら正確にウォーラビットの額へと吸い込まれていく。肉を裂き、血を噴出させ、一撃の名のもとにウォーラビットを仕留めた。

「すっげぇ!!」

 拳銃童貞を捨て去った大地はテンションを上げながらさらに2体出てきたウォーラビットに向けて銃口を向けて引き金を引く。無駄のない動きによりウォーラビットもなすすべなくその場で倒れていく。

 やはり拳銃は最高だ。そう思いながらもすぐに戦闘が終わってしまった悲しみを抱きながら……。

 ギルドを出る直前にユーナさんが腰に取り付けてくれたナイフを取り出す。その時にユーナさんの小振りの山を近くで堪能できたのだが……邪念は出来る限り捨てなければ失礼だった為に見ないように努めた。

 ナイフでウォーラビットの右耳だけを採取して袋に詰める。こんな簡単におわった討伐依頼だが、気分を変えて戦えたことを喜ぼうとした瞬間、大地の耳に人の悲鳴が入ってきた。

「なんだ?」

 基本めんどくさがりではある大地。ギルドに登録してハンターになって金を稼げたのなら少しの間ニート生活を考えていたが、女性の悲鳴のようなものが聞こえてしまえば行かざるを得ないだろう。

 あー、下心じゃないぞ?ほんとだぞ?

 大体の悲鳴の位置を目算で定めながら大地は走り出す。今度は木の枝にぶつからないように。

 この森の中で悲鳴って……あー、お約束か?

 そんなことを考えながら大地は悲鳴の元を見つける。もっともそこは森の中でも人工的に作られた森の中の街道といえば良いだろうか。悲鳴を上げたであろう女性は若いようで10代後半か20代前半くらいだろう。服装はドレスみたいなもので貴族なのかもしれない。馬車で来てたのだろうが、その馬車はその辺に転がされている。

 馬は……あ、生きてるっぽい!それに護衛のような人も見かけるな。だけど、一人だけ?残りの人は殉職してしまったのか?

 大地は次にモンスターの方向へと視線を向けた。

 数が多いな。20体くらい?あ~でもなんか後ろからさらに来てそうだな。全部猿のようなモンスターか。徒党を組んで襲ったってところかな?まぁ、別の小説ではゴブリンも徒党を組むしモンスターだって群れていたいってところか。

 あの数相手にしたら……楽しそうだなぁ。せっかくの授かった魔法をぞんぶんに使えそうだし……って俺は戦闘狂じゃないから楽しまない。楽しまないぞ!……どうにもゲーム感覚になってしまうな。

 さて、どうしようかな。このまま助けに入るのは問題ないし、あの数だろうと倒せそうだ。

 ただ、貴族?と関わり合いを持つとめんどくさそうだな。今は確かにお金が欲しいけどマイホームを手に入れたいだけだし、マイホーム手に入れたら依頼こなして簡単なお金稼ぎで過ごしたいだけなんだよなぁ。

 助けない選択肢はないけど、どう助けるかが悩ましい。一応遠距離で姿を見せずに倒すことも余裕だな。スナイパーライフルとか召喚できるし。でも、やっぱちょっとだけ暴れたいかな?チート能力だけど名前さえ出さなきゃわからないよね!

「さて!行きますか!!」



 もうダメかもしれない。初めにそう思ったのはこの街道にはいってからだ。最悪なことにクラスターモンキーに出会ってしまったのだ。クラスターモンキーに私の親衛隊が半分以上殺されてしまった。そこからはその取り巻きである下っ端モンキーの数に押されて、一人、また一人と殺されてしまった。

 いま私を守るのは親衛隊の隊長であり、私の身の回りのお世話係であり、大事な親友。私自身も戦うことはできるが、この数の前じゃ焼け石に水であろう。こんなことになるのならば隣町に行くのではなかった。

 そもそも何故こんな場所にクラスターモンキーがいるのだろうか。今考えていても仕方がないことではあるが、この状況を招いた自分の選択肢やタイミングを呪わざるを得ない。私も親友もこのままここで死ぬかもしれない。

「うあっ!」

「ミリア!!!」

 親友であるミリアが下っ端モンキーの強烈な飛び蹴りを受けて地面へと転がされた。血を吐きながら転がった彼女はその痛みから立てないでいる。

「ごめ、ごめんなさいミリア。私が隣町に行こうなんて気軽に言わなければ……」

「そういわないでください……姫様。私たちを労っての言葉でしょう……」

 息はある。でも早く治療しなければ他の親衛隊のように……。それだけじゃない。自分自身もこのまま死ぬのだろう。

「姫様……お願いです……諦めないで……逃げて……くださ……い……」

 忠誠を誓った愛する姫。その頬に手を当てながら途切れ途切れになりながらも伝えたい言葉を伝える。

 だが、逃げるなんて嫌だった。それはプライドとそして怒りからである。

「すまない。すぐに後を追うよ」

 そういうと姫と呼ばれた女性は剣を構える。

「このアーデルハイド・ロウ・ホワイトの名に懸けて、貴様らを少しでも道ずれにしてやる!!」

 怒気をはらんだその言葉とともに魔力を高める。

 もちろん戦力差がわからないわけでもない彼女はどうしても嫌な汗が流れてしまう。それでも大事な親衛隊を、大事な親友をこんなにされれば黙っていられるわけがない。くじけるなんてありえない。王女としての矜持は今も心にあるのだ。

「はぁぁぁっ!!」

 一瞬で間合いを詰める姫。その一刀はたやすく下っ端モンキーを切り伏せる。

 そしてこれが姫の魔法。火を出したり水を出したり花を出したりするような可憐なものじゃあない。身体強化であり上限突破だ。腕を強化すれば力が強く、足を強化すれば素早く。それが身体強化だ。この魔法では自分の限界までしか底上げすることしかできないが、姫の二つ目の魔法上限突破が身体の強化の重ね掛けである。しかし、重ねがければ体が悲鳴を上げるため、上限突破まで使えばすぐに体はぼろぼろになってしまうだろう。

 下っ端モンキーはそこまで使わなくても倒せるのが救いだ。

「きゃぁっ!」

 だが、数の多さはなめていはいけない。いくら一騎当千しようが、しょせんは1体ずつしか切れぬのであれば追いつめられるのは必然であり、追いつめられれば隙が生まれ、今のように反撃を食らってしまう。

 下っ端モンキーによって蹴り飛ばされ、アーデルハイドは親友の近くまで転がされた。

 剣を手放してしまい、じりじりとにじり寄ってくるモンスター達。ここまでであることに諦めながら親友の手を強く握り、命を散らすその時まで恐怖を少しでも払拭しようと試みる。

「ごめん……ね。ミリア」

「姫……さま……」




 大地は最後に立っていた女性が蹴られた後にモンスター達の前に割って入った。だけど、行動の選択を誤ってしまったことに後悔する。スナイパーライフルで狙撃していれば二人が地面に倒れることはなかった。自分は彼女達を無事に助けることができたはずなのだ。

「すまない……」

 その一言しか言えなかった大地を二人の女性は地面に近い位置から見続ける。誰だかわからないが人が来た。だから二人の女性は願う。せめてこの親友だけでもいいから町へ連れて逃げてくれ。と。

 だが、傷がひどくなっているのか痛みによってあまり声が出ない。その様子をしっかりと見た大地は自分がやれることを全開にして助けて見せると心に誓う。

「時間がないな」

 前口上だのなんだの少しだけ考えたがそんな悠長なことを言ってはいられない。

 先ほどウォーラビットに使用した拳銃を両手で持つ。二丁拳銃の醍醐味だいごみは自由に二つの銃口が使えることだろう。その真価を発揮させるのは今だ。

 四方八方から襲い掛かってくるモンスターを正確に額へと弾丸をぶち込む。弾丸が脳を貫通するたびにその生物は死に至る。最初みた数は20体。今はその3倍くらいに膨れ上がろうとしているが、関係ない!

 一発撃てば一体死ぬ。後ろから来ようと上から来ようと大地は時に回って、時には横に回避しながら縦横無尽に駆け抜けながら引き金を引き続ける。

 それを寝ながら見ていた二人の女性は痛みを忘れてあっけにとらえる。黒い何かを出したと思ったら火を吹いたのだ。だけど。そんなちゃちな火の魔法では倒せない。はずだったが、火を噴くとモンスターが一体死んでいくのだ。理解に及ばない未知の魔法としか言えず、その蹂躙をただ見るしかできなかった。その中でもたった一つの確信を得たのはこの人がいれば親友は助かる。だった。

 2秒に1体のペースで仕留め切り2分で終わらせた大地だが、地面に倒れている女性が僅かに動かせる表情で驚いていた。それは自分――というよりその後ろを見ている。大地は振り返った。

「こいつは大物だな」

 全長5メートルはありそうだ。その姿は猿?ゴリラ?……いや、イエティと言った未知な存在と言った方が良さそうだ。

 巨大な図体、巨大な手足。毛むくじゃらな体。そしてなんか顔がゴリラっぽい。つまりあのモンスター軍団の大ボスだとわかる。

 実質このモンスターはクラスターモンキーと言い、下っ端モンキーを大量に従え町を滅ぼす厄介なモンスターである。このモンスターを1体討伐するのならハンターランクがBなら最低10人、Aなら3人は必要になるだろう。だからこそ、今度こそホワイトキングダムの王女アーデルハイドと、その親友であるミリアは無理だと悟ると、その痛みに耐え兼ね、体が限界に達して二人は意識を手放した。

「だから時間がねぇんだよ」

 もちろん、大地にはそんなこと関係がない。ボスだろうが雑魚だろうがとっとと仕留めて彼女達を町に送り届ける。きっとギルドにいたあの『ちんちくりん』なら回復魔法とかできるだろうと。

 大地は二丁のハンドガンを消すと次の銃を召喚する。

 全体的に長いそれは肩に当てるための銃床と呼ばれる部位が存在する。肩に当てることで照準を安定させる役割を持つ。その先にグリップとトリガーがあるが、もう少し先を見ると弾丸を入れるマガジンがある。もっとも魔法の弾丸のおかげでマガジンは必要はないのだがあったほうがカッコいい。さらに先にいくと長身の銃口がある。この武器はアサルトライフルと呼ばれる代物だ。

「まずは膝を崩させてもらう」

 大地はすぐにトリガーを引く。このモンスターに動かれる前に動きを封じて一気に仕留める。

 アサルトライフルの銃口から火が噴出し続ける。この現象はマズルフラッシュと言って弾丸を発射したときの火薬が銃口付近で燃えるために発生するものだ。魔法の弾丸だけど起きる理由は明白、カッコイイからだ。

 一瞬で何発もの弾丸が発射されるとすべてイエティと思われるモンスターの膝へ命中した。当然、血しぶきを上げモンスターは悲鳴のような鳴き声をあげるが気にする必要はない。

 これで動きを止められたから一気に仕留めたいところだが、このサイズのモンスターを仕留める方法はやはりロケットランチャーか。と考えるが、一つ試してみたいことを大地は思いつく。

 女神は言った。創造魔法だと。それはつまりあるものを呼び出すのではなく造っているということだ。つまり自分の考え方次第で俺が思い描く兵器を呼び出せるのかもしれない。元の世界にあったかなんてわからない――否、なくても作り出せるはずだ。

「これでおしまいだ」

 大地が決め台詞を言うとアサルトライフルを消した。その瞬間、はるか上空。空ではなく宇宙。

 その宇宙空間に一つの衛星のような物を作り上げる。弾丸の変わりに魔力をエネルギーに変換させられる。在り来たりだが武器名をつけるならサテライトバスターだ。

 一瞬でMAXまでチャージを完了させると大地はなんの躊躇ちゅうちょもせずに発動させた。

 サテライトバスターから一筋の光が放出する。高出量のエネルギー体は光線となってイエティに降り注ぎ、一瞬で足だけを残して蒸発させた。

 モンスターを完全に倒した事を見届けた大地は倒れている彼女たちへと振り向いた。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

アブソリュート・ババア

筧千里
ファンタジー
 大陸の地下に根を張る、誰も踏破したことのない最大のロストワルド大迷宮。迷宮に入り、貴重な魔物の素材や宝物を持ち帰る者たちが集まってできたのが、ハンターギルドと言われている。  そんなハンターギルドの中でも一握りの者しかなることができない最高ランク、S級ハンターを歴代で初めて与えられたのは、『無敵の女王《アブソリュート・クイーン》』と呼ばれた女ハンターだった。  あれから40年。迷宮は誰にも踏破されることなく、彼女は未だに現役を続けている。ゆえに、彼女は畏れと敬いをもって、こう呼ばれていた。  アブソリュート・ババ「誰がババアだって?」

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

世界樹を巡る旅

ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった カクヨムでも投稿してます

クラスまるごと異世界転移

八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。 ソレは突然訪れた。 『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』 そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。 …そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。 どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。 …大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても… そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。

見よう見まねで生産チート

立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します) ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。 神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。 もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ 楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。 ※基本的に主人公視点で進んでいきます。 ※趣味作品ですので不定期投稿となります。 コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。

異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜

スクールH
ファンタジー
 家柄こそ全て! 名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。 そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。 名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。 新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。 別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。 軽い感じで呼んでください! ※不快な表現が多いです。 なろうとカクヨムに先行投稿しています。

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

処理中です...