9 / 10
1章
-9- 【自分の痛み、友の痛み】
しおりを挟む
「ごぶっ!?」
「ごぶぶっ」
ゴブリン達の慌てふためく声が聞こえる。全く、面白いもんだな。
さっきまで一対多で猛攻を受けて朽ちかけていた俺の体が気持ちが悪いほど軽くなる。指先がじんと熱くなり、指一本一本から魔力が出ていくのを感じる。
あともう数秒だけ。そしたら慣れる。
【学者化】。それは得体の知れない、未知の力を得ることができる能力だ。
知名度の低い歴史書に数行だけ、存在が仄めかしてあっただけのもの。確認例もなかったことから、その存在はおとぎ話とすらされていた。
……それも先日までの話だが。
なぜ今、こんなに存在の薄い能力に焦点が当たったのか。
その原因となったのが、先日の俺の魔力暴走事件だ。
暴走事件により停学となった俺は、俺を異世界から召喚したジジイ──【賢者アイザック】──のいる、村の郊外に戻ることとなった。
事前に俺が魔力暴走をした事や、その時の状態を聞いていたジジイは、俺が家に帰るまでに、自身の所有する大量の書物からその原因を調べていたらしく、それで一致したのがこの歴史書に書かれていた【学者化】の症状だったのだという。
この学者、かつては多種多様な種類が存在していたらしいが、一部の文献を他の賢者が持っていたりして、これ以上詳しいことが分からないらしい。
曰く、学者能力を扱う者の特徴の一つとして挙げられていたのが、『白目の部分が黒く染まった者』。
──つまり、この前の俺と全く同じ状況だったのだ。
このような目の状態は今までに前例がないらしく、ジジイは今までこんなもの見たことがない。お前はこれで間違いないと断定している。
……まぁ、違わん保証はないが。一応今はこの学者という名前で呼ぶことにする。
さて、学者能力を使うためには【学者化】というものを行う必要がある。その合図が、さっき俺がした詠唱だ。
そして、俺の学者名は【地理学者】と言うらしい。
なぜ分かったかは、名前とか何とか色々あるが……その説明は面倒だ。また落ち着いたら説明する。
【地理学者化】したら何が出来るようになるのか、だと?
それも、今からの俺を見ていれば分かる。
……数日だが、これでも力が制御できるよう練習したんだぜ。
さて、体から不自然な軽さが抜け、少しずつ慣れてきた。
まだ頭から胸の中心内部にかけて酷く眩むが……それも副作用だ。じき治る。
膝をつく必要もなくなり、俺はただ顔を上げて真正面の方を見る。
突然魔力が倍加した俺を見てたじろぐゴブリン達の様が、黒く染まった俺の瞳には──とてもマヌケに映る。
「今度は俺の番だ。易々と逃げられると思うなよ」
「……ごぶあ!ごぶあっ!」
生き残った八体のゴブリンが一斉に前線から引き、魔法詠唱の準備にかかる。向こうは安全な場所から一気にカタをつけるつもりなのだろう。
心配する必要は何もない。
こちらも、最初からそのつもりなのだから。
「「ガアッ!ゴガァッッ!ガッ!!」」
ゴブリン達は息を合わせ、一斉にこちらに魔法弾を発射してきた。その魔法弾はガラス上に垂らされた水滴のように一つにまとまり、ひとつの巨大な魔法弾と化す。
「これはまた……考えたな」
この峡谷を塞ぐのには、十分すぎる大きさだ。
ありったけの魔力をつぎ込んだのか、どのゴブリンも息を切らしてぐったりしている。
諸刃の剣としてこの戦法を取ることにしたのだろう。
この巨大魔法弾が、この勝負の行方を決めるポイントになるのは間違いない。
巨大な魔法弾は峡谷の壁と地面をを削りながら、速度を増してこちらに向かってくる。
「(……なら、こちらは防衛に徹するだけだ)」
これを止められなければ、表裏の鏡もろとも消されてしまう。
鼻の先に一瞬だけ感じた魔法弾の圧を合図に、地面に手を着き、詠唱準備に入る。
すると、足元には四つの魔法陣が浮かび、その光は俺の顔を煌々と照らした。
「……は、魔法陣が、四つ?」
……。
信じられなかった。
この魔法陣は使おうとしている魔法のレベルによって増減するもので、魔法使いはこの魔法陣の個数を見て、本当にその魔法を使うのかを判断する。自身のキャパシティを超える魔力を使うと相手に隙を晒すだけでなく、最悪死に至ることもあるためだ。
……普通、魔法陣は一回の魔法につき一つか二つ、多くても三つだ。
四つとはつまり、普通は使わないほどの大量の魔力を消費することを指す。
……この魔法陣の数を見て肝を冷やす。
俺くらいの若い魔法使いがこの魔法を使うのならば、これは当然致死量に値するのだ。
死という言葉を目の前に、ふと気が小さくなる。
はたして、俺がこんなバケモノレベルの魔法に耐えられるだろうか?
いくら学者化中で魔力が上がっているとはいえ、こんな莫大な魔力を消費する魔法が使えるのだろうか?
俺、 “また死ぬ” のか?
そんなことを考えれば考えるほど、動悸がして、吐き気も増していく。
どうしたら良いのか分からず、ふと足元の魔法陣を見た。
……四つの魔法陣が、だんだん小さくなっている。
「(まずい、詠唱キャンセルが……)」
このまま詠唱をキャンセルして逃げれば、俺は苦しい思いをせずに済むのか……?今箒に乗り込んで飛べば、間に合うはずだ。
痛い思いだって、きっと……。
「……いや、それは違う」
違う。絶対に違う。
ここで俺が引き下がって逃げたところで、確かに痛みも苦しさも感じずに済む。
……けれど。
多分、心は一生痛い。
俺のせいで妖精の村に閉じ込められたみんなや、あの変な笑い方をするエルフの……ソフィアの事を思い出してはずっと苦しい思いをするのだろう。
この痛みを俺は知っている。これは……。
俺があの世界…… “日本” で一度でも感じてみたかった──。
『友を悲しませることで感じる』痛みだ。
俺はこの世界でやっと、 “心から笑える友達”ができて、こうして顔を思い出すだけで、心が締め付けられるような……そんな人を作ることができた。
「こんな所で……怯めるかよっ!!」
今彼らを護れる可能性があるのは、俺しかいない!!
消えかけていた魔法陣が再び展開し、元の大きさに戻る。
魔法陣の光はなお一層俺を照らして、まるで激励の言葉をかけられているように俺の胸の辺りが暖かくなる。
「(……今だ!)」
一度、自らの手で無駄にした人生だ。
人を護るために死ねるのなら──そっちの方がずっとマシだっ!!
「────届けっ!!!」
「『地掌・ストレータムファンクション』っ!!!」
「ごぶぶっ」
ゴブリン達の慌てふためく声が聞こえる。全く、面白いもんだな。
さっきまで一対多で猛攻を受けて朽ちかけていた俺の体が気持ちが悪いほど軽くなる。指先がじんと熱くなり、指一本一本から魔力が出ていくのを感じる。
あともう数秒だけ。そしたら慣れる。
【学者化】。それは得体の知れない、未知の力を得ることができる能力だ。
知名度の低い歴史書に数行だけ、存在が仄めかしてあっただけのもの。確認例もなかったことから、その存在はおとぎ話とすらされていた。
……それも先日までの話だが。
なぜ今、こんなに存在の薄い能力に焦点が当たったのか。
その原因となったのが、先日の俺の魔力暴走事件だ。
暴走事件により停学となった俺は、俺を異世界から召喚したジジイ──【賢者アイザック】──のいる、村の郊外に戻ることとなった。
事前に俺が魔力暴走をした事や、その時の状態を聞いていたジジイは、俺が家に帰るまでに、自身の所有する大量の書物からその原因を調べていたらしく、それで一致したのがこの歴史書に書かれていた【学者化】の症状だったのだという。
この学者、かつては多種多様な種類が存在していたらしいが、一部の文献を他の賢者が持っていたりして、これ以上詳しいことが分からないらしい。
曰く、学者能力を扱う者の特徴の一つとして挙げられていたのが、『白目の部分が黒く染まった者』。
──つまり、この前の俺と全く同じ状況だったのだ。
このような目の状態は今までに前例がないらしく、ジジイは今までこんなもの見たことがない。お前はこれで間違いないと断定している。
……まぁ、違わん保証はないが。一応今はこの学者という名前で呼ぶことにする。
さて、学者能力を使うためには【学者化】というものを行う必要がある。その合図が、さっき俺がした詠唱だ。
そして、俺の学者名は【地理学者】と言うらしい。
なぜ分かったかは、名前とか何とか色々あるが……その説明は面倒だ。また落ち着いたら説明する。
【地理学者化】したら何が出来るようになるのか、だと?
それも、今からの俺を見ていれば分かる。
……数日だが、これでも力が制御できるよう練習したんだぜ。
さて、体から不自然な軽さが抜け、少しずつ慣れてきた。
まだ頭から胸の中心内部にかけて酷く眩むが……それも副作用だ。じき治る。
膝をつく必要もなくなり、俺はただ顔を上げて真正面の方を見る。
突然魔力が倍加した俺を見てたじろぐゴブリン達の様が、黒く染まった俺の瞳には──とてもマヌケに映る。
「今度は俺の番だ。易々と逃げられると思うなよ」
「……ごぶあ!ごぶあっ!」
生き残った八体のゴブリンが一斉に前線から引き、魔法詠唱の準備にかかる。向こうは安全な場所から一気にカタをつけるつもりなのだろう。
心配する必要は何もない。
こちらも、最初からそのつもりなのだから。
「「ガアッ!ゴガァッッ!ガッ!!」」
ゴブリン達は息を合わせ、一斉にこちらに魔法弾を発射してきた。その魔法弾はガラス上に垂らされた水滴のように一つにまとまり、ひとつの巨大な魔法弾と化す。
「これはまた……考えたな」
この峡谷を塞ぐのには、十分すぎる大きさだ。
ありったけの魔力をつぎ込んだのか、どのゴブリンも息を切らしてぐったりしている。
諸刃の剣としてこの戦法を取ることにしたのだろう。
この巨大魔法弾が、この勝負の行方を決めるポイントになるのは間違いない。
巨大な魔法弾は峡谷の壁と地面をを削りながら、速度を増してこちらに向かってくる。
「(……なら、こちらは防衛に徹するだけだ)」
これを止められなければ、表裏の鏡もろとも消されてしまう。
鼻の先に一瞬だけ感じた魔法弾の圧を合図に、地面に手を着き、詠唱準備に入る。
すると、足元には四つの魔法陣が浮かび、その光は俺の顔を煌々と照らした。
「……は、魔法陣が、四つ?」
……。
信じられなかった。
この魔法陣は使おうとしている魔法のレベルによって増減するもので、魔法使いはこの魔法陣の個数を見て、本当にその魔法を使うのかを判断する。自身のキャパシティを超える魔力を使うと相手に隙を晒すだけでなく、最悪死に至ることもあるためだ。
……普通、魔法陣は一回の魔法につき一つか二つ、多くても三つだ。
四つとはつまり、普通は使わないほどの大量の魔力を消費することを指す。
……この魔法陣の数を見て肝を冷やす。
俺くらいの若い魔法使いがこの魔法を使うのならば、これは当然致死量に値するのだ。
死という言葉を目の前に、ふと気が小さくなる。
はたして、俺がこんなバケモノレベルの魔法に耐えられるだろうか?
いくら学者化中で魔力が上がっているとはいえ、こんな莫大な魔力を消費する魔法が使えるのだろうか?
俺、 “また死ぬ” のか?
そんなことを考えれば考えるほど、動悸がして、吐き気も増していく。
どうしたら良いのか分からず、ふと足元の魔法陣を見た。
……四つの魔法陣が、だんだん小さくなっている。
「(まずい、詠唱キャンセルが……)」
このまま詠唱をキャンセルして逃げれば、俺は苦しい思いをせずに済むのか……?今箒に乗り込んで飛べば、間に合うはずだ。
痛い思いだって、きっと……。
「……いや、それは違う」
違う。絶対に違う。
ここで俺が引き下がって逃げたところで、確かに痛みも苦しさも感じずに済む。
……けれど。
多分、心は一生痛い。
俺のせいで妖精の村に閉じ込められたみんなや、あの変な笑い方をするエルフの……ソフィアの事を思い出してはずっと苦しい思いをするのだろう。
この痛みを俺は知っている。これは……。
俺があの世界…… “日本” で一度でも感じてみたかった──。
『友を悲しませることで感じる』痛みだ。
俺はこの世界でやっと、 “心から笑える友達”ができて、こうして顔を思い出すだけで、心が締め付けられるような……そんな人を作ることができた。
「こんな所で……怯めるかよっ!!」
今彼らを護れる可能性があるのは、俺しかいない!!
消えかけていた魔法陣が再び展開し、元の大きさに戻る。
魔法陣の光はなお一層俺を照らして、まるで激励の言葉をかけられているように俺の胸の辺りが暖かくなる。
「(……今だ!)」
一度、自らの手で無駄にした人生だ。
人を護るために死ねるのなら──そっちの方がずっとマシだっ!!
「────届けっ!!!」
「『地掌・ストレータムファンクション』っ!!!」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
戦車で行く、異世界奇譚
焼飯学生
ファンタジー
戦車の整備員、永山大翔は不慮の事故で命を落とした。目が覚めると彼の前に、とある世界を管理している女神が居た。女神は大翔に、世界の安定のために動いてくれるのであれば、特典付きで異世界転生させると提案し、そこで大翔は憧れだった10式戦車を転生特典で貰うことにした。
少し神の手が加わった10式戦車を手に入れた大翔は、神からの依頼を行いつつ、第二の人生を謳歌することした。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
全裸ドSな女神様もお手上げな幸運の僕が人類を救う異世界転生
山本いちじく
ファンタジー
平凡で平和に暮らしていたユウマは、仕事の帰り道、夜空から光り輝く物体が公園に落ちたのを見かけた。
広い森のある公園の奥に進んでいくと、不思議な金色の液体が宙に浮かんでいる。
好奇心を抱きながらその金色の液体に近づいて、不用心に手を触れると、意識を失ってしまい。。。
真っ白な世界でユウマは、女神と会う。
ユウマが死んでしまった。
女神は、因果律に予定されていない出来事だということをユウマに伝えた。
そして、女神にもお手上げな幸運が付与されていることも。
女神が作った別の世界に転生しながら、その幸運で滅亡寸前の人類を救えるか検証することに。
ユウマは突然の死に戸惑いながら、それを受け入れて、異世界転生する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる