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見つかる者。
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だがバルトロメイにツッコミを入れたロダーもまた、『興味』の対象はずいぶんと変わっていた。
『巨乳のねーちゃん』と言ったが、実のところ女性の美醜やスタイル造形に注目していたわけではなく、それらにこだわる女性の方が、彼自身が研究する『美と性』への執着が激しい傾向にある。
全員が全員というわけではないが、まあ概ね──微乳の女性は二回り三回りほどの重量を、相応の果実を持つ女性は代償としてある肉付きを少しでもスマートに、魔力の使い過ぎで眼窩の窪んだ女性は艶やかな肌を、髪色が気に入らない女性は身につけるだけで好きな色になればいいと願う。
だから飲み薬に塗り薬、見た目が変わる魔道具も研究していた。
つまりロダー・ピアーシュという男にとっては『変化』が『興味対象』と言っていいのだろう。
「一応俺も魔法使いの端くれだから、念のため自作の回復薬を持ってたからな。誰にも分けないけど。それを全部飲んで、体力が全回復するまで寝てたってのが正解なんだけど……まあ、拾ってもらってより安全に回復できたから、そこはありがたかったよ」
「そうなの?待ち合わせで寝てたのに、勝手に連れてきてよかったのかなって後から思ったんだけど。全然起きなかったし」
「そうなんだよー。1個1個はそうでもないんだけど、まさか体力回復と外傷回復と精神回復…アレ全部飲んでみたら、めちゃくちゃ眠くなったんだよな~……アディばあさんにちょっと調薬の仕方を教えてもらわないとな~……」
「へぇ~……」
バルトロメイは感心したが、飲み合わせが悪ければ目覚めなかったかもしれないし、何より過剰摂取だったというのは本人が一番わかっている。
今現在こうやって無事でいるからこそ、バルトロメイと共に町中を歩けているのだ。
「……とは言え、やっぱりもう少し何かして出るべきだっ」
「アアアアアアアアンタ!!何で生きてるのよぉぉぉぉぉぉぉ───っ?!」
「うへぇ……」
「え?誰?」
金切り声が指差しと共にロダーに突き付けられ、何度目かのうんざり顔をする連れと声の主を見比べ、バルトロメイはのんきに首を傾げた。
『巨乳のねーちゃん』と言ったが、実のところ女性の美醜やスタイル造形に注目していたわけではなく、それらにこだわる女性の方が、彼自身が研究する『美と性』への執着が激しい傾向にある。
全員が全員というわけではないが、まあ概ね──微乳の女性は二回り三回りほどの重量を、相応の果実を持つ女性は代償としてある肉付きを少しでもスマートに、魔力の使い過ぎで眼窩の窪んだ女性は艶やかな肌を、髪色が気に入らない女性は身につけるだけで好きな色になればいいと願う。
だから飲み薬に塗り薬、見た目が変わる魔道具も研究していた。
つまりロダー・ピアーシュという男にとっては『変化』が『興味対象』と言っていいのだろう。
「一応俺も魔法使いの端くれだから、念のため自作の回復薬を持ってたからな。誰にも分けないけど。それを全部飲んで、体力が全回復するまで寝てたってのが正解なんだけど……まあ、拾ってもらってより安全に回復できたから、そこはありがたかったよ」
「そうなの?待ち合わせで寝てたのに、勝手に連れてきてよかったのかなって後から思ったんだけど。全然起きなかったし」
「そうなんだよー。1個1個はそうでもないんだけど、まさか体力回復と外傷回復と精神回復…アレ全部飲んでみたら、めちゃくちゃ眠くなったんだよな~……アディばあさんにちょっと調薬の仕方を教えてもらわないとな~……」
「へぇ~……」
バルトロメイは感心したが、飲み合わせが悪ければ目覚めなかったかもしれないし、何より過剰摂取だったというのは本人が一番わかっている。
今現在こうやって無事でいるからこそ、バルトロメイと共に町中を歩けているのだ。
「……とは言え、やっぱりもう少し何かして出るべきだっ」
「アアアアアアアアンタ!!何で生きてるのよぉぉぉぉぉぉぉ───っ?!」
「うへぇ……」
「え?誰?」
金切り声が指差しと共にロダーに突き付けられ、何度目かのうんざり顔をする連れと声の主を見比べ、バルトロメイはのんきに首を傾げた。
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