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第1章 学園編〜天然王子とその護衛(クラスメイト)たち
参観日でざまぁする ①
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【今回の学習】
夫婦かよ!
————————————————————
「よし、行くか」
ネクタイを締め気合をいれる。
今日は向葵ちゃんの授業参観の日だ。
向葵ちゃんは先に登校している。
タマちゃんに向葵ちゃんがイジメられていることを伝えると「存分に暴れてしまえ」と言ってくれて、学園を休ませてくれた。
タマちゃん、まじ最高!
「朱莉ー!いいかー?」
「ちょっと待ってー」
朱莉の部屋に行き、準備が出来たか聞く。
しばらくしたら出てきた。
「お待たせ……」
俺は我を忘れて、朱莉の姿に釘付けになる。
———綺麗だ
授業参観とあって制服ではなく、ちゃんとした服装で行くことにした。
「ど、どうかな?」
恥ずかしそうにしている様子だが、その格好は綺麗という感想しか出てこないものだった。
いつもサイドテールにしている髪は下ろされており、服装も袖のフリルが可愛い黒色の服に、ウエストには細めのベルトを巻いていて、ブラウンのパンツを履いてる。
格好はシンプルながらも清楚で大人っぽいと思わせるコーデだ。
「す、凄く似合ってるぞ……」
いつもと違いすぎるので、ドキドキして目を合わせられない。
「ありがとう……。アツも髪型とか含めてカッコいいよ……」
俺のは紺色のスーツだ。髪型は気合を入れてオールバックにしてみた。
「あ、ありがとう……」
なんか2人して恥ずかしがっているが、目的は向葵ちゃんをイジメている2人に復讐すること。
「そ、それじゃあ行くか……」
「う、うん……」
俺たちはぎこちないながらも向葵ちゃんが通う学校へと移動した。
◇◇◇
「朱莉お姉ちゃんとにぃにが来るの楽しみだな~」
今日は小学校の参観日なの!
ママが来れないのは残念だけど、代わりに朱莉お姉ちゃんとにぃにが来てくれる。
「ふふーん♪」
楽しみでついつい頬がにやけてしまう。
「ちょっと、何ニヤニヤしてるの!」
そんな時、だった。
私に対して冷たく当たる人物がいた。
「優子ちゃん……」
石川優子ちゃん。元気で明るくていい子だと思うけど……
「気持ち悪い笑顔見せないで!不快だから!」
向葵に対しては当たりが強い。
前までは優しかったのに……。
「向葵ちゃんにそんなこと言わないで!」
私の隣の席の林田桜ちゃんが怒ってくれた。
「何よ!地味子の癖に!」
優子ちゃんが私に冷たくなったのは、桜ちゃんを庇ったからである。
放課後、上履きを取られて泣いていた桜ちゃんを見て、すぐに優子ちゃんから上履きを取り返した。
それがきっかけで、優子ちゃんは私に冷たくあたる。
一番酷かったのは、お気に入りの筆箱をボロボロにされたこと。あの時は泣きそうだったけど、ママやお姉ちゃんたちに心配掛けたくなかったから誤魔化した。
「そんなこと言っちゃダメなんだよ!」
桜ちゃんを悪く言われ怒る。
「ふん、生意気ね。アンタたちなんて友達がいない同士なんだから!」
優子ちゃんという通り私には友達がいない。前まではみんな話しかけくれたけど、優子ちゃんに冷たくされてからみんな、私に関わらなくなった。
優子ちゃんは「ふん!」と言い席についた。
「私のせいでごめんね向葵ちゃん……」
「全然大丈夫だよ~」
優子ちゃんがやっていることは間違っている。だから、桜ちゃんが謝る必要なんて無いはずなのに……。
「何があっても私は桜ちゃんの味方だからね」
「あ、ありがとう……」
早く優子ちゃんへの嫌がらせが収まることを願う。
夫婦かよ!
————————————————————
「よし、行くか」
ネクタイを締め気合をいれる。
今日は向葵ちゃんの授業参観の日だ。
向葵ちゃんは先に登校している。
タマちゃんに向葵ちゃんがイジメられていることを伝えると「存分に暴れてしまえ」と言ってくれて、学園を休ませてくれた。
タマちゃん、まじ最高!
「朱莉ー!いいかー?」
「ちょっと待ってー」
朱莉の部屋に行き、準備が出来たか聞く。
しばらくしたら出てきた。
「お待たせ……」
俺は我を忘れて、朱莉の姿に釘付けになる。
———綺麗だ
授業参観とあって制服ではなく、ちゃんとした服装で行くことにした。
「ど、どうかな?」
恥ずかしそうにしている様子だが、その格好は綺麗という感想しか出てこないものだった。
いつもサイドテールにしている髪は下ろされており、服装も袖のフリルが可愛い黒色の服に、ウエストには細めのベルトを巻いていて、ブラウンのパンツを履いてる。
格好はシンプルながらも清楚で大人っぽいと思わせるコーデだ。
「す、凄く似合ってるぞ……」
いつもと違いすぎるので、ドキドキして目を合わせられない。
「ありがとう……。アツも髪型とか含めてカッコいいよ……」
俺のは紺色のスーツだ。髪型は気合を入れてオールバックにしてみた。
「あ、ありがとう……」
なんか2人して恥ずかしがっているが、目的は向葵ちゃんをイジメている2人に復讐すること。
「そ、それじゃあ行くか……」
「う、うん……」
俺たちはぎこちないながらも向葵ちゃんが通う学校へと移動した。
◇◇◇
「朱莉お姉ちゃんとにぃにが来るの楽しみだな~」
今日は小学校の参観日なの!
ママが来れないのは残念だけど、代わりに朱莉お姉ちゃんとにぃにが来てくれる。
「ふふーん♪」
楽しみでついつい頬がにやけてしまう。
「ちょっと、何ニヤニヤしてるの!」
そんな時、だった。
私に対して冷たく当たる人物がいた。
「優子ちゃん……」
石川優子ちゃん。元気で明るくていい子だと思うけど……
「気持ち悪い笑顔見せないで!不快だから!」
向葵に対しては当たりが強い。
前までは優しかったのに……。
「向葵ちゃんにそんなこと言わないで!」
私の隣の席の林田桜ちゃんが怒ってくれた。
「何よ!地味子の癖に!」
優子ちゃんが私に冷たくなったのは、桜ちゃんを庇ったからである。
放課後、上履きを取られて泣いていた桜ちゃんを見て、すぐに優子ちゃんから上履きを取り返した。
それがきっかけで、優子ちゃんは私に冷たくあたる。
一番酷かったのは、お気に入りの筆箱をボロボロにされたこと。あの時は泣きそうだったけど、ママやお姉ちゃんたちに心配掛けたくなかったから誤魔化した。
「そんなこと言っちゃダメなんだよ!」
桜ちゃんを悪く言われ怒る。
「ふん、生意気ね。アンタたちなんて友達がいない同士なんだから!」
優子ちゃんという通り私には友達がいない。前まではみんな話しかけくれたけど、優子ちゃんに冷たくされてからみんな、私に関わらなくなった。
優子ちゃんは「ふん!」と言い席についた。
「私のせいでごめんね向葵ちゃん……」
「全然大丈夫だよ~」
優子ちゃんがやっていることは間違っている。だから、桜ちゃんが謝る必要なんて無いはずなのに……。
「何があっても私は桜ちゃんの味方だからね」
「あ、ありがとう……」
早く優子ちゃんへの嫌がらせが収まることを願う。
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