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第1章 学園編〜天然王子とその護衛(クラスメイト)たち
第7話 えっ、俺、なんかしちゃった?
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【今回の学習】
何かやらかしたようです
—————————————————————
あっという間の放課後。
———ブーブー
腕輪からなる通知音。
ずっとピカピカ光っていて気になっていたんだよなー。
試しに開いてみることにした。
すると……
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
「うおっ!?」
ズラッと下まで『勧誘が申請されました』という文字が並んでいた。下には100件以上と書かれている。
「あーそれ、勧誘の申請メールね」
帰る支度をしている朱莉が教えてくれる。
「勧誘って、メールでも出来たんだ」
じゃあ休み時間来ていた人達はなんだったんだ……。
「まあ、そうね。でも申請メールが来るのは最初だけだから」
朱莉の説明を聞きながら空中に投影された四角いスクリーンを操作する。
とりあえず一番上の人から返信していこうと文字を打ち終わった時だった。
「ちなみにそれ、返信したらダメだからね?」
「えっ」
朱莉がいい終わると同時に【送信】ボタンを押してしまった。
「まさか……送ったの?」
「お、おう……」
朱莉は鬼気迫る表情で俺の右手に付けている腕輪を見る。
ほかの4人も腕輪を覗いていた。
「送信先は……『黒崎千里』かぁ……。悪い噂を聞く人じゃないね」
「でも警戒はしといた方がいいよ」
「私、データ送って貰いましょうか?」
何やら作戦会議のようなものをしている。
送信しただけでここまで大ごとになるとは……。
「ちなみに、なんで返信したらダメなの?」
「メールが返ってきたら自分に気があるんじゃないと思うのよ」
「えっ、断りのメールなのに?」
「そういうものなのよ。まだ一斉返信だけじゃないだけいいわ。はい全消去」
俺の腕輪を操作し、メールを消す朱莉。先程まであった100件を超えるメールが一瞬にして消えた。
「申請ブロックしないと」
再び、俺の腕輪を操作する朱莉。右腕に柔らかい感触が度々当たるのは黙っておこう。
「これで申請が来ないから」
「ほうほう。だから休み時間みたいに言い寄ってくるのか」
「そういうこと」
腕輪の使い方も覚えないとなー。
◇◇◇
ここは選抜に入らなかった生徒が集まる普通の教室。もちろん、男子はいない。
「菫沢さんに追い返されたー」
「というか、女の子のことを庇う男の子って久しぶりに見た!」
「ますます興味が湧いたよね!」
休み時間に 2ーwに行ってきた女子生徒が楽しげにそう話す。
——ブーブー
すると、腕輪から通知音が鳴った。
急いで確認すると……、
『すいませんが、勧誘は断ります』
勧誘却下のメールだった。
申請を断られるのは分かっていたが……。
「一応勧誘申請のメールも送ったけど、絶対見てないよね」
「絶対、護衛が管理してそう」
「申請ブロック設定されてそうだよねー」
クラスの人の話を聞き、私は嬉しくなった。
「てことは、私にだけ返信くれたんたぁ……」
断りのメールだったものの、彼は私にだけはちゃんと返信してくれた。
私だけという特別扱い状態に思わず頬がにやける。
「おい地味子、何ニヤニヤしてるんだよ。気持ち悪い」
私の顔をみた1人の女子生徒が吐き捨てるように言った。
いつもなら腹立たしい陽キャの文句も今回ばかりは気にもならない。
「す、すいません」
軽く謝りながら再びスクリーンを見る。
メッセージの他にもちろん、送信者の名前も載っている訳で……
「『八神碧月』くんかぁ……。ふふっ、どんな素敵な人なんだろう」
私は顔も知らない男の子に心躍らされた。
何かやらかしたようです
—————————————————————
あっという間の放課後。
———ブーブー
腕輪からなる通知音。
ずっとピカピカ光っていて気になっていたんだよなー。
試しに開いてみることにした。
すると……
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
勧誘が申請されました
「うおっ!?」
ズラッと下まで『勧誘が申請されました』という文字が並んでいた。下には100件以上と書かれている。
「あーそれ、勧誘の申請メールね」
帰る支度をしている朱莉が教えてくれる。
「勧誘って、メールでも出来たんだ」
じゃあ休み時間来ていた人達はなんだったんだ……。
「まあ、そうね。でも申請メールが来るのは最初だけだから」
朱莉の説明を聞きながら空中に投影された四角いスクリーンを操作する。
とりあえず一番上の人から返信していこうと文字を打ち終わった時だった。
「ちなみにそれ、返信したらダメだからね?」
「えっ」
朱莉がいい終わると同時に【送信】ボタンを押してしまった。
「まさか……送ったの?」
「お、おう……」
朱莉は鬼気迫る表情で俺の右手に付けている腕輪を見る。
ほかの4人も腕輪を覗いていた。
「送信先は……『黒崎千里』かぁ……。悪い噂を聞く人じゃないね」
「でも警戒はしといた方がいいよ」
「私、データ送って貰いましょうか?」
何やら作戦会議のようなものをしている。
送信しただけでここまで大ごとになるとは……。
「ちなみに、なんで返信したらダメなの?」
「メールが返ってきたら自分に気があるんじゃないと思うのよ」
「えっ、断りのメールなのに?」
「そういうものなのよ。まだ一斉返信だけじゃないだけいいわ。はい全消去」
俺の腕輪を操作し、メールを消す朱莉。先程まであった100件を超えるメールが一瞬にして消えた。
「申請ブロックしないと」
再び、俺の腕輪を操作する朱莉。右腕に柔らかい感触が度々当たるのは黙っておこう。
「これで申請が来ないから」
「ほうほう。だから休み時間みたいに言い寄ってくるのか」
「そういうこと」
腕輪の使い方も覚えないとなー。
◇◇◇
ここは選抜に入らなかった生徒が集まる普通の教室。もちろん、男子はいない。
「菫沢さんに追い返されたー」
「というか、女の子のことを庇う男の子って久しぶりに見た!」
「ますます興味が湧いたよね!」
休み時間に 2ーwに行ってきた女子生徒が楽しげにそう話す。
——ブーブー
すると、腕輪から通知音が鳴った。
急いで確認すると……、
『すいませんが、勧誘は断ります』
勧誘却下のメールだった。
申請を断られるのは分かっていたが……。
「一応勧誘申請のメールも送ったけど、絶対見てないよね」
「絶対、護衛が管理してそう」
「申請ブロック設定されてそうだよねー」
クラスの人の話を聞き、私は嬉しくなった。
「てことは、私にだけ返信くれたんたぁ……」
断りのメールだったものの、彼は私にだけはちゃんと返信してくれた。
私だけという特別扱い状態に思わず頬がにやける。
「おい地味子、何ニヤニヤしてるんだよ。気持ち悪い」
私の顔をみた1人の女子生徒が吐き捨てるように言った。
いつもなら腹立たしい陽キャの文句も今回ばかりは気にもならない。
「す、すいません」
軽く謝りながら再びスクリーンを見る。
メッセージの他にもちろん、送信者の名前も載っている訳で……
「『八神碧月』くんかぁ……。ふふっ、どんな素敵な人なんだろう」
私は顔も知らない男の子に心躍らされた。
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