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第1章 学園編〜天然王子とその護衛(クラスメイト)たち

第3話 学園ルール、ご説明します①

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【今回の学習】
指名オーダー』『勧誘アプローチ』『願望ジャッチメント
————————————————————

「まずはクラスについての説明だ。クラスの女子の最低人数が5人。最大人数は30人と決められている」

 30人が普通のクラスの人数くらいだよな。じゃあなんで……

「じゃあなんで最低人数の5人しかいないのか、という顔をしているな。それは今から説明する学園ルールにある」

 すると、タマちゃんは黒板に何やら書き始めた。

指名オーダー
勧誘アプローチ
願望ジャッチメント


「八神坊が最初に覚える事はこの3つだ。まず指名オーダーは、八神坊がこのクラスに入れたいという女子生徒を指名できる」

「さっきの話からすると、自分が指名した人たちでクラスを構成していくってこと?」

「飲み込みが早いな、そうだ。簡単に言えば自分好みの女子生徒が集まったクラスを作れるということだ。もちろん、女子生徒側は断ることもできる」

 だから最低人数の5人しかいないのか。自分が気に入った女子生徒だけでクラスを構成していく、かぁ……。

「ただ、注意点がある」

「注意点?」

「八神坊は白き腕輪ホワイト・バングルを付けている。つまり、白き腕輪ホワイト・バングルを付けている女子生徒にしか指名ができない」

 周りを見渡すと、確かに5人共白き腕輪ホワイト・バングルだ。

「つまり、同じ色の腕輪をつけている同士じゃないとクラスが作れないってことか」

  俺の言葉にタマちゃんはウンウンと頷く。

「次の勧誘アプローチは、簡単に言うと、八神坊のクラスに入りたい女子生徒が言い寄ってくることだな」

「言い寄ってくる……」

「嫌なら断ることができる。そして、過剰な勧誘アプローチをする女子生徒から守るために護衛クラスメイトがいる」

 な、なるほど……。

「最後の願望ジャッチメントは少し複雑でな。 この学園には八神坊以外にも複数の男がいる。 中には、クラスの定員を満たしているところもある。 もし、他の男のクラスに気に入った女子生徒がいた場合、『和解』『取引』『争奪戦ゲーム』、この3つのどれかをする事で自分のクラスに女子生徒を入れることができる」

 和解と取引はなんとなく分かるけど……

「『争奪戦ゲーム』って、なんですか?」

 そう聞くと気難しい顔をされる。

「これについてはまだ八神坊は知る必要はない。 簡単にいえば、1人の女子生徒に対して、複数の願望ジャッチメントがあった場合のみに発生するものだ」

 ここで話をまとめてみよう。
指名オーダー』が自分の入れたい女子生徒を指名でき、クラスに入れることができる。
 そして、相手は拒否できる。

勧誘アプローチ』は自分のクラスに入りたいという女子生徒が言い寄ってくる。 
 そして、拒否できる。

願望ジャッチメント』は他のクラスに在籍している女子生徒を自分のクラスに入れることができ、方法としては『和解』『取引』そして、『争奪戦ゲーム』がある。

指名オーダー勧誘アプローチ願望ジャッチメントかぁ……」

「どうした八神坊、何か不満なことでもあるのか?」

「そうですね……。女の子を物扱いしているのに不満です」

 俺がそう言うと、タマちゃんは目を見開き驚いていた。

「……八神坊、お前さんは優しいな」

 ふっと微笑む。心なしかクラスのみんなが微笑んでいる気がする。

「これがパラレルワールドの掟ってやつだから仕方がないんだよ。その気持ちだけで十分だ」

 5年の間に変わってしまったな……。
 
「さて次は生徒会こと、【Queens】のことについて説明する」
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