Dream school?

nall

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プロローグ

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「ふん、あんな凡人がよくこの学校にはいれたわね。」
誰かがため息をつく。
「お嬢様、お言葉ですがあの方のお母様は、一日でH県を潰したという幻のあの方です。」
ピーンと張った空気を壊すような笑い声が聞こえてきた。多分、お嬢様の笑い声だと思う。が、無視しておこう。しかし、確かに信じれない点が多いが、有名なニュースでもやっていたから本当だと思うが。私が上の空なのに気づかれた。不敵な笑みを浮かべたお嬢様。
「よし、お前は棚畑 美月を監視しろ」
「はっ!」

その頃、
ピピピッ ピピピッ ピピ..ダンッ!
「うーん...今は何時だろ、ってもう時間!じゃなかった。良かった~1時間見間違えてた。」
その時、
ダンダンダン!
もしかして!?(゜ロ゜;
「おいお前!ご飯食べるぞ!」
やっぱり。
「うーん 今着替えてる。」
こいつは、お母さんの再婚相手が連れてきた子、湊人。たまたま生まれた年、月、日が、全部一緒。生まれた病院も一緒でいろいろと奇跡。
「着、着替えてたのか、ごめんな。」
何でいつも湊人は赤面しているんだ?(-ω- ?)まあ、気にしないでおこっか。
するとおかあさんが、
「あなたたち、今日は大事な話があるからはやく降りてきなさい。」
何なんだ。こんな日に限って。今日は中学の入学式兼始業式なのに!
「大事なお知らせです。今日からあなたたちは私の代わりにスパイとしてDreamスクールっていう学校のスパイをしてきてね。」
私達は目がてんになった。だって、私たちがスパイになる理由が、
 「私がそこに行くとおかしいじゃない(^o^)」
あきれた。しかし、私達はもう公立の学校に入るって決めたはず。すると、お母さんは悟ったように
「そんな手続き終わってるわよ。あーもうこんな時間!学校に行ってきなさーい」
と放り出された。けど、再度顔を出して
「あ、そうそう。そこの学校はスマホOKだからスマホどうぞ~」
とスマホを投げてまた閉められた。
「よ、良かったな。念願のスマホだろ?」
こいつは、自閉症なのだろうか。いつも顔が赤く、あがり症っぽくておどおどしている。まあいっか。
「やべぇ、ガチで遅刻する!はやく湊も来て!」
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