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23 バーバレラは王都で国境と国を守っています!
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私とセルゲウス様は結局新築の家を建てた。それぞれの屋敷はあるが、王都の貴族街の中心部に二人で住む、本来の家系の屋敷よりも慎ましやかな家だ。
お互い違う仕事なので、馬車は2台以上あるし、庭も立派で、どこが慎ましやかだと言われかねないが、こればかりは仕方ない。お互いの身分を考えるとどうしてもこうなってしまう。
両翼ある2階建てで、部屋数はそこまで多くない。とはいえ、客間は10以上あるし、サロンも応接間もいくつかあるので、やはり、どこが! という声は飛んできそうだけれど。
私たちには違う仕事がある。その中には、私が婚前には知らされていなかったものもあったけれど、これは秘密の仕事だからそれで正しいし、私が万が一間違えた時にはセルゲウス様が正してくれると信じられた。
その時に、セルゲウス様が言っていた。
「その私が間違えた時には、君が正してくれ、バーバレラ。責を負わせてしまってすまないが……」
「いいえ、いいえ。セルゲウス様。……その責、必ず負います。あなたと私は、夫婦ですから」
私たちは結局、一番信用できる相手と、自分たちを見張り合うという約束をした。
常に伴侶の目に恥ずかしくない人間であるように。貴族であるように。そして、間違いかけたら必ず道を正すように。
国王陛下にも両親にも、フレデリカ王女にも言えない二人だけの秘密。
そして、王都の社交界での戦いは、なかなか大変だった。
国境を守っている時には感じた事のない女性との付き合いの難しさ。それで取引が飛びかねない事もあるし、公爵夫人でもあり、辺境伯でもある私は王都での戦いに暫く集中せざるを得なかった。
しかし、そこはフレデリカ王女が手伝ってくれている部分もある。強いつながりを作れるようにお茶会や遠乗りの場を設けてくれるのだ。
こうして、遠くの父と連携を取りながら、私は王都で領地を守っている。そして、公爵夫人として公爵も。
セルゲウス様も同じだろう。仕事上どうしても王都を離れられない彼の代わりに、彼の領地を視察に行く事もあった。我が領との取引も考えたりと、お互いの領地を発展させていくべく知識の共有もして……と、忙しく過ごしていた。
子供はまだできないが、充足している。やりたい事を、……思っていた形ではないけれど、やれている。
セルゲウス様の仕事がいつ後任に引き継がれるかは分からない。それでなくても、おもての公爵での仕事も王都で行った方が都合がいい事が多い。
私は国境を守る騎士領主になりたいとずっと思っていたが、こんなところにも戦場があった。
結局、私はやりたかったことを叶えて、素敵な旦那様と共に、辺境伯として過ごしている。
剣を置いてドレスを着て戦う、辺境伯として、私は王都で国境と国を守っている。
……でも時々、思い切り馬を走らせて剣を振りたくなってしまうのだけれど、それは劇的に増えた夜会とお茶会の分のダイエットの為という事で……こっそり続けさせてもらおう。
お互い違う仕事なので、馬車は2台以上あるし、庭も立派で、どこが慎ましやかだと言われかねないが、こればかりは仕方ない。お互いの身分を考えるとどうしてもこうなってしまう。
両翼ある2階建てで、部屋数はそこまで多くない。とはいえ、客間は10以上あるし、サロンも応接間もいくつかあるので、やはり、どこが! という声は飛んできそうだけれど。
私たちには違う仕事がある。その中には、私が婚前には知らされていなかったものもあったけれど、これは秘密の仕事だからそれで正しいし、私が万が一間違えた時にはセルゲウス様が正してくれると信じられた。
その時に、セルゲウス様が言っていた。
「その私が間違えた時には、君が正してくれ、バーバレラ。責を負わせてしまってすまないが……」
「いいえ、いいえ。セルゲウス様。……その責、必ず負います。あなたと私は、夫婦ですから」
私たちは結局、一番信用できる相手と、自分たちを見張り合うという約束をした。
常に伴侶の目に恥ずかしくない人間であるように。貴族であるように。そして、間違いかけたら必ず道を正すように。
国王陛下にも両親にも、フレデリカ王女にも言えない二人だけの秘密。
そして、王都の社交界での戦いは、なかなか大変だった。
国境を守っている時には感じた事のない女性との付き合いの難しさ。それで取引が飛びかねない事もあるし、公爵夫人でもあり、辺境伯でもある私は王都での戦いに暫く集中せざるを得なかった。
しかし、そこはフレデリカ王女が手伝ってくれている部分もある。強いつながりを作れるようにお茶会や遠乗りの場を設けてくれるのだ。
こうして、遠くの父と連携を取りながら、私は王都で領地を守っている。そして、公爵夫人として公爵も。
セルゲウス様も同じだろう。仕事上どうしても王都を離れられない彼の代わりに、彼の領地を視察に行く事もあった。我が領との取引も考えたりと、お互いの領地を発展させていくべく知識の共有もして……と、忙しく過ごしていた。
子供はまだできないが、充足している。やりたい事を、……思っていた形ではないけれど、やれている。
セルゲウス様の仕事がいつ後任に引き継がれるかは分からない。それでなくても、おもての公爵での仕事も王都で行った方が都合がいい事が多い。
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結局、私はやりたかったことを叶えて、素敵な旦那様と共に、辺境伯として過ごしている。
剣を置いてドレスを着て戦う、辺境伯として、私は王都で国境と国を守っている。
……でも時々、思い切り馬を走らせて剣を振りたくなってしまうのだけれど、それは劇的に増えた夜会とお茶会の分のダイエットの為という事で……こっそり続けさせてもらおう。
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あぁ!
面白かった!!
ありがとうございました(≧∇≦*)✧︎
その後の小話読みたいです!!