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17 最近、少し、調子がおかしい(※ジャスミン視点)
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ローラン様が帰られてから、私は風邪をこじらせて、もう暫く聞いていないフリージア様の声に思いを馳せた。
私はフリージア様の声も大好きだけれど、話し方、仕草、穏やかな性格、見た目も、とても好き。
まるで自分の才能になんて興味が無くて、少し世間知らずで(それは多分に私が邪魔してきたからだけれど)、でも頭は悪くない。聡い方だと思う。
そして、思ったよりも、フリージア様は私のことを見ていたし、感情の機微には疎いようだった。
もう2週間は会っていない。とても寂しいけれど、ローラン様が居てくれた間は、それを忘れていた。
寂しがる必要なんてないのかもしれない。私に、ローラン様が想いを寄せてくださっているのは、もう最初から分かっていたことでもあるし。
それを無碍にしてきた自分が少し嫌い。フリージア様のことが大好きだからと言って、私は、私に向けられる感情を無碍にしていい理由にはならない。
今日、一生懸命私が喜ぶような話をしてくれたローラン様は、本当に優しくて、いい人だと思う。
フリージア様だけじゃない、私の心の中にも他の人が居るスペースができてきた。
ローラン様はとてもいい人だ。……私は、絆されているのかもしれない。バロック様を見ても感じるのは、フリージア様を傷つけないか、という気持ちなのに、ローラン様と一緒に居る時に感じたのは、安心感。
もっと一緒に居たい、という気持ちが、私の中にもある。
でも、一番一緒にいたくて、ずっと側で見守っていたいのはフリージア様。私の中で、彼女は本当に、一番大事なところにいる。
でも、バロック様はずっと見ていたけれど、いい人だ。ローラン様もバロック様も、素敵な方だ。そして、フリージア様の2番目のお友達になったバロック様が、どれだけフリージア様に対して優しく接していたかを知っている。
だから誤解を聞いた時には、少しショックだった。フリージア様に誤解させるようなことをしてしまった自分も……少しだけ鈍い、フリージア様のことも、ちょっとだけ嫌だと思ってしまった。
(こんなの、私らしくない)
本当にそう思う。こんなの私らしくない。フリージア様のことで嫌いな部分がある私なんて、私らしくない。
けれど、変化した。私たちは社交界に飛び込み、他の人との親交も増えた。それで見えて来るものがあるのは、おかしなことじゃない。
どうかフリージア様が、バロック様のお気持ちを受け容れてくれますように、と思わずにはいられなかった。
でも……、それでも、私が一番の親友で、一番フリージア様の幸せを願っている。これはきっと、矛盾しない感情のはずだ。
あんまり考え込みたくない。はやく体力を戻して、早くフリージア様に会いに行きたい。
喜びでいっぱいの笑顔で、声で、仕草で迎え入れられたら、私はそれが一番幸せだと思う。
それとは別に、ローラン様にも……ちゃんと向き合わなければ。
フリージア様が一番大事な私でも、好きでいてくれますか、と、もし告白されるようなことがあれば聞いてみよう。
考えることがいっぱいだ。
疲れてしまった私は、早めにベッドに入ることにした。ちゃんとご飯も食べて、元気をつけて、たくさん寝て。
ちょっと変な調子の自分を、早く、元に戻したかった。
私はフリージア様の声も大好きだけれど、話し方、仕草、穏やかな性格、見た目も、とても好き。
まるで自分の才能になんて興味が無くて、少し世間知らずで(それは多分に私が邪魔してきたからだけれど)、でも頭は悪くない。聡い方だと思う。
そして、思ったよりも、フリージア様は私のことを見ていたし、感情の機微には疎いようだった。
もう2週間は会っていない。とても寂しいけれど、ローラン様が居てくれた間は、それを忘れていた。
寂しがる必要なんてないのかもしれない。私に、ローラン様が想いを寄せてくださっているのは、もう最初から分かっていたことでもあるし。
それを無碍にしてきた自分が少し嫌い。フリージア様のことが大好きだからと言って、私は、私に向けられる感情を無碍にしていい理由にはならない。
今日、一生懸命私が喜ぶような話をしてくれたローラン様は、本当に優しくて、いい人だと思う。
フリージア様だけじゃない、私の心の中にも他の人が居るスペースができてきた。
ローラン様はとてもいい人だ。……私は、絆されているのかもしれない。バロック様を見ても感じるのは、フリージア様を傷つけないか、という気持ちなのに、ローラン様と一緒に居る時に感じたのは、安心感。
もっと一緒に居たい、という気持ちが、私の中にもある。
でも、一番一緒にいたくて、ずっと側で見守っていたいのはフリージア様。私の中で、彼女は本当に、一番大事なところにいる。
でも、バロック様はずっと見ていたけれど、いい人だ。ローラン様もバロック様も、素敵な方だ。そして、フリージア様の2番目のお友達になったバロック様が、どれだけフリージア様に対して優しく接していたかを知っている。
だから誤解を聞いた時には、少しショックだった。フリージア様に誤解させるようなことをしてしまった自分も……少しだけ鈍い、フリージア様のことも、ちょっとだけ嫌だと思ってしまった。
(こんなの、私らしくない)
本当にそう思う。こんなの私らしくない。フリージア様のことで嫌いな部分がある私なんて、私らしくない。
けれど、変化した。私たちは社交界に飛び込み、他の人との親交も増えた。それで見えて来るものがあるのは、おかしなことじゃない。
どうかフリージア様が、バロック様のお気持ちを受け容れてくれますように、と思わずにはいられなかった。
でも……、それでも、私が一番の親友で、一番フリージア様の幸せを願っている。これはきっと、矛盾しない感情のはずだ。
あんまり考え込みたくない。はやく体力を戻して、早くフリージア様に会いに行きたい。
喜びでいっぱいの笑顔で、声で、仕草で迎え入れられたら、私はそれが一番幸せだと思う。
それとは別に、ローラン様にも……ちゃんと向き合わなければ。
フリージア様が一番大事な私でも、好きでいてくれますか、と、もし告白されるようなことがあれば聞いてみよう。
考えることがいっぱいだ。
疲れてしまった私は、早めにベッドに入ることにした。ちゃんとご飯も食べて、元気をつけて、たくさん寝て。
ちょっと変な調子の自分を、早く、元に戻したかった。
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