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まぬけの旋律
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大路を往く子供たちが、何やら陽気に歌っている。
まへまへかたつぶり まはぬものならば
馬の子や牛の子にくゑさせてん ふみわらせてん
まことにうつくしく舞うたらば 華の園まで遊ばせん
(舞えや、舞えや、かたつむり。舞わねば馬や牛に蹴らせるぞ。踏み潰させるぞ。もし見事に舞えたなら、華の園で遊ばせてやろう。)
りつは、大路のわきにあった木組みの荷置き台に腰掛け、ぼーっと子供たちの行方を目で追った。
呑気なものだ。今こうしている間にも、静乃は苦しんでいるというのに。何も知らない子供たちは、まるでこの世に苦しみなどないというように。
「まへまへ かたつぶり まはぬものならば――」
りつは聞いたばかりの童歌を口ずさむ。まったくふざけた歌だ。
華の園? たとえ上手に舞ったところで、誰が連れて行ってくれるのか。
じゃあ何か、静乃は上手に舞えなかったから、踏み潰されるというのか? 上手に舞っていたのなら、誰かが華の園に連れて行ってくれたのか?
何だかバカらしくなって、りつは歌をやめた。
すると、隣から急に声をかけられた。
「なんだ、やめてしまうのか」
振り向くと、いつの間にか隣に僧侶が座っている。ボロボロの僧衣に、毛が伸びて針山みたいになった坊主頭。そして無精髭。見るからに生臭坊主である。
「な、なんだよオッサン……」
気味が悪くなったりつは、腰を浮かせて離れようとした。
「せっかく聞き惚れておったのに、もちっと聞かせとくれ」
「歌のことか?」りつは浮かせた腰を戻す。
「然様。良い声をしておる」
「まあね。歌は得意だよ。でも、坊さんにわかるのか?」
「わかるとも。仏の道にも声の道がある。楽しいぞう。あ、ちなみに拙僧の名は寿老。寿老上人と呼ばれておる。とてもえらーい僧侶だ」
「自分で言うなよ……でもさ、寿老のオッサン。あたし今、久々に歌ったんだよね。だから正直自信ない。近ごろめっきり歌から離れてたから」
謡舞寮では、舞の他にも様々な勉強をしていた。それは文字の読み書きなど、貴族社会を舞台とする舞人に必要な教養である。
百姓出のりつは、生まれて初めて文字を習い、手こずった。
いずれは歌の修練も始まる予定だったが、静乃の一件以来、謡舞寮は一切の活動を止めている。これからどうなるのかわからない。
「そりゃそうだ。おぬし、歌はヘタだ」
「な、なんだと!」
りつはカッとなって立ち上がる。
自分の歌をバカにされるのは、父親をバカにされるのと同じだ。自分の歌を日ノ本一だと誉めてくれた父の想いを踏みにじられた気持ちになる。歌の才能を信じて、謡舞寮に二度も行かせてくれた父を愚弄する気か――。
「もういっぺん言ってみろ!」
と、ふだんのりつなら食って掛かるところだったが、すとんと腰を下ろした。
何だか自信がない。やることなすこと不安になる。
静乃に会いに行ってから数日が経過していた。その間、宛てもなく京の都をぶらぶらしている。謡舞寮にいれば、セナやサギリと顔を合わせてしまう。それが何となく辛い。特にセナに対しては。
「さっき誉めてくれたじゃないか。あたしの何が悪いんだよ……」
りつは視線を落としてつぶやいた。
「然様。声は良い。だが、歌はヘタだと言っておる」
「どう違うんだよ」
「日ノ本の歌と舞の始まりは、古くは神話の時代に遡る」
「お勉強はいいよ」
「まあ聞け――天照大神はわかるな?」
「ええ? ああ、うん」
「わからんか。ぼーっと生きておるのう」
「いや、わかるよ。名前だけは」
「まあともかく、天照大神はな、この日ノ本でいっとう偉い女神様だ。ある時、弟の素戔嗚尊が神々の住まう高天原で乱暴狼藉を働いた。それに心を痛めた天照は岩戸(洞窟のこと)に隠れたのだ」
「わかるよ、あたしにもヤンチャな弟がいてさ、これがまた手が付けられないんだ。そんな時は牛小屋に閉じこもりたくもなる」
寿老上人はじーっと恨めしそうにりつを見る。
「いや、そういう話だろ? お姉ちゃんは大変だっていう」
「まあよい。天照が身を隠したことにより、この世は真っ暗になった」
「はぁ? 何でだよ」
「いちいち話の腰を折るな。天照は日の神だ。だからだ」
「ああ、そういうヤツね。それで?」
「それで、困った他の神々は、何とかして天照を岩戸から出そうとした。力ずくで開けようとも戸は固く閉ざされておる。岩戸の前でニワトリを鳴かせてみても無駄に終わった。そこで――」
「そこで……?」りつはいつの間にか前のめりで聞いている。
「天鈿女命という女神が、胸も露わに、踊り、歌い、他の神々も巻き込んで大騒ぎを始めた。すると、外の様子が気になった天照は戸を少しだけ開け、こう言った――真っ暗なのになぜ騒いでおる?」
「それでそれで」
「神々はこう答えた――天照様より眩しくお美しい神が降臨なされたのです」
「えーっ」
「それはまことか、ぜひ見たい、と天照は顔を覗かせる。そこですかさず鏡を差し出し、天照に見せた。むろん天照には眩しくて自分の顔がよく見えぬ。もっとよく見ようと身を乗り出したその時! 大力の神が岩戸を引っぺがし! 天照の身体ごと! ヒョイッと引っ張り出した!」
「おお!」
「かくしてこの世に光が戻り、一件落着となったのだ」
「……終わり?」
「終わり。これこそが歌と舞の始まりである。どうだ、感じ入ったか?」
「いや全然。だから何が言いたいんだよ」
寿老上人は苦々しい表情を浮かべた。
「娘、おぬしな」
「あたしの名前はりつだよ」
「ああ、すまぬ。りつよ、おぬしは今の話を聞いて、歌と舞の素晴らしさを感じなかったのか?」
「そんなの最初から知ってるよ」
「ぬう……今のくだりはだな、拙僧のありがたーい話を聞いて、お坊さまだーいすき! となるはずだったのだ」
「なんねーよ」
「おぬしはこう、流れにハマってくれぬなぁ」
「流れって……」
「それは悪い事ではない。流れに従うのも笹舟のごとし。しかし、流れに気付きもせぬのは……そりゃあ歌もヘタになるわい」
さも芝居がかった口調で、りつに見せつけるように肩を落とす。
「どういう関係があるんだよ!」
寿老上人は手にした長い錫杖をトンッと突いて、シャランと鳴らした。
「それはな――間だ――」
「ま?」
「はざま……つまり、歌における間とは何だ?」
「ああ、その『間』か、知ってるよ。音と音のあいだのことだろ?」
「然様。だが、その答えでは五分である」
「五分って」
「音と音のあいだにも、無音という音がある。これを『間』という。ただの隙間ではないぞ。音だけでなく無音も体得してこそ、はじめて声は歌となる。この間がなっていない状態を『間抜け』というのだ」
「まぬけ……」
りつはハッとして顔を上げた。
「おぬし、人からよく怒られたり、呆れられたりするだろ?」
「うっ、どうしてそれを……」
りつは口うるさいサギリのことを思い出していた。
「有と無、陰と陽、天と地――すべては流れの中にある。足掻きもがくにせよ、流れを感じなければ出来ぬこと……」
寿老上人は木組みの荷置き台から立ち上がった。
「もう行っちゃうのかよ、寿老のオッサン」
「ああ、拙僧これでも忙しいのだ」
そう言って、寿老上人は頭陀袋に手を突っ込み、ゴソゴソと探ったと思うと何かを取り出して見せた――それは、髑髏だった。
ギョッとして仰け反るりつ。カラカラ笑う寿老上人。
「カカカッ――拙僧はな、この日ノ本に嵐を起こしに来た!」
そして、笑いながら都の大路の真ん中を歩いて去って行った。
「何だったんだ……あの坊さん」
りつは、よっ、と勢いよく手をついて荷置き台から跳ね起きた。
「あたしの歌はまぬけの歌……か。言ってくれるなぁ」
言葉とは裏腹に、りつの表情は軽やかだった。
「あたしは――大まぬけだった!」
りつは都の大路を駆け出した。謡舞寮に向かって。
まへまへかたつぶり まはぬものならば
馬の子や牛の子にくゑさせてん ふみわらせてん
まことにうつくしく舞うたらば 華の園まで遊ばせん
(舞えや、舞えや、かたつむり。舞わねば馬や牛に蹴らせるぞ。踏み潰させるぞ。もし見事に舞えたなら、華の園で遊ばせてやろう。)
りつは、大路のわきにあった木組みの荷置き台に腰掛け、ぼーっと子供たちの行方を目で追った。
呑気なものだ。今こうしている間にも、静乃は苦しんでいるというのに。何も知らない子供たちは、まるでこの世に苦しみなどないというように。
「まへまへ かたつぶり まはぬものならば――」
りつは聞いたばかりの童歌を口ずさむ。まったくふざけた歌だ。
華の園? たとえ上手に舞ったところで、誰が連れて行ってくれるのか。
じゃあ何か、静乃は上手に舞えなかったから、踏み潰されるというのか? 上手に舞っていたのなら、誰かが華の園に連れて行ってくれたのか?
何だかバカらしくなって、りつは歌をやめた。
すると、隣から急に声をかけられた。
「なんだ、やめてしまうのか」
振り向くと、いつの間にか隣に僧侶が座っている。ボロボロの僧衣に、毛が伸びて針山みたいになった坊主頭。そして無精髭。見るからに生臭坊主である。
「な、なんだよオッサン……」
気味が悪くなったりつは、腰を浮かせて離れようとした。
「せっかく聞き惚れておったのに、もちっと聞かせとくれ」
「歌のことか?」りつは浮かせた腰を戻す。
「然様。良い声をしておる」
「まあね。歌は得意だよ。でも、坊さんにわかるのか?」
「わかるとも。仏の道にも声の道がある。楽しいぞう。あ、ちなみに拙僧の名は寿老。寿老上人と呼ばれておる。とてもえらーい僧侶だ」
「自分で言うなよ……でもさ、寿老のオッサン。あたし今、久々に歌ったんだよね。だから正直自信ない。近ごろめっきり歌から離れてたから」
謡舞寮では、舞の他にも様々な勉強をしていた。それは文字の読み書きなど、貴族社会を舞台とする舞人に必要な教養である。
百姓出のりつは、生まれて初めて文字を習い、手こずった。
いずれは歌の修練も始まる予定だったが、静乃の一件以来、謡舞寮は一切の活動を止めている。これからどうなるのかわからない。
「そりゃそうだ。おぬし、歌はヘタだ」
「な、なんだと!」
りつはカッとなって立ち上がる。
自分の歌をバカにされるのは、父親をバカにされるのと同じだ。自分の歌を日ノ本一だと誉めてくれた父の想いを踏みにじられた気持ちになる。歌の才能を信じて、謡舞寮に二度も行かせてくれた父を愚弄する気か――。
「もういっぺん言ってみろ!」
と、ふだんのりつなら食って掛かるところだったが、すとんと腰を下ろした。
何だか自信がない。やることなすこと不安になる。
静乃に会いに行ってから数日が経過していた。その間、宛てもなく京の都をぶらぶらしている。謡舞寮にいれば、セナやサギリと顔を合わせてしまう。それが何となく辛い。特にセナに対しては。
「さっき誉めてくれたじゃないか。あたしの何が悪いんだよ……」
りつは視線を落としてつぶやいた。
「然様。声は良い。だが、歌はヘタだと言っておる」
「どう違うんだよ」
「日ノ本の歌と舞の始まりは、古くは神話の時代に遡る」
「お勉強はいいよ」
「まあ聞け――天照大神はわかるな?」
「ええ? ああ、うん」
「わからんか。ぼーっと生きておるのう」
「いや、わかるよ。名前だけは」
「まあともかく、天照大神はな、この日ノ本でいっとう偉い女神様だ。ある時、弟の素戔嗚尊が神々の住まう高天原で乱暴狼藉を働いた。それに心を痛めた天照は岩戸(洞窟のこと)に隠れたのだ」
「わかるよ、あたしにもヤンチャな弟がいてさ、これがまた手が付けられないんだ。そんな時は牛小屋に閉じこもりたくもなる」
寿老上人はじーっと恨めしそうにりつを見る。
「いや、そういう話だろ? お姉ちゃんは大変だっていう」
「まあよい。天照が身を隠したことにより、この世は真っ暗になった」
「はぁ? 何でだよ」
「いちいち話の腰を折るな。天照は日の神だ。だからだ」
「ああ、そういうヤツね。それで?」
「それで、困った他の神々は、何とかして天照を岩戸から出そうとした。力ずくで開けようとも戸は固く閉ざされておる。岩戸の前でニワトリを鳴かせてみても無駄に終わった。そこで――」
「そこで……?」りつはいつの間にか前のめりで聞いている。
「天鈿女命という女神が、胸も露わに、踊り、歌い、他の神々も巻き込んで大騒ぎを始めた。すると、外の様子が気になった天照は戸を少しだけ開け、こう言った――真っ暗なのになぜ騒いでおる?」
「それでそれで」
「神々はこう答えた――天照様より眩しくお美しい神が降臨なされたのです」
「えーっ」
「それはまことか、ぜひ見たい、と天照は顔を覗かせる。そこですかさず鏡を差し出し、天照に見せた。むろん天照には眩しくて自分の顔がよく見えぬ。もっとよく見ようと身を乗り出したその時! 大力の神が岩戸を引っぺがし! 天照の身体ごと! ヒョイッと引っ張り出した!」
「おお!」
「かくしてこの世に光が戻り、一件落着となったのだ」
「……終わり?」
「終わり。これこそが歌と舞の始まりである。どうだ、感じ入ったか?」
「いや全然。だから何が言いたいんだよ」
寿老上人は苦々しい表情を浮かべた。
「娘、おぬしな」
「あたしの名前はりつだよ」
「ああ、すまぬ。りつよ、おぬしは今の話を聞いて、歌と舞の素晴らしさを感じなかったのか?」
「そんなの最初から知ってるよ」
「ぬう……今のくだりはだな、拙僧のありがたーい話を聞いて、お坊さまだーいすき! となるはずだったのだ」
「なんねーよ」
「おぬしはこう、流れにハマってくれぬなぁ」
「流れって……」
「それは悪い事ではない。流れに従うのも笹舟のごとし。しかし、流れに気付きもせぬのは……そりゃあ歌もヘタになるわい」
さも芝居がかった口調で、りつに見せつけるように肩を落とす。
「どういう関係があるんだよ!」
寿老上人は手にした長い錫杖をトンッと突いて、シャランと鳴らした。
「それはな――間だ――」
「ま?」
「はざま……つまり、歌における間とは何だ?」
「ああ、その『間』か、知ってるよ。音と音のあいだのことだろ?」
「然様。だが、その答えでは五分である」
「五分って」
「音と音のあいだにも、無音という音がある。これを『間』という。ただの隙間ではないぞ。音だけでなく無音も体得してこそ、はじめて声は歌となる。この間がなっていない状態を『間抜け』というのだ」
「まぬけ……」
りつはハッとして顔を上げた。
「おぬし、人からよく怒られたり、呆れられたりするだろ?」
「うっ、どうしてそれを……」
りつは口うるさいサギリのことを思い出していた。
「有と無、陰と陽、天と地――すべては流れの中にある。足掻きもがくにせよ、流れを感じなければ出来ぬこと……」
寿老上人は木組みの荷置き台から立ち上がった。
「もう行っちゃうのかよ、寿老のオッサン」
「ああ、拙僧これでも忙しいのだ」
そう言って、寿老上人は頭陀袋に手を突っ込み、ゴソゴソと探ったと思うと何かを取り出して見せた――それは、髑髏だった。
ギョッとして仰け反るりつ。カラカラ笑う寿老上人。
「カカカッ――拙僧はな、この日ノ本に嵐を起こしに来た!」
そして、笑いながら都の大路の真ん中を歩いて去って行った。
「何だったんだ……あの坊さん」
りつは、よっ、と勢いよく手をついて荷置き台から跳ね起きた。
「あたしの歌はまぬけの歌……か。言ってくれるなぁ」
言葉とは裏腹に、りつの表情は軽やかだった。
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