毒状態の悪役令嬢は内緒の王太子に優しく治療(キス)されてます

愛徳らぴ

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プロローグ

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 あと少しタイミングが違えば、物語はまったく別の結末を迎えていたかもしれない。
 たとえば、もう少し早く記憶を取り戻していれば。
 たとえば、もう少し遅く×××いれば。
 ……けれどそうはならなかった。
 圧倒的に情報が足りなくて出遅れてばかり。
 事態は最悪に向かって転がりだしていて、その途中に行く末に気付いたところで進路変更なんかできるはずもない。
 の抵抗が手繰り寄せたのはいったい何だったのか……その答えはこれから私が決めること。
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