20 / 80
招かざる来訪者
退魔師の告白
しおりを挟む
「「あ」」レオと長谷川が、同時に足元を見下ろす。
「慌てており、すっかり失念いたしておりました。大変、失礼いたしました」
サラは高い黒のピンヒールを片手を翳して消し去った。
「粗暴で野蛮な長谷川くん、手を離しても暴れないでくれると約束してもらえるかな。でないと「魅了」で、君を押さえておかないと、靴も脱げない。こんな不作法を、するなんて、私の沽券に関わる話だよ、全く」
レオは不満顔で長谷川を睨む。
長谷川は、しばらく唇を噛んで考えていたが、大きく息を吐くと、諦めたように身体の力を抜いた。
「……っああ。わかった。今は手出ししないと約束するから、とにかく手を離せ」
「長谷川さんと……レオさんは、お知り合いだったんですか?」
私は、由希人から、2人に視線を移して不思議そうに尋ねた。
この2人に接点があるなんて意外だ。全く別の世界の住人のようなのに。いや、今まで知っているつもりだった長谷川も、全く別の顔を持っていた。私が知らなかっただけだ。
レオは苦々しそうな表情を浮かべて肩を竦めて、羽交い締めにしていた長谷川から手を離す。
「まあ、顔見知りだね~。長谷川くんは若手の退魔師の中では、群を抜いて強い力を持っているから色々無視出来ないかな。こうやって、生まれたての弱い子を、やたらと消しちゃおうと、するくらいだし」
軽く指先を動かすと、サラと同様に、気品のあるブラウンの革靴を消してしまう。
「…………っ。ソイツは弱くなどないだろう。レオ。貴様の魔力が、ベッタリ付いているじゃないか。貴様の「お手付き」の強力な淫魔だ」
そう言いながら、長谷川も黒い革靴を脱ぐと玄関に、ダンッと音をたてて揃えて置いた。
「え、ええと、と、取り敢えず、皆さん、居間の方へどうぞ」
私は、ヨロヨロしながら、皆を居間に誘導した。まだ、ぐったりしている由希人を、レオが抱えて居間のソファに横にする。サラは、横たわった由希人の胸の辺りに手をあてた。私は、心配でそれを覗き込むように身体を屈めた。私に気付くとサラは穏やかに告げた。
「命に別状は、ありません。強い退魔術に当てられて、動けなくされただけですから。時間が経てば自然に治りますが、迅速な回復を促す為、こうやって手のひらから、魔力を流して乱れた魔力を、在るべき状態に戻しているのです」
そんな難しい事は出来ないけれど、思わず、由希人の手を両手で握り締める。多分、キスしたりしたら、もっと元気になるんだろうけれど、流石に、これだけギャラリーが居る中で、そんな事が出来る程、勇者ではない。
「由希人くん、大丈夫?」
小さな声で、尋ねた。
由希人は一度、目を開けて
「はい、大丈夫です。急に身体が麻痺して動けなくなってしまって……。随分、楽になってきました」
そう言って、再び目を閉じると、私が握っていない方の手の甲を額に当てた。
「弱っちくて………ホント、情け無いです」
ひとり言みたいに、そう呟いて、由希人は悔しさに歯を食いしばった。
テーブルを挟んで、ソファの向かいの椅子に、レオが座り、長谷川は少し離れた場所の壁に背を預けて立っている。
すっかり寛いだ様子で、レオは長谷川に向かって声をかけた。
「これ、見たら解るでしょ、2人は、出来たてホヤホヤの恋人同士なの」
「人と淫魔で、恋人同士など有り得ない。それに、ソイツは見た目は子供じゃないか。子供と恋人など、それこそ有り得ない。山口さんは、正常な判断が出来なくなっている」
長谷川は真っ直ぐ、私を見つめ眉を潜めて言いつのる。
言われている事は、よくわかる……多分、大まかな部分で、それは正しいのだろう。でも………。
「山口さん。目を覚ましてくれ。君はソイツの手練手管に惑わされて、騙されているんだ」
ゆうきは由希人の手を握ったまま、長谷川を見つめ返すと、ひとつ深呼吸した。
「あの…………長谷川さん。私、知っていました。由希人くんが人で無い事。だから、騙されたり、してません」
「………っ。淫魔に取り憑かれた人は、正気を失ってしまう。ソイツの言葉、行動、全てが君を惑わせる手口なんだ。人に言えない事をされているはずだ。そのガキに」
忌々しそうに長谷川は唇を噛む。その言葉に、私は赤くなって俯いた。
気の毒そうに、様子を見ていたレオが見兼ねて口を挟む。
「だーかーら。2人は恋人同士なんだよ。そーゆー事するでしょ。第三者が口を挟まないで放っておいてあげてよ。無粋だね」
「………俺の問題でもある」
長谷川は、そう言って、ゴクリと唾を飲み込んで
「山口さん、こんな状況で言うのも何だが、前から、あなたの事が好きだった。淫魔に、毎夜、好きなように弄ばれているなんて耐えられない。淫魔の気配が日に日に強くなり、昨夜、魔力が爆発的に増加したのを感じた。どんな異常な酷い事をされているのか想像するのもおぞましく、気が狂いそうだった。昨夜は眠れなくて、朝一に駆け付けて来たんだ」
一気に、そう言って長谷川は片手で顔を覆った。
しばらく、場がシーンと静まり返った。
レオが「わぁ、嫉妬かぁ………なるほどね」と、呟いた。
私は、大きく目を見開いて、パチパチと瞬きをした。すごく驚いた。長谷川さんが、そんな風に想ってくれていたなんて思ってもいなかった。
「…あの、…あの、長谷川さん、私、今まで、長谷川さんを………そういう風に考えた事なくて………あの……ごめんなさい。」
告白なんて初めて、されたのに、ほとんど考えもせず断りの言葉が自然に出てきて、自分でも、びっくりした。
レオが「うわ、速攻フラれた」サラも無表情で「フラれましたね」と言った。
「…………外野は黙ってろ」
長谷川は憮然とした表情で2人を睨みつけた。
確かに、少年の姿の彼との関係は、異常だと思う。けれど、嫌ではなかった、むしろ好ましくすら思っていた。これは、彼に騙されて、惑わされているから、なの?完全に否定出来ない、それでも、これだけは言っておかなくては、いけない気がして、言いよどみながら言葉を紡ぐ。
「私、彼に………酷い事とか………おぞましい……こと、とか、されて……ません」
「だが、人に言えないような淫らな事は、されてる。こんな子供に。それが、おぞましく、酷い事ではないと。それを、俺に信じろというのか」
「大人に…………なります」
それまで黙っていた由希人が、初めて口を開いた。
「僕は生まれつき魔力が足りなくて、大人の姿になれなかった。ゆうきさんは、そんな僕の命の恩人です。酷い事なんてできるはずがない。とても、大切な人です。あなたより、僕の方がずっと彼女を好きだ」
ソファに横になっていた身体を起こして、由希人は、私を見つめた。
「ゆうきさん、僕、大人になりますから、ちゃんと貴女の恋人になりたい」
そう言うと、由希人は目を閉じて激しい白い光に覆われゆく。眩しすぎて、目を閉じた。包むように握っていた由希人の手が、温かく、さらに熱く感じられる。みるみるうちに、大きさ固さ、皮膚の感触が劇的に変化していく。子供から大人へと。
光が収まって、ようやく目が慣れた時、目の前には、20代前半のサラサラの黒髪を襟足まで伸ばした、吸い込まれそうな黒目の涼やかな顔をした、どこの芸能事務所の方ですか?と、尋ねたくなるような整った顔立ちの、細いけれどキチンと筋肉ついている絶妙なプロポーションを持った男性が、両手を包み込んで、艶やかに微笑んでいた。
「慌てており、すっかり失念いたしておりました。大変、失礼いたしました」
サラは高い黒のピンヒールを片手を翳して消し去った。
「粗暴で野蛮な長谷川くん、手を離しても暴れないでくれると約束してもらえるかな。でないと「魅了」で、君を押さえておかないと、靴も脱げない。こんな不作法を、するなんて、私の沽券に関わる話だよ、全く」
レオは不満顔で長谷川を睨む。
長谷川は、しばらく唇を噛んで考えていたが、大きく息を吐くと、諦めたように身体の力を抜いた。
「……っああ。わかった。今は手出ししないと約束するから、とにかく手を離せ」
「長谷川さんと……レオさんは、お知り合いだったんですか?」
私は、由希人から、2人に視線を移して不思議そうに尋ねた。
この2人に接点があるなんて意外だ。全く別の世界の住人のようなのに。いや、今まで知っているつもりだった長谷川も、全く別の顔を持っていた。私が知らなかっただけだ。
レオは苦々しそうな表情を浮かべて肩を竦めて、羽交い締めにしていた長谷川から手を離す。
「まあ、顔見知りだね~。長谷川くんは若手の退魔師の中では、群を抜いて強い力を持っているから色々無視出来ないかな。こうやって、生まれたての弱い子を、やたらと消しちゃおうと、するくらいだし」
軽く指先を動かすと、サラと同様に、気品のあるブラウンの革靴を消してしまう。
「…………っ。ソイツは弱くなどないだろう。レオ。貴様の魔力が、ベッタリ付いているじゃないか。貴様の「お手付き」の強力な淫魔だ」
そう言いながら、長谷川も黒い革靴を脱ぐと玄関に、ダンッと音をたてて揃えて置いた。
「え、ええと、と、取り敢えず、皆さん、居間の方へどうぞ」
私は、ヨロヨロしながら、皆を居間に誘導した。まだ、ぐったりしている由希人を、レオが抱えて居間のソファに横にする。サラは、横たわった由希人の胸の辺りに手をあてた。私は、心配でそれを覗き込むように身体を屈めた。私に気付くとサラは穏やかに告げた。
「命に別状は、ありません。強い退魔術に当てられて、動けなくされただけですから。時間が経てば自然に治りますが、迅速な回復を促す為、こうやって手のひらから、魔力を流して乱れた魔力を、在るべき状態に戻しているのです」
そんな難しい事は出来ないけれど、思わず、由希人の手を両手で握り締める。多分、キスしたりしたら、もっと元気になるんだろうけれど、流石に、これだけギャラリーが居る中で、そんな事が出来る程、勇者ではない。
「由希人くん、大丈夫?」
小さな声で、尋ねた。
由希人は一度、目を開けて
「はい、大丈夫です。急に身体が麻痺して動けなくなってしまって……。随分、楽になってきました」
そう言って、再び目を閉じると、私が握っていない方の手の甲を額に当てた。
「弱っちくて………ホント、情け無いです」
ひとり言みたいに、そう呟いて、由希人は悔しさに歯を食いしばった。
テーブルを挟んで、ソファの向かいの椅子に、レオが座り、長谷川は少し離れた場所の壁に背を預けて立っている。
すっかり寛いだ様子で、レオは長谷川に向かって声をかけた。
「これ、見たら解るでしょ、2人は、出来たてホヤホヤの恋人同士なの」
「人と淫魔で、恋人同士など有り得ない。それに、ソイツは見た目は子供じゃないか。子供と恋人など、それこそ有り得ない。山口さんは、正常な判断が出来なくなっている」
長谷川は真っ直ぐ、私を見つめ眉を潜めて言いつのる。
言われている事は、よくわかる……多分、大まかな部分で、それは正しいのだろう。でも………。
「山口さん。目を覚ましてくれ。君はソイツの手練手管に惑わされて、騙されているんだ」
ゆうきは由希人の手を握ったまま、長谷川を見つめ返すと、ひとつ深呼吸した。
「あの…………長谷川さん。私、知っていました。由希人くんが人で無い事。だから、騙されたり、してません」
「………っ。淫魔に取り憑かれた人は、正気を失ってしまう。ソイツの言葉、行動、全てが君を惑わせる手口なんだ。人に言えない事をされているはずだ。そのガキに」
忌々しそうに長谷川は唇を噛む。その言葉に、私は赤くなって俯いた。
気の毒そうに、様子を見ていたレオが見兼ねて口を挟む。
「だーかーら。2人は恋人同士なんだよ。そーゆー事するでしょ。第三者が口を挟まないで放っておいてあげてよ。無粋だね」
「………俺の問題でもある」
長谷川は、そう言って、ゴクリと唾を飲み込んで
「山口さん、こんな状況で言うのも何だが、前から、あなたの事が好きだった。淫魔に、毎夜、好きなように弄ばれているなんて耐えられない。淫魔の気配が日に日に強くなり、昨夜、魔力が爆発的に増加したのを感じた。どんな異常な酷い事をされているのか想像するのもおぞましく、気が狂いそうだった。昨夜は眠れなくて、朝一に駆け付けて来たんだ」
一気に、そう言って長谷川は片手で顔を覆った。
しばらく、場がシーンと静まり返った。
レオが「わぁ、嫉妬かぁ………なるほどね」と、呟いた。
私は、大きく目を見開いて、パチパチと瞬きをした。すごく驚いた。長谷川さんが、そんな風に想ってくれていたなんて思ってもいなかった。
「…あの、…あの、長谷川さん、私、今まで、長谷川さんを………そういう風に考えた事なくて………あの……ごめんなさい。」
告白なんて初めて、されたのに、ほとんど考えもせず断りの言葉が自然に出てきて、自分でも、びっくりした。
レオが「うわ、速攻フラれた」サラも無表情で「フラれましたね」と言った。
「…………外野は黙ってろ」
長谷川は憮然とした表情で2人を睨みつけた。
確かに、少年の姿の彼との関係は、異常だと思う。けれど、嫌ではなかった、むしろ好ましくすら思っていた。これは、彼に騙されて、惑わされているから、なの?完全に否定出来ない、それでも、これだけは言っておかなくては、いけない気がして、言いよどみながら言葉を紡ぐ。
「私、彼に………酷い事とか………おぞましい……こと、とか、されて……ません」
「だが、人に言えないような淫らな事は、されてる。こんな子供に。それが、おぞましく、酷い事ではないと。それを、俺に信じろというのか」
「大人に…………なります」
それまで黙っていた由希人が、初めて口を開いた。
「僕は生まれつき魔力が足りなくて、大人の姿になれなかった。ゆうきさんは、そんな僕の命の恩人です。酷い事なんてできるはずがない。とても、大切な人です。あなたより、僕の方がずっと彼女を好きだ」
ソファに横になっていた身体を起こして、由希人は、私を見つめた。
「ゆうきさん、僕、大人になりますから、ちゃんと貴女の恋人になりたい」
そう言うと、由希人は目を閉じて激しい白い光に覆われゆく。眩しすぎて、目を閉じた。包むように握っていた由希人の手が、温かく、さらに熱く感じられる。みるみるうちに、大きさ固さ、皮膚の感触が劇的に変化していく。子供から大人へと。
光が収まって、ようやく目が慣れた時、目の前には、20代前半のサラサラの黒髪を襟足まで伸ばした、吸い込まれそうな黒目の涼やかな顔をした、どこの芸能事務所の方ですか?と、尋ねたくなるような整った顔立ちの、細いけれどキチンと筋肉ついている絶妙なプロポーションを持った男性が、両手を包み込んで、艶やかに微笑んでいた。
0
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる