雨の日に淫魔を拾いました……返品は不可能のようです_| ̄|○

はにゃ

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出会い

ぼくの願い

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少年の姿のインキュバスサイド

ねっとりとしたキスをしながら、いつの間にかぼくは無意識に彼女のパジャマのボタンを全て外してしまっていたことに気付く。

目の前の清らかなごちそうは、少し頬を紅潮させて鼓動が早くなっている。

濃厚な精気を口から直接味わい、全身から立ち上るそれを淫魔は身体全体で吸い込む。

何て豊潤で上質な精気。

そっと、裸の胸に手のひらを這わす。

一瞬、恩人の女性の身体が、びくりと動く。


淫魔の行為は同意が原則だ。魔力での「魅了」や、夢の中に入ったりすることなど様々な手練手管はあるが本気で心から拒否し嫌がる相手に無理強いをしたら、その時点で淫魔は手痛い代償を払う。精気は吸収出来ないし、消滅してしまう事すらある。

だから淫魔に強姦はない。強姦するのは人間だけだ。

ちなみに淫魔側が強姦されても問題ない。

たいして美味しくないが糧にはなる。どの淫魔もよっぽど空腹でないと、やらないが。

彼女の胸に手のひらを置いたまま、散々弄っていた唇をようやく解放する。

薄く開いた唇は、熟して赤くなり濡れて光っている。

「これは、感じてるし合意?」

淫魔の少年は初めての狩りに、もう一歩、踏み出せずにいた。

自分が少年という姿である事も踏み出せない理由だった。

確かに、このままなし崩しに、この女性が快楽に流されてくれれば合意になるだろう。

今も確かに感じてるし。

胸に置いた手のひらを、するっと動かして先端を人差し指と中指の先でくるりと撫でる。

「っあ」

ほら、快楽の音色が聞こえる。

続けても大丈夫かな?

でも、もし、この人が目を覚まして嫌がって、ここから追い出されたら?

子どもなんかと出来ないと泣きだしたら、どうしたらいいだろう。

もう、出て行って何日か生きていけるくらいの魔力はあるけれど、何だか、ぼく彼女に嫌われたくないみたい。

しばらく傍に居たいみたい。

「ぼく、あなたが、とても気に入っちゃったみたいだ。」

胸の先端の敏感な部分を、しばらくくるくる優しくなぞりながら、彼女の思わず漏れるため息みたいな囁きみたいな甘い喘ぎ声を心地よく聴きながら、しばらく考えてから大きく一度吐いて、胸から手を離した。

外していたボタンを上まで、きっちり止めてから

「おやすみなさい。いつか、なるべく早く、ぼくにあなたを食べさせてくれると嬉しいな。」

と、唇に触れるだけの感謝と敬愛のキスをひとつ落として、再び彼女にぴったり身体を寄せて、目を閉じた。


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