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番外編 高志くんの甘い災難
未熟な淫魔は同族を探す
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イブサイド
あたしは、さくらぎたかしの時間を止めた。
このまま現実世界には置いておけない。
ここにはいずれ人が来る。
彼の身体を安全な場所に移さないと。
思案の末に結界を自らの居場所として異空間に作り上げる。
広さは6畳程。こじんまりとした部屋程度だ。
彼は急に失踪した事になってしまうが仕方ない。
深い深い青いその中にベッドらしき物を作り彼を横たえる。
彼の部屋から持ってきたタオルケットを掛けてあげる。
かなり魔力を使ったと思う。
まだ、魔力に余力はあるようだが、このままでは遅かれ早かれ底をつく。
自分の魔力だが底が良く分からないのが不安。
最も現実的なのは、今すぐに大人の人間のような姿に、成体になって、他の人間から食事を摂る方法。
まだ、それくらいの魔力は充分、残っていた。
目の前で静謐に瞳を閉じている愛しい人間を床に座って見つめる。
最初に会った頃より健康的になった姿を。
全体的に華奢だが均整のとれた身体。
全体的に色素の薄い印象がある彼の薄茶色の中に光の加減で緑が混じっているように見える瞳が開くのが、もう一度、見たいなと思った。
大人の姿で食べるなら彼が良い。
彼でなくては意味が無いのだ。
よし彼を治す方法を探そう。
途中で魔力切れになれば、それまでだ。
所詮、生まれてすぐに消えるはずだった身。
その時は彼に寄り添って消えるのも悪くない。
彼が起きている時はほとんど出来なかったキスをする。
触れるだけの軽いキス。
時間の止まった彼から精気は流れてこないけれど優しい気持ちになる。
さて、頑張れ、あたし!
まずは話の出来そうな友好的な同族を探してみよう。
同族を探そうにも実際に移動するのは大変だ。
近くで一番、人の多い場所でも、相当な距離がある。
結界から直接、出入り出来ないだろうか。
彼を守る為に簡単な結界は作った事があった。
今回もなかなか出来が良い。
あたしは結界の扱いや防御が向いている気がする。
出来れば、人の多い場所。きっとそこが同族も多い場所。
そんな場所を探る。
人の多い場所の中でも、さらに、その中心。
的をぎゅーっと絞る。
あたしは立ち上がって彼から離れると結界の境目まで歩き、その的の中心を覗く。
高いビル。
沢山の店。道路は広くて車が、引っ切り無しに走っている。
うわぁ。
………人っているところには、こんなにたくさんいるんだ。
石を投げれば当たるくらいの人がいる。
たくさんの人の中に同族は見当たらない。
そう簡単には見つからないか。
あちこちで気配だけは感じるんだけど。
今は午前中だ。活動するのは夜なのかもしれないな。
あたしが生まれてから既に一年に少し足りないくらいの時間が過ぎた。
暑さ寒さに左右されず白いワンピースばかり着ていたけど、さくらぎたかしが見ていて飽きる!と言ってネットで色々買ってくれたんだ。
フードの付いた薄いレインコートも持っている。
長くて邪魔な青みがかった銀髪を簡単な編み込みにした。
レインコートを着てフードを深く被れば、瞳も髪も見えない。
幸い今日は雨。
雨に紛れて同族を探しに行こう。
一人で初めて都会の街を歩く。
少しメインストリートから外れた道を選んで歩く。
時々、同族の気配を感じるが、こちらに近寄って来る様子は無い。
元々、淫魔は同族への興味が薄い。
気付いても無視しているのかもしれない。
細い裏道を幾つも歩く。
あんなに人が沢山居たのに、この辺りは人通りが少ない。
まだ開いていない店が多い。
夜の店が建ち並ぶ通りだ。
気がつくと周りが赤い。
いつの間にか雨が止んでる。
これは、マズイ。
同族のテリトリーだ。
ヤバイヤバイ。
逃げなくちゃ。
相手の結界の中は流石に怖い。
背筋がゾワゾワする。
長身の、さくらぎたかしより10センチ以上高いだろうか、インキュバスがフッと気配無く現れた。
赤い髪で耳に飾りがいくつか付いている。
耳に穴開いてる。怖い。
造形は整っているんじゃないかな。
ハッキリ言って美醜は、あたしにはよくわからない。
でも、さくらぎたかしの方がカッコいい。好き。
こんな色の髪でも良いのか。
あたしも、この髪でもおかしくないかな。
メインストリートにも色が紫だったり、奇抜な黄色だったり変な色の髪の人はいた。
「小さな同族のお嬢ちゃん、こんなとこうろちょろして何してんの?」
そのインキュバスは片眉をあげてニヤリと笑った。
「………何も………してない………」
彼を一瞬で詳しく観察する。
相手の力量を測るのは大事だ。
もちろん、相手も色々隠しているだろうが。
外道な食事方法ばかりしている淫魔は魔力でわかる。
負の残滓が残るからだ。
気配しか見せない同族の中にも嫌な感じがする個体がいた。
結界内で長時間、人間を嬲ったり、「魅了」で自分好みだけど相手の望まない食事を無理矢理させたりしたのだろう。
それが近づいて来たらソッコー結界内に逃げる予定だった。
コイツは、そんな感じじゃ無い。
何年くらい生きてるんだろう。
あたしより相当長く生きてるのはわかるけど。
「やっぱ処女だな、生まれたばっか?………いやそうでもねえな。何だよ、最近、変なのばっかだな」
後半はボソボソ言っていて、あんまり聞こえない。
「………あの………他の人の………結界………困る」
「片言なのかよ。可愛いじゃねえか。結界?オレァ弱い者イジメは、しねぇ主義だから安心しな。ちまっこいのがウロウロしてるって聞いたからよ。ちょいと見物にな。人間に見られたら面倒だしよ」
そんな事を口先で言われても信じる訳にはいかない。
人間を誑かし生きてる魔物の言葉など羽毛より軽い。
つい困ったように、ジッと目の前のインキュバスを見つめる。
「………………………」
「へえ。生まれたばっかみてぇなのに用心深いんだな。ま、良いことだ。そんじゃ自己紹介すっからさ。俺ぁ、レイジ。この辺りは俺のナワバリみてぇなもんだ。変わり種のお嬢ちゃんは名前あんの?」
「………………イブ………」
「禁断の果実を齧った人類最初の女の名前か。オシャレじゃん。んじゃ、レイジの名においてイブの嫌がる事はしねぇ。この約束を信じるならレインコートを脱いで姿を見せてくんねぇか?」
レイジの胸が小さく光る。
名前をかけた誓い。
生まれて間がないサキュバスに敬意を払ってくれたのだ。
こちらもそれに応えよう。見せたくないけど。
スルリとフードを外してレインコートを脱いで身体から落とす。
レインコートの下はいつもの白いワンピースだけだ。
ひゅうとレイジが口笛を吹いた。
「スッゲェな。生まれてから少しも変化してねぇのに、どうやって今まで生きてたんだよ。ん?もう成体になれんじゃねぇの?ならねぇの?」
「魔力………………貯めてる………………から」
「魔力貯めるって、その姿じゃ飯食えなくね?夢魔?」
「ご飯………………くれた………………人………助けたい………………から」
「?誰を助けたいって?」
レイジは首を捻りながらも根気よく、あたしの話を聞いてくれる。
結構、良い人かもしれない。
「うーむ。よくわっかんねぇ。そんなの放っといたらよくね?寿命じゃねぇの?ああ、ソイツと熟成してっから?」
訂正。良い人じゃない。
「放っとかない………………じゅくせい?………………ワカンナイ………………治し方………………レイジ………………知ってるか?」
不機嫌に答える。
「熟成も知らねぇのか。ん~~。女の貧血くれぇなら治した経験あっけど、魔力流してやって。心臓だろ?それも末期。手のつけようが無くねぇか」
ガッカリして俯く。
ちょっと泣きそうになる。
「おい、落ち込むなよ。やっべ可愛いな。アンタ。ロリコンの気はねぇんだが。なんか「お手付き」とか、やる奴の気が知れねぇと思ってたけど今ならわかるわ」
「ろりこん………………犯罪」
いつの間にか「お嬢ちゃん」から「アンタ」呼ばわりだし。馴れ馴れしい。
「俺もアンタも人間じゃねぇ。人間の法律は淫魔同士には適用されねぇ」
「ち、誓い………嫌な事………しない」
なんだか不穏な雰囲気がするのは気のせいか。
ジリジリ後ずさる。
「もちろん。そんな野暮な事しねぇって。魔力、貯めてんだろ?俺のやるよ。イブは気持ち良くなるだけで良い。俺ぁ、美味いぞ(上手いぞ)さぁ、来な」
レイジは、ニッコリ綺麗に笑って大きな手を差し出した。
なんか嫌だ。行きたくない。
あたしは、さくらぎたかしの時間を止めた。
このまま現実世界には置いておけない。
ここにはいずれ人が来る。
彼の身体を安全な場所に移さないと。
思案の末に結界を自らの居場所として異空間に作り上げる。
広さは6畳程。こじんまりとした部屋程度だ。
彼は急に失踪した事になってしまうが仕方ない。
深い深い青いその中にベッドらしき物を作り彼を横たえる。
彼の部屋から持ってきたタオルケットを掛けてあげる。
かなり魔力を使ったと思う。
まだ、魔力に余力はあるようだが、このままでは遅かれ早かれ底をつく。
自分の魔力だが底が良く分からないのが不安。
最も現実的なのは、今すぐに大人の人間のような姿に、成体になって、他の人間から食事を摂る方法。
まだ、それくらいの魔力は充分、残っていた。
目の前で静謐に瞳を閉じている愛しい人間を床に座って見つめる。
最初に会った頃より健康的になった姿を。
全体的に華奢だが均整のとれた身体。
全体的に色素の薄い印象がある彼の薄茶色の中に光の加減で緑が混じっているように見える瞳が開くのが、もう一度、見たいなと思った。
大人の姿で食べるなら彼が良い。
彼でなくては意味が無いのだ。
よし彼を治す方法を探そう。
途中で魔力切れになれば、それまでだ。
所詮、生まれてすぐに消えるはずだった身。
その時は彼に寄り添って消えるのも悪くない。
彼が起きている時はほとんど出来なかったキスをする。
触れるだけの軽いキス。
時間の止まった彼から精気は流れてこないけれど優しい気持ちになる。
さて、頑張れ、あたし!
まずは話の出来そうな友好的な同族を探してみよう。
同族を探そうにも実際に移動するのは大変だ。
近くで一番、人の多い場所でも、相当な距離がある。
結界から直接、出入り出来ないだろうか。
彼を守る為に簡単な結界は作った事があった。
今回もなかなか出来が良い。
あたしは結界の扱いや防御が向いている気がする。
出来れば、人の多い場所。きっとそこが同族も多い場所。
そんな場所を探る。
人の多い場所の中でも、さらに、その中心。
的をぎゅーっと絞る。
あたしは立ち上がって彼から離れると結界の境目まで歩き、その的の中心を覗く。
高いビル。
沢山の店。道路は広くて車が、引っ切り無しに走っている。
うわぁ。
………人っているところには、こんなにたくさんいるんだ。
石を投げれば当たるくらいの人がいる。
たくさんの人の中に同族は見当たらない。
そう簡単には見つからないか。
あちこちで気配だけは感じるんだけど。
今は午前中だ。活動するのは夜なのかもしれないな。
あたしが生まれてから既に一年に少し足りないくらいの時間が過ぎた。
暑さ寒さに左右されず白いワンピースばかり着ていたけど、さくらぎたかしが見ていて飽きる!と言ってネットで色々買ってくれたんだ。
フードの付いた薄いレインコートも持っている。
長くて邪魔な青みがかった銀髪を簡単な編み込みにした。
レインコートを着てフードを深く被れば、瞳も髪も見えない。
幸い今日は雨。
雨に紛れて同族を探しに行こう。
一人で初めて都会の街を歩く。
少しメインストリートから外れた道を選んで歩く。
時々、同族の気配を感じるが、こちらに近寄って来る様子は無い。
元々、淫魔は同族への興味が薄い。
気付いても無視しているのかもしれない。
細い裏道を幾つも歩く。
あんなに人が沢山居たのに、この辺りは人通りが少ない。
まだ開いていない店が多い。
夜の店が建ち並ぶ通りだ。
気がつくと周りが赤い。
いつの間にか雨が止んでる。
これは、マズイ。
同族のテリトリーだ。
ヤバイヤバイ。
逃げなくちゃ。
相手の結界の中は流石に怖い。
背筋がゾワゾワする。
長身の、さくらぎたかしより10センチ以上高いだろうか、インキュバスがフッと気配無く現れた。
赤い髪で耳に飾りがいくつか付いている。
耳に穴開いてる。怖い。
造形は整っているんじゃないかな。
ハッキリ言って美醜は、あたしにはよくわからない。
でも、さくらぎたかしの方がカッコいい。好き。
こんな色の髪でも良いのか。
あたしも、この髪でもおかしくないかな。
メインストリートにも色が紫だったり、奇抜な黄色だったり変な色の髪の人はいた。
「小さな同族のお嬢ちゃん、こんなとこうろちょろして何してんの?」
そのインキュバスは片眉をあげてニヤリと笑った。
「………何も………してない………」
彼を一瞬で詳しく観察する。
相手の力量を測るのは大事だ。
もちろん、相手も色々隠しているだろうが。
外道な食事方法ばかりしている淫魔は魔力でわかる。
負の残滓が残るからだ。
気配しか見せない同族の中にも嫌な感じがする個体がいた。
結界内で長時間、人間を嬲ったり、「魅了」で自分好みだけど相手の望まない食事を無理矢理させたりしたのだろう。
それが近づいて来たらソッコー結界内に逃げる予定だった。
コイツは、そんな感じじゃ無い。
何年くらい生きてるんだろう。
あたしより相当長く生きてるのはわかるけど。
「やっぱ処女だな、生まれたばっか?………いやそうでもねえな。何だよ、最近、変なのばっかだな」
後半はボソボソ言っていて、あんまり聞こえない。
「………あの………他の人の………結界………困る」
「片言なのかよ。可愛いじゃねえか。結界?オレァ弱い者イジメは、しねぇ主義だから安心しな。ちまっこいのがウロウロしてるって聞いたからよ。ちょいと見物にな。人間に見られたら面倒だしよ」
そんな事を口先で言われても信じる訳にはいかない。
人間を誑かし生きてる魔物の言葉など羽毛より軽い。
つい困ったように、ジッと目の前のインキュバスを見つめる。
「………………………」
「へえ。生まれたばっかみてぇなのに用心深いんだな。ま、良いことだ。そんじゃ自己紹介すっからさ。俺ぁ、レイジ。この辺りは俺のナワバリみてぇなもんだ。変わり種のお嬢ちゃんは名前あんの?」
「………………イブ………」
「禁断の果実を齧った人類最初の女の名前か。オシャレじゃん。んじゃ、レイジの名においてイブの嫌がる事はしねぇ。この約束を信じるならレインコートを脱いで姿を見せてくんねぇか?」
レイジの胸が小さく光る。
名前をかけた誓い。
生まれて間がないサキュバスに敬意を払ってくれたのだ。
こちらもそれに応えよう。見せたくないけど。
スルリとフードを外してレインコートを脱いで身体から落とす。
レインコートの下はいつもの白いワンピースだけだ。
ひゅうとレイジが口笛を吹いた。
「スッゲェな。生まれてから少しも変化してねぇのに、どうやって今まで生きてたんだよ。ん?もう成体になれんじゃねぇの?ならねぇの?」
「魔力………………貯めてる………………から」
「魔力貯めるって、その姿じゃ飯食えなくね?夢魔?」
「ご飯………………くれた………………人………助けたい………………から」
「?誰を助けたいって?」
レイジは首を捻りながらも根気よく、あたしの話を聞いてくれる。
結構、良い人かもしれない。
「うーむ。よくわっかんねぇ。そんなの放っといたらよくね?寿命じゃねぇの?ああ、ソイツと熟成してっから?」
訂正。良い人じゃない。
「放っとかない………………じゅくせい?………………ワカンナイ………………治し方………………レイジ………………知ってるか?」
不機嫌に答える。
「熟成も知らねぇのか。ん~~。女の貧血くれぇなら治した経験あっけど、魔力流してやって。心臓だろ?それも末期。手のつけようが無くねぇか」
ガッカリして俯く。
ちょっと泣きそうになる。
「おい、落ち込むなよ。やっべ可愛いな。アンタ。ロリコンの気はねぇんだが。なんか「お手付き」とか、やる奴の気が知れねぇと思ってたけど今ならわかるわ」
「ろりこん………………犯罪」
いつの間にか「お嬢ちゃん」から「アンタ」呼ばわりだし。馴れ馴れしい。
「俺もアンタも人間じゃねぇ。人間の法律は淫魔同士には適用されねぇ」
「ち、誓い………嫌な事………しない」
なんだか不穏な雰囲気がするのは気のせいか。
ジリジリ後ずさる。
「もちろん。そんな野暮な事しねぇって。魔力、貯めてんだろ?俺のやるよ。イブは気持ち良くなるだけで良い。俺ぁ、美味いぞ(上手いぞ)さぁ、来な」
レイジは、ニッコリ綺麗に笑って大きな手を差し出した。
なんか嫌だ。行きたくない。
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