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1話 憧れ目指した冒険者、だけど僕は、、、
しおりを挟む僕は冒険者になった。
冒険者とは人々を襲うモンスターと戦ったり、まだ見ぬ宝を目指して世界各地の洞窟や神殿等に潜ったりと誰もが憧れ、そして目指した存在だった。
そして僕も子供の頃に冒険者の絵本を見て、冒険者に憧れ、冒険者を目指して努力した。
冒険者は何よりも強かった。冒険者の絵本は沢山あった。ドラゴンに攫われたお姫様を助けだす絵本、邪悪な魔法使いによって沢山の人が助けを求めた時に颯爽と現れる絵本、誰も見たことがないようなお宝を目指して最強の門番がいると言われる迷宮へと潜っていく絵本、沢山の絵本を読んだが最後は全部強大な敵を打ち倒していた。
だから僕は冒険者になるには強くならなければならないと思った。
冒険者に憧れてから僕は強くなるために体を鍛えることにした。
絵本を読んで気がついたのはどの冒険者も基本的に歩いているということだ。ドラゴンが住み着いた山の頂きにあると言われた亡国の廃城へ、険しい洞窟の最奥に身を潜める邪悪な魔法使いの元へ、沢山の罠が仕掛けられた迷宮を止まること進んでいくなど冒険者には体力が必要になると考えた。
だから僕は最初に走ることから始めることにした。朝はまだ日が昇る前に走り始める。僕は孤児院で暮らしている。だからお昼はそのお手伝いとして畑を耕している。そしてその後自由時間ができた時には走り込みをしていた。
最初は辛く起きられない時があったりしたけど一月も経てばそれは苦にならなくなり走る距離も長くなっていった。
次に僕は剣を振り始めた。冒険者は剣を使って強大な敵を打ち倒していた。そのため僕も冒険者になるために剣が使えるようになりたいと思ったのだ。だけど僕の周りには剣を教えてくれる人もいなければ剣を買えるだけのお金があるわけじゃなかった。
だから僕は木の枝を削って剣っぽく形を整えて絵本で読んだ冒険者の真似をするかのようにして剣を振るう。だけど絵本で読んだ勇者の中には剣を使わず槍を使ったり素手で戦ったり、魔法を使ったりと様々な武器を持って強大な敵と戦っていた。そのため僕は剣を振るいながらも剣と同じく木の枝を槍っぽいものにして練習したり何も持たず殴ったりしたり、魔法は孤児院の先生が使えたのでそれを少し教えてもらったりした。
そして僕は冒険者になることができる12歳になった。
12歳になると成人として大人の仲間入りとなり孤児院からは出ることになる。僕は孤児院から出るとそのまま冒険者になるためにギルドと呼ばれる場所にへと向かった。
冒険者になるための条件はただ一つ12歳であることだけだ。そのため12歳になった僕は冒険者になることができた。
冒険者になってから半年が過ぎた。
僕は周りから《冒険者》ではなく《道案内》と呼ばれていた。
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