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8話

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僕は無事に冒険者となることが出来た。

受付嬢が奥に行ってからすぐに冒険者となるための用紙を持ってきてくれた。それには名前とスキルを書く欄などがあった。名前の記入は必須だったけど、それ以外は別に書かなくても大丈夫なそうだ。なので僕はスキルの欄には何も書かないことにした。

そして用紙に名前だけを記入して受付嬢に渡した。

「それじゃさっそくカードにするわね」

受付嬢は冒険者の証である冒険者カードの作成に入った。冒険者カードを作るには時間がかかるそうなので冒険者について軽く教えてもらうことにした。

「冒険者は基本冒険者カードに書かれた依頼しか受けることはできないわ、だけどそれはあくまでも基本なの、緊急の時や指名が入ればその依頼を受けてもらうことになるわ」

詳しいことは冒険者カードが出来てから説明しないと分からないことが多いので受付嬢から「冒険者カードが出来てから詳しく説明するわね」苦笑いを浮かべたそう言われた。

そしてしばらくして僕の冒険者カードが完成した。

「はい、これがあなたの冒険者カードね」

受付嬢から手渡された冒険者カードには僕の名前《レイン》と書かれていた。

「それじゃさっき話したことをもう一度話すわね」

受付嬢から冒険者カードの使い方、冒険者としての決まりを説明してもらうことになった。

「まずは依頼の受け方なんだけど、冒険者カードを見てもらえるかしら」

僕は受付嬢に言われた通りに冒険者カードを見てみる。そこには依頼と書かれた文字があった。

「その文字のところを押すと、今あなたが受けている依頼、受けられる依頼などが表示されるわ」

僕は言われた通りに依頼と書かれた文字のところを押して見た。そうすると新たに《受注》と書かれた文字が表示された。

「そこから受けたい依頼を選ぶことができるわ」

僕の受けられる依頼は3つあった。1つはゴブリン討伐、2つは薬草採取、3つは街のお手伝いの3つが書かれていた。

「受けた依頼で納品しなければならない時はギルドに一度来てもらえなければ依頼達成にはならないわ、討伐なら別に来なくてもカードに記録され次に来た時に報酬を渡すわ」

依頼には種類があって、討伐系は討伐したものの記録がカードに記録されるのでギルドに帰ってくる必要がない、だが採取系はギルドに納品しなければならないのでギルドに採取したものを納品しなければ依頼達成にはならないのだという。

「まぁ、後悪事などした時には冒険者カードに記録されてすぐに手配書が出されるから悪事などしてはいけませんよ」

冒険者カードには悪事などをした場合にも記録されてそれが犯罪などであればすぐに手配書が作成されるのだそうだ。

「後分からないことや教えて欲しいことがあればまた来てちょうだい」

「わかりました!ありがとうございました!」

僕は受付嬢に頭を下げて冒険者ギルドを出た。
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