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しょぼん
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「夜空、皆さん。私に話すべき事がありますね?」
眩しいくらいに麗しい微笑のロベリアと、寂しそうな大型犬のラダさんを前にして、目下僕と鈴木さんは、正座中です。
後藤さんと佐藤さんは正座は無理なので五体投地状態。
そして田中さんは見事な土下座で、平伏している。
「ごめんなさい。」
「「「「申し訳ない。」」」」
遠駆と嘘をついて勝手に騎士団に付いて行き、そこで黒スライムと遭遇。
やむ負えず戦い辛くも勝利し、穢れの浄化を行った事を正直に話した。
唐突に現れたスライムが、生き物でなく精霊の類ではないか?あの時感じた違和感が心に残っている事も余すことなく伝えた。
「貴方達が付いていながら、夜空に危険な事をさせるとは・・グルッグッ。」
ロベリア、瞳の瞳孔が縦に変わってるよ、本気で怒ってる?聞いたことの無い唸り声が、喉から響いてるんだけど。
「ロベリごめんなさい。でも僕はこれから浄化を進めていきたい。お願いやらせ下さい。」
「そうよ。夜空の浄化はそれはそれは美しいのよ。」
「そうじゃ。坊はなかなか魔法の筋もいいんじゃ。鍛えれは随一の使い手になるのは間違いないぞ。」
言葉尻に乗って発言する田中さん達を、ロベリアがギロリと一瞥し黙らせた。
あぁ、ますます精霊の皆が、物理的に小さくなっちゃった。
もともと小さい佐藤さんなんか、ガチャのマスコットサイズだよ。
こんなかわいい物を前にロベリアの機嫌はまだ直らない。
「・・夜空が狼の『始祖様』である可能性が高まりました。また活発化した黒スライムが『黒喰い』と同一の物なのか?不確定要素と検証すべき事が多すぎます。夜空、事は大きく動きだしました。私が良しとするまで、今回反省も含めしばらくは自宅謹慎してなさい。」
「・・はい、わかりました。」やっぱりダメか、しょぼん。
しおしおになった僕の前にロベリアの影が落ちた。
「・・無事で本当に良かった。もう危ない事はしないで下さいね。」
ロベリアが泣きそうな顔で、へにゃっと笑ったと思ったら、ぎゅうと抱きついてきた。ラダさんは、そんなロベリアの頭を宥める様に撫でて、僕の頭をこつんと叩いた。
『夜空・・嘘はダメ。』
・・僕が本当に『始祖様』なら、もうこの世はお父さんもお母さんもいないんだね。もし会えたなら、一杯言いたい事もあったけど、もういいや。
こんなに心配してくれる家族ができて僕幸せだよ。
さて・・謹慎生活が始まるけど、どうしたもんか?
まずは関係各位に報・連・相か。
この間作ったマーブル模様の便せんが沢山あるからお手紙書いて、お詫びの御菓子も作ろう。
で、転移陣でお城に送るんだ。
えっと、じゃあ輸送の箱がいるか。
丁度いい箱あるかな。
「ラダさん手紙とお菓子をお城に送りたいので深めの箱が欲しいです。」
『箱?・・これどう。』
出てきた箱は、大小様々艶やかな黒塗りの箱で、精緻な模様がまるで螺鈿の様にキラキラと絢爛豪華に輝いていた。
これ、献上品レベルの箱でしょ。
入れる中身が僕の御菓子じゃ、なんか申し訳ないなぁ。
「凄く豪華な箱だねぇ・・。あれ?僕がいる。わぁよく見たら皆もいる。すごく可愛いや。」
手に取った箱に描かれていたのは、草木の模様の中に、狼、フェレット、スズメ、カピバラ、それと龍が小さく隠れる様にあちこちに潜んでいた。
嬉しげなラダさんが箱に開けてみれば、模様部分が淡く輝いた。
どっかで見た事ある光だ?
『オルゴウルの魔石の余り』
あぁ!砕いた屑魔石だ。
もっと細かく砕いて、模様にに打ち込んであるんだ、こんな使い方もあるんだねラダさん凄いや。
僕すっかり忘れてたよ。
この箱にラダさんと一緒に選んだ紐を金具でつけたら、まんま浦島太郎の玉手箱みたいになった。
いいね!これ使わせて!
眩しいくらいに麗しい微笑のロベリアと、寂しそうな大型犬のラダさんを前にして、目下僕と鈴木さんは、正座中です。
後藤さんと佐藤さんは正座は無理なので五体投地状態。
そして田中さんは見事な土下座で、平伏している。
「ごめんなさい。」
「「「「申し訳ない。」」」」
遠駆と嘘をついて勝手に騎士団に付いて行き、そこで黒スライムと遭遇。
やむ負えず戦い辛くも勝利し、穢れの浄化を行った事を正直に話した。
唐突に現れたスライムが、生き物でなく精霊の類ではないか?あの時感じた違和感が心に残っている事も余すことなく伝えた。
「貴方達が付いていながら、夜空に危険な事をさせるとは・・グルッグッ。」
ロベリア、瞳の瞳孔が縦に変わってるよ、本気で怒ってる?聞いたことの無い唸り声が、喉から響いてるんだけど。
「ロベリごめんなさい。でも僕はこれから浄化を進めていきたい。お願いやらせ下さい。」
「そうよ。夜空の浄化はそれはそれは美しいのよ。」
「そうじゃ。坊はなかなか魔法の筋もいいんじゃ。鍛えれは随一の使い手になるのは間違いないぞ。」
言葉尻に乗って発言する田中さん達を、ロベリアがギロリと一瞥し黙らせた。
あぁ、ますます精霊の皆が、物理的に小さくなっちゃった。
もともと小さい佐藤さんなんか、ガチャのマスコットサイズだよ。
こんなかわいい物を前にロベリアの機嫌はまだ直らない。
「・・夜空が狼の『始祖様』である可能性が高まりました。また活発化した黒スライムが『黒喰い』と同一の物なのか?不確定要素と検証すべき事が多すぎます。夜空、事は大きく動きだしました。私が良しとするまで、今回反省も含めしばらくは自宅謹慎してなさい。」
「・・はい、わかりました。」やっぱりダメか、しょぼん。
しおしおになった僕の前にロベリアの影が落ちた。
「・・無事で本当に良かった。もう危ない事はしないで下さいね。」
ロベリアが泣きそうな顔で、へにゃっと笑ったと思ったら、ぎゅうと抱きついてきた。ラダさんは、そんなロベリアの頭を宥める様に撫でて、僕の頭をこつんと叩いた。
『夜空・・嘘はダメ。』
・・僕が本当に『始祖様』なら、もうこの世はお父さんもお母さんもいないんだね。もし会えたなら、一杯言いたい事もあったけど、もういいや。
こんなに心配してくれる家族ができて僕幸せだよ。
さて・・謹慎生活が始まるけど、どうしたもんか?
まずは関係各位に報・連・相か。
この間作ったマーブル模様の便せんが沢山あるからお手紙書いて、お詫びの御菓子も作ろう。
で、転移陣でお城に送るんだ。
えっと、じゃあ輸送の箱がいるか。
丁度いい箱あるかな。
「ラダさん手紙とお菓子をお城に送りたいので深めの箱が欲しいです。」
『箱?・・これどう。』
出てきた箱は、大小様々艶やかな黒塗りの箱で、精緻な模様がまるで螺鈿の様にキラキラと絢爛豪華に輝いていた。
これ、献上品レベルの箱でしょ。
入れる中身が僕の御菓子じゃ、なんか申し訳ないなぁ。
「凄く豪華な箱だねぇ・・。あれ?僕がいる。わぁよく見たら皆もいる。すごく可愛いや。」
手に取った箱に描かれていたのは、草木の模様の中に、狼、フェレット、スズメ、カピバラ、それと龍が小さく隠れる様にあちこちに潜んでいた。
嬉しげなラダさんが箱に開けてみれば、模様部分が淡く輝いた。
どっかで見た事ある光だ?
『オルゴウルの魔石の余り』
あぁ!砕いた屑魔石だ。
もっと細かく砕いて、模様にに打ち込んであるんだ、こんな使い方もあるんだねラダさん凄いや。
僕すっかり忘れてたよ。
この箱にラダさんと一緒に選んだ紐を金具でつけたら、まんま浦島太郎の玉手箱みたいになった。
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