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閑話 鍛錬場に行こう
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今日は、図書館に行かず鍛錬場を見学したいとお願いしてみた。
うぅん?シキさんとヒガさんが、何となく渋ってる気配を感じるけど・・?
「こちらになります。」
鍛錬場では、木剣で訓練をしている騎士達の姿が見える。
いつもキッチリ騎士服を着こなしている姿しか見た事がなかったので、ラフなカッコで汗まみれで頑張ってる姿に感心する。
木剣の打合いなのに、低くて重い音がここまで響いてくる。
「わぁ、皆頑張ってるなー。かっこいいねぇ。」
『かっこいい』に反応し、何人かが弾かれた様に振り返ったよ。
あぁ、耳のいい獣人組なんだね。
僕に気が付いたのか、鍛錬場の雰囲気がソワソワし始めちゃったよ。
「やっぱりなー。こうなるよねー。」
「えぇ、予想通りですね。」
「あー・・ごめんなさい。」しょぼん。
「なに、夜空様の所為ではありませんよ、お気になさらず・・こいつらがたるんどるだけです。」
騎士団長が後ろから現れ、皆の顔が引きつった。ありゃあ、後で追加訓練必須かな?ほんと申し訳ない。
お詫びに、団長の許可をもらって差し入れをする事にした。
収納魔法で取り出した大鍋に、大量の卵とミルク、砂糖に、これまた魔法で作った氷を投入し、一気に攪拌粉砕する。
飲むというより、シャリシャ触感の食べるミルクセーキだ。
鍛錬中の騎士達には、冷たくて甘い物がいいと思ったんだ。
団長以下、騎士の皆さんにも大好評だった。
皆がミルクセーキを食べている間、木剣を持たせてもらうと、思ったより大きいし重かった。これ芯入ってるよね。
これを振り回してるの?本物の剣はもっと重いんだよね、僕は無理だ。
「夜空様もどうですか?剣術は嗜まれますか?」
「いいえ。僕にはこんな重い剣は無理ですねぇ。体術の方なら少々出来るのですが・・。」
「ほう?」今、キランって目が光りましたよね?
「うーんでも騎士の皆さんに通用するのかなぁ?まぁ、試しに僕を捕まえようとしてもらっていいですか?」
「夜空様危険です。おやめ・・。」
「ははっ!喜んで!」
シキさんが言い終わらない内に団長の手が伸びてくる。
ちょっと!団長、それ本気のスピードでしょう!容赦ないなー。
コロン。
次の瞬間、団長の背中が地面について、青空を仰ぎ見ていた。
夜空は、大きな動きもなく、力を込めた風でもない。
ただ団長の手をいなしただけだ。
「「「「「はっ?」」」」」
鍛錬場一同の声が揃った。
団長が簡単に転がされた?
なんだ今の、どうなってるんだ?
「おぉ!魔法ではありませんな!不思議な感じです!試しにもう一度お願いできますかっ!」
そう言って、起き上がるとすぐさま向かって来る。さっきより俄然スピード上がってますよ、団長!
コロン。
「ハハハハハッ!これは愉快ですな!」
地面に寝転がったまま大笑いの団長。
「・・呼吸を合わせて、体捌きで相手の力を利用して逃がす、防御特化型の体術ですね。攻撃には向きません。ここぞと言う時の隠し玉ですよ。」
もう!騎士って戦闘脳なのかしら、あービックリした。
いつの間にか、転がされる順番待ちの列が出来てるし・・。
技の体験より、夜空に手を掴んでもらい投げられる事に重きを置いている者が大半なのだが、断れない夜空は素直に並んだ騎士達を転がしていく。
あれぇ?僕何しに来たんだっけ?
うぅん?シキさんとヒガさんが、何となく渋ってる気配を感じるけど・・?
「こちらになります。」
鍛錬場では、木剣で訓練をしている騎士達の姿が見える。
いつもキッチリ騎士服を着こなしている姿しか見た事がなかったので、ラフなカッコで汗まみれで頑張ってる姿に感心する。
木剣の打合いなのに、低くて重い音がここまで響いてくる。
「わぁ、皆頑張ってるなー。かっこいいねぇ。」
『かっこいい』に反応し、何人かが弾かれた様に振り返ったよ。
あぁ、耳のいい獣人組なんだね。
僕に気が付いたのか、鍛錬場の雰囲気がソワソワし始めちゃったよ。
「やっぱりなー。こうなるよねー。」
「えぇ、予想通りですね。」
「あー・・ごめんなさい。」しょぼん。
「なに、夜空様の所為ではありませんよ、お気になさらず・・こいつらがたるんどるだけです。」
騎士団長が後ろから現れ、皆の顔が引きつった。ありゃあ、後で追加訓練必須かな?ほんと申し訳ない。
お詫びに、団長の許可をもらって差し入れをする事にした。
収納魔法で取り出した大鍋に、大量の卵とミルク、砂糖に、これまた魔法で作った氷を投入し、一気に攪拌粉砕する。
飲むというより、シャリシャ触感の食べるミルクセーキだ。
鍛錬中の騎士達には、冷たくて甘い物がいいと思ったんだ。
団長以下、騎士の皆さんにも大好評だった。
皆がミルクセーキを食べている間、木剣を持たせてもらうと、思ったより大きいし重かった。これ芯入ってるよね。
これを振り回してるの?本物の剣はもっと重いんだよね、僕は無理だ。
「夜空様もどうですか?剣術は嗜まれますか?」
「いいえ。僕にはこんな重い剣は無理ですねぇ。体術の方なら少々出来るのですが・・。」
「ほう?」今、キランって目が光りましたよね?
「うーんでも騎士の皆さんに通用するのかなぁ?まぁ、試しに僕を捕まえようとしてもらっていいですか?」
「夜空様危険です。おやめ・・。」
「ははっ!喜んで!」
シキさんが言い終わらない内に団長の手が伸びてくる。
ちょっと!団長、それ本気のスピードでしょう!容赦ないなー。
コロン。
次の瞬間、団長の背中が地面について、青空を仰ぎ見ていた。
夜空は、大きな動きもなく、力を込めた風でもない。
ただ団長の手をいなしただけだ。
「「「「「はっ?」」」」」
鍛錬場一同の声が揃った。
団長が簡単に転がされた?
なんだ今の、どうなってるんだ?
「おぉ!魔法ではありませんな!不思議な感じです!試しにもう一度お願いできますかっ!」
そう言って、起き上がるとすぐさま向かって来る。さっきより俄然スピード上がってますよ、団長!
コロン。
「ハハハハハッ!これは愉快ですな!」
地面に寝転がったまま大笑いの団長。
「・・呼吸を合わせて、体捌きで相手の力を利用して逃がす、防御特化型の体術ですね。攻撃には向きません。ここぞと言う時の隠し玉ですよ。」
もう!騎士って戦闘脳なのかしら、あービックリした。
いつの間にか、転がされる順番待ちの列が出来てるし・・。
技の体験より、夜空に手を掴んでもらい投げられる事に重きを置いている者が大半なのだが、断れない夜空は素直に並んだ騎士達を転がしていく。
あれぇ?僕何しに来たんだっけ?
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