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返事はいらない
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オロオロする私を余所に、主は黙ったままおもむろに夜着を脱ぎ捨てた。
仄暗い寝台の中で、主の白い肌がまるで月の様に光を放って見える。
息をするのを忘れる程美しい、思わず手を伸ばさずにはいられない。
主は、くるりと背を向けたと思うと、四つん這いになり、細い指で尻だぶを掴み自ら蜜壺を開いて見せた。
赤く色づいた蜜壺がてらりと光る。
「は?」
私は何を見せられているのか?
私の凝視する視線を感じたのか、ふるりと白い尻がわなないた。
瞬時、頭が煮えた。
目の前が真っ赤で何も考えられない。
無理だこんなもの我慢できるはずがない。
主の手首ごと腰を掴みあげ、慣らすこともせず誘う蜜壺に男根を一気に突き入れた。
「ひっ・・かはぁ・・。」小さな体が跳ねる。
狭く暖かい、扇動する肉襞が吸いつく。
堪らない。
「ガアアアアァッ。」
どちゅん、ばちゅん、ずちゃ。
本能のまま最奥の扉を目指し腰を振り続ける。
「ああっ、ああ、んんっ。」
ぱん、ぱん、ぱん、肉の激しく当たる音と主の甘い声、ぐちゅぐちゅと淫靡な水音が寝台に響き渡る。孕めとばかりに子種を注ぎ込んだ。
行き過ぎた快楽に主が涙し、私の下から逃げようとしたが、力任せに引きずり戻す。
涙も蜜も汗さえ甘露だ。余すこと無く全身舐めとった。
収まらない衝動を主の中に叩きつける。
無体としか思えない荒々しい交わり。
元より私は獣なのだ。
無我夢中で何度求めたか分からない。
気が付いた時には空が白み始めていた。
乱れた寝台に広がる金糸の髪。
白濁に塗れた体、咲き誇るように散る鬱血跡と咬傷、手首に腰に至る所に私の掴んだ手跡があざで残る、投げ出された手足、まるで壊れた人形の様だ。
蜜壺からこぽりと子種が溢れる。
小さな咥内を犯し震える喉奥に白濁を注ぐ、あわい蕾を蹂躙し舌で穿つ、何一つ抗う事はなかった。
全て許された。
哀れな贄とならず今この時生きている、それが答えだ。
無残な姿の主を湯殿まで運び、丁重に身を清め、宝物を抱くように共に湯に身を沈める。
程無くして、主が目を覚ます。
求められるまま口移しに水を含ませた。
言葉なく私を見上げ、目線を戻し体中の跡をしげしげと眺め、嬉しそうに胎を撫でる。
髪をかき上げ、白い嫋やかな首根を差し出す様に主が待っている。
私は口づけを落とし、ぷつりと牙を埋めた。
肌を裂き、湯に血の波紋が漂う。
「はぁっ。」恍惚とした主の声に、また劣情を覚えた。
交わりの間言葉無く激しく求め合い、私達は番になった。
もう返事はいらない。
仄暗い寝台の中で、主の白い肌がまるで月の様に光を放って見える。
息をするのを忘れる程美しい、思わず手を伸ばさずにはいられない。
主は、くるりと背を向けたと思うと、四つん這いになり、細い指で尻だぶを掴み自ら蜜壺を開いて見せた。
赤く色づいた蜜壺がてらりと光る。
「は?」
私は何を見せられているのか?
私の凝視する視線を感じたのか、ふるりと白い尻がわなないた。
瞬時、頭が煮えた。
目の前が真っ赤で何も考えられない。
無理だこんなもの我慢できるはずがない。
主の手首ごと腰を掴みあげ、慣らすこともせず誘う蜜壺に男根を一気に突き入れた。
「ひっ・・かはぁ・・。」小さな体が跳ねる。
狭く暖かい、扇動する肉襞が吸いつく。
堪らない。
「ガアアアアァッ。」
どちゅん、ばちゅん、ずちゃ。
本能のまま最奥の扉を目指し腰を振り続ける。
「ああっ、ああ、んんっ。」
ぱん、ぱん、ぱん、肉の激しく当たる音と主の甘い声、ぐちゅぐちゅと淫靡な水音が寝台に響き渡る。孕めとばかりに子種を注ぎ込んだ。
行き過ぎた快楽に主が涙し、私の下から逃げようとしたが、力任せに引きずり戻す。
涙も蜜も汗さえ甘露だ。余すこと無く全身舐めとった。
収まらない衝動を主の中に叩きつける。
無体としか思えない荒々しい交わり。
元より私は獣なのだ。
無我夢中で何度求めたか分からない。
気が付いた時には空が白み始めていた。
乱れた寝台に広がる金糸の髪。
白濁に塗れた体、咲き誇るように散る鬱血跡と咬傷、手首に腰に至る所に私の掴んだ手跡があざで残る、投げ出された手足、まるで壊れた人形の様だ。
蜜壺からこぽりと子種が溢れる。
小さな咥内を犯し震える喉奥に白濁を注ぐ、あわい蕾を蹂躙し舌で穿つ、何一つ抗う事はなかった。
全て許された。
哀れな贄とならず今この時生きている、それが答えだ。
無残な姿の主を湯殿まで運び、丁重に身を清め、宝物を抱くように共に湯に身を沈める。
程無くして、主が目を覚ます。
求められるまま口移しに水を含ませた。
言葉なく私を見上げ、目線を戻し体中の跡をしげしげと眺め、嬉しそうに胎を撫でる。
髪をかき上げ、白い嫋やかな首根を差し出す様に主が待っている。
私は口づけを落とし、ぷつりと牙を埋めた。
肌を裂き、湯に血の波紋が漂う。
「はぁっ。」恍惚とした主の声に、また劣情を覚えた。
交わりの間言葉無く激しく求め合い、私達は番になった。
もう返事はいらない。
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